古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

ぼくのなかの『ノモンハン事件』は封じます。

2012年02月07日 04時44分27秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 2月4日(土)に撮ったうちの(借りている)畑と村の墓場の写真です。もうすぐ春が来ます。田舎です。のどかです。うららかです。そして6年前を思い出します。
 2006年3月、不動産屋さんに案内してもらってはじめてこの地を訪れたとき、ぼくはこの景色に魅かれて写真を撮りました。手前に畑があり、向こうに木立ちと墓場があるこれとまったく同じ写真を。
「こんなところでのんびり畑仕事ができたらいいな」と思いました。だれか、なにか、大いなる存在が、ぼくの願望をかなえたのでしょうか。いま願望は実現しています。なんでもないけど不思議なことです。
 
 ノモンハン事件。これ以上追及したくありません。どうだっていい。だだっ広い草原のなかの国境が、どちらに寄っていようとかまいません。それを問題にして、数万の戦死者、戦傷者を出し、関東軍参謀本部の作戦の失敗を隠蔽し、下っ端の指揮官に敗北の責任を押し付けて自決を迫り……。そんな馬鹿なことをした参謀は、歴史のなかで厳しく断罪されているでしょう。
 辻政信。思い出しました。父の戸棚にあった本を。昭和28年、高校生だった頃です。辻政信の『十五対一』『潜行三千里』は当時ベストセラーになった本でした。ウソとホントを入り混ぜて、講談師みたいにあることないことを語り、のうのうと国会議員になり……。当時なにもわからずにぼくも読みました。
 先日、本屋さんで辻政信の『ガダルカナル』が再出版されて並んでいるのを見て、腹が立ちました。なんであんな人間を歴史の中でもっと厳しく断罪しなかったんだ! ネットの『2ちゃんねる』ではみんなで寄ってたかって叩き、徹底的に断罪していますが、世間的にいえば、銅像が立っているとか、本が再出版されるとか。
 負傷した指揮官のところに出向き、ピストルを置いて離れ、自決を迫る。ソ連の強力な兵器の前に立たされ、どうしようもなかった。命がけで戦った指揮官は、どんなに辻を恨んで自決したことでしょう。そんなことがあってもその後も平気に生きていけた辻を、やはり許すべきではありません。ふつうの人間の神経では。
 ノモンハンはもうやめ!
 
 
 
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