古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『高嶋ちさ子・12人のヴァイオリニスト』をたのしみました。

2012年02月12日 04時22分45秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
               
 写真は多可町文化会館・ベルディーホール。開演前です。左右の壁には高い天井から播州織の布がさがっています。正面の立派な緞帳も播州織なのでしょうね。660席。小じんまり落ち着いたホールです。席は一番後ろでしたが、はるか前で演奏しているという感じではありませんでした。
『高嶋ちさ子・12人のヴァイオリニスト』……≪女神たちの饗宴≫ を聴きに多可町のベルディーホールに出掛けました。女神ときくと「美しい」と勝手に思ってしまいますが、おしゃべりな高嶋ちさ子さんのトークによると、「全国から100人を越える応募があり、見かけも少し考え、ヴァイオリンの技量はしっかり聴いて、選んだ」そうです。
 でもあとでヴァイオリニストたちがロビーで震災の募金活動に立たれた姿を間近に見ると、超美人ばっかり。前の席の人は、目も耳もそしてこころも、とってもしあわせだったでしょうね。
「女神」というのは、奥ゆかしく、おごそかに、そしておしとやかに、少しだけおしゃべりになると思ったら大間違い。高嶋さんは、背が高く、美しく、ヴァイオリンが滅法上手なのに、ちょっとハスキーな声でいっぱいおもしろいことをしゃべります。ほかのヴァイオリニストのみなさんも、しゃべりにかけては負けないぞという顔つきです。
 ほんとうの女神も、実は、だれにもとめられないほどのおしゃべりなのかも。天国というところは案外うるさいかもしれんな。
 演奏された曲はなじみやすいクラシックで、1丁のヴァイオリンでなく12人の演奏ですから、音に「奥行き」というか「ふくらみ」があります。ピーンと張った緊張感があるのに、音が柔かくて気持ちがいい。そんな演奏を、聴衆みんながたのしみました。
 なにしろ高嶋ちさ子さんのデビュー15周年記念コンサートツアーです。鍛え抜かれた技量とエンタテインメント精神。ホールから出てくる人たちの顔を見て、募金に立つヴァイオリニストたちは内心にんまり手応えを感じておられたでしょうね。高嶋さんは二人の子どもを育てる主婦なのに、クラシック音楽の間口を広げるために意欲的に活動しておられる様子が、入口でもらったパンフレットでよくわかりました。
 きょうは龍野の『赤とんぼホール』でコンサートがあります。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 萬屋錦之助の『子連れ狼』を... | トップ | 映画『シベールの日曜日』そ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

古希からの田舎暮らし 80歳から」カテゴリの最新記事