古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

なかなかすすみませんが慎重に! 慎重に!

2009年10月25日 03時13分55秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 きょうは雨が降る気配のくもり空でしたが一日中大工仕事をしました。外壁は桟(さん)を補強してオンデュリンを打ち付けます。波板の波は大波なので壁に熱がこもりません。パントリーはいわば冷暗所ですから、北向きの場所ですし換気はよくしようと思います。
 写真は裏の藪から撮った大工仕事中の勇姿です。外壁で囲んでいますが、中では二つの脚立を並べ、桟の材木の束を渡して足場をつくり、その上で仕事をしています。足場の高さはわずか一メートル余りですが、それでも慎重にまわりのいろんな物につかまりながら動きます。
 写真は垂木をビス止めしているところです。昼前には8本の垂木を止めましたが、その段取りをつけているとき間違えました。まず下の作業台に8本の垂木を並べて2メートル40センチで切りました。それから一本だけ持って上がり、ビス止めする位置に印をつけ、下におりてドリルで穴をあけました。「これで上での作業がやりやすい。『段取り六分に仕事四分』って一級建築士の知人がつぶやいてたなー」と思い出しながら残りの7本も同じように穴をあけ、持ってあがり、いよいよビス止めするときになって、ドリルであけた穴の方向が間違っていたことがわかりました。
 現物を現場に持っていってあてがい、「こうビス止めするのだから」とビスの入る方向を確かめたはずなのに、そのイメージが間違っていたのです。体は機能が低下してもイメージは若く、と思っていたのにそのイメージ力が年寄りになっている!
 垂木を止めてから屋根に針葉樹コンパネを張りました。屋根の上を移動するとき、絶対に立ち上がらず、おしりをコンパネにつけたまま動きまわり、ビス止めしていきました。立ち上がってふらついたら下に落ちます。ぼくら老人は「ドテッ!」というか「ボタッ!」というか餅が落ちるように落下します。動物は落下しようとする瞬間にバランスをとって体勢を立て直したり、落ちるときなにかにつかまったりするものですが、そんなことはしない。
 落ちて怪我をしたら入院して怪我を治し、また復帰するものですが、老人は寝ている間に落ちた筋力は最後までそのままです。だから自分の経験上の時間とちがう時計を持って慎重に仕事をすすめています。
『老人力』ということばがありましたねー。どれがその力かなー。 
コメント
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