古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『オンデュリン』とはどんなものですか?

2009年10月24日 07時07分47秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 パントリーの大工仕事は順調にはかどり、屋根を張るところまできました。屋根材を買ってこなければなりません。きょうは土曜日で、ホームセンターは混みます。貸し出しの軽トラは出払い、店員は客に応対するのに忙しく、なかなか付き合ってくれません。そこできのうのうちに屋根材の『オンデュリン』を買って運んでおこうと、工事を中断してナフコ・三木店に行きました。
『オンデュリン』とは聞きなれない名前ですがどんなものでしょう。
 送ってもらったカタログの挨拶状によると。
「オンデュリン社はフランスで生れた天然繊維・アスファルト系波型屋根材の生産と販売で、世界NO.1の出荷実績を有する世界的企業です。世界10カ国に工場を持ち、100カ国で販売され……」
 軽量で鋸やカッターで切れ、曲げることもでき、強さも耐久性もある屋根材です。50年以上の耐久性をうたっていますが、ぼくが死んでから先のことはどうでもいい。メインテナンスフリーというのがいい。瓦やサイディングを使用する本式の建築はタイソウだし、トタンの波板やタキロンの波板ではお粗末だし、どうしようと悩んでいたときにうまく出会いました。
 とにかくそれを買い、店の軽トラに積み込んでもらい、屋根・壁材は確保しました。雨が降るまでに屋根を張れそうです。
 側壁や屋根の下地は、構造材を兼ねて針葉樹のコンパネを使います。重くて切るのも取り回してビス止めするのも一苦労。一枚張るごとにヤレヤレ。きのうは寸法どりを間違えて切ってしまい二枚ロスしました。
 木を切ったり削ったりビスで止めたりしながら思いました。
 昼食もそこそこに、昼寝もせず、疲れても体の節々は痛んでも仕事にかかる。ここの木組みをどうしよう、この壁はどうつけようと思案する。「70歳を過ぎるまで自分でも気づかなかったなー。ぼくがこんなに大工仕事が好きだったとは。いやになって投げ出したいと思うことがないし、いくらでも意欲がわいてくる。山ほど大工仕事があればあるほど気持ちが高揚する。進路を間違えた人生だったかなー」
 そういえば「私は自分の人生をそっくりそのまま繰り返してもよい」と自伝に書いたのはベンジャミン・フランクリンでした。17人兄弟の15番目に生まれ、雷の日に針金で凧揚げをしても感電死せず、独立宣言をワシントンらといっしょに書いたり、アメリカの大統領になったり好きなように生きてしかも成功した人です。
 そろそろ人生の店じまいをしようかという頃になっても人間はいろいろと思うものですね。
 
コメント
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