hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

練習に合わせに

2014-02-13 23:58:00 | 日常
今日はまず洗足へ。



シルバーマウンテンでファンファーレ・オルケストの練習だった。
今日は伊藤康英先生にもお越しいただき、先生の作品"Carnival day"について色々ご教示いただいた。



原曲はアルトサックス、ユーフォニアムと吹奏楽の為の協奏曲なのだが、それを今回の為に、私とシモン・ディリック(ディナンの覇者)と、このファンファーレのために書き直してくださった。

中間部は「不良の音楽」などと、楽しくもためになるお話をたくさん伺うことができた。

夜は藝大に移動して、エスケッシュの合わせ。


こちらは17日(月)に行われる定期演奏会に向けて、私としては4年振りのエスケッシュ、そして藝大の学生と共演するのは初めてのことで、とても楽しみだ。

練習後には2年生の沙彩さんからいただいた手作りケーキをいただき、楽しく充実した一日だった。

興味津々

2014-02-12 23:27:21 | 洗足
洗足では数年前から「レッスン・オンデマンド」なる制度があり、前期と後期に一度ずつ、大学内の別の先生のレッスンを受けることができる。

今日はその日で、他門下の学生3名をレッスンした。

一名、ヴィブラートが上手にできないと悩む学生の演奏を聴いて、現在、私自身のヴィブラートに対する考察と重なるところがあって色々話をしたところ、中高とサックスだけではなくフルートも吹いていたとのことで、益々興味津々になってしまった。

ヴィブラートについてはまた項を改めて書いていきたい。

夜は貝沼門下生による演奏会「サクサージュ」を聴くためにブラックホール1階のビックマウスへ。
初めてブラックホールに入った。







学生だけで創り上げる演奏会。
演奏や段取りの上手くいかないところもあったが、一生懸命な学生たちを見て、ほのぼのとした気分になった。

帰り道に通った、溝の口の「おかしのまちおか」。


季節柄、チョコレートが豊富に安く並んでいたので、思わず色々買ってしまった。

察する

2014-02-11 23:08:14 | 日常
最近は時間がなく、映画をあまり観られなくなってしまったが、飛行機に乗った際には有り余る時間の中で映画を観るのが楽しみとなっている。

写真は先日、台湾に向かう機内で観た「謝罪の王様」。
荒川良々さんは本当に面白い。

映画には単に面白いもの、感動するストーリー等を楽しむのも良いが、何かしらのメッセージが込められて、それを享受するのもまた楽しいひと時となる。

昨年秋、フランスで思いがけず観ることになった、三隅研次監督の「斬る」を観たとき、日本人として、「察する心」というものをこれからもっと大事にしなければならないと感じた。

序盤、主人公の信吾が父に対し、家を出て旅に出たいと頼む場面でこの様なやり取りがあった。

父「なぜだ?」
信吾「なんとなく...」

父「この家が不服か?」
信吾「いいえ、決して」

父「何をしに?」
信吾「わかりません...」


これだけ見ると、信吾がただのわがままを言っているようにしか見えないが、しかし父は目を細め、ただならぬことと察し、殿様に掛け合い、そして殿様までも納得して、結局そこから信吾は三年の旅に出ることになる。

それだけではなく、信吾が千葉道場で若師範との太刀合い、信吾の構えを見ただけで、「お手前の突きをかわす工夫は不可能と存ずる」というセリフに、余白の濃さを感じずにはいられなかった。

昔から日本人はこの「察する」ことに長けていて、それは国際社会に向けても胸を張れることだ。
そして決して多くはないが、外国人でもその様な感性を持ち合わせている素敵な人もいる。

もちろん主張することも大事だが、主張される前に察することができるようになりたいものだ。

尚美授業2013年度(第29回)

2014-02-10 23:43:45 | 尚美
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授業メモ

1限
本2、A2 ベーシックトレーニング
・視聴CD: Charles Koechlin: Études (saxo: Claude Delangle)
・フラジオ音域 その4
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今日は1限の授業終了後に藝大へ。


来週行われるレッスンリサイタルに私も参加し、そこで須川先生、美奈子さんと共演させていただけることになり、その合わせを行った。

昼食はキャッスルでスペシャル定食をごちそうになってしまった。


その後にはすぐに尚美に戻り、午後のレッスン。
夕方にレッスン終了、休憩のためいつものライヴコーヒーへ。


その後は夜まで練習して帰宅した。

歩いて

2014-02-09 22:26:16 | 洗足
今日は洗足のファンファーレ・オルケストの練習があるため、開始時間に間に合うように家を出発したが、駅まで向かうバスが運休していた。

そして周りを見渡せば雪かきに追われる近隣住民。




自宅周辺は陸の孤島になってしまったようだ。

仕方なく徒歩で駅に向かったが、15分程歩き、大きな道路に出たところで、別の路線のバスに乗ることができ、そこからは順調に洗足に向かうことができた。





練習後はまっすぐ帰宅。
最寄駅からのバスは、相変わらず運休していた。


タクシーも出払っており、途方に暮れてしまったが、ふと隣りのバス乗り場を見ると、なんとなく行き先が近いような風情のバスが停まっていたので、意を決して乗ってみることにした。

金沢動物園の前を通って、思った通り自宅の近くのバス停に着いたが、とは言え、そこからまた15分程歩くことに。


薄暗い空と、それが雪に反射した不思議な町並みを見ながら歩いた。




奥に自宅を望みつつ、無事帰宅した。


この週末、珍しくほとんど家にいて、昨日など外に出ることもできなかったので、昨年秋にピアノのふみえさんからいただいた、ボルドーワインをいただくことにした。


当たり前なのだが、日本では味わえない美味しさだった。

大雪につき

2014-02-08 22:13:59 | 日常
昨日から気象情報が穏やかではなく注視していたが、今朝になって案の定だったので、今日のレッスンを中止した。

午前中、自宅近くの様子。






夕方になり一層吹雪いてきた。




夜になると風も強くなり、度々停電も。


気象情報では積雪25センチとのことだったが、吹き溜まりになっている玄関前や車の前は腰の高さまで積もっていて慌てて雪かきした。

「楽曲」の同義語

2014-02-07 23:27:03 | フランセ
昨年、パリでレッスンした際、「楽曲」を表す語として、私ならば"pièce"と訳すところを、通訳の方は"morceau"と訳していたのを聞いてふと疑問に思い、そして先日、とある作曲家とフランス語でメールのやり取りをした際には、その作曲家から"pièce", "ouvre", "composition"と同義語が3つも出てきて驚いてしまった。

その疑問をフェイスブック上で問いかけたところ、フランス在住の安田良美さんから適切な答えをご教示いただいたのでご紹介したい。

Composition - 曲の長さ、質、形態に関わらず、作曲されたものの総称。
Œuvre - 曲として大きめで、質の高い(一定の評価を得た)、または重要な位置を占める(時代、作曲家にとって)もの。交響曲等。複数の作品をまとめて言いたい時にも使う。
Pièce -小品、作品、曲。一般的によく使います。作曲家にもよるかもしれませんが、oeuvreに比べて、短めの曲です。
Morceau - 「曲」という意味で、幅広く使えます。また、ある一つの楽章、歌、抜粋、組曲の中の一曲、あるテーマを元にアレンジした曲(ジャズとかいろいろ…)…等。

疎い知覚

2014-02-06 23:51:23 | 日常
今日は久しぶりのお休みだった。

寒いので温泉にでも行こうかと思ったが、ひとまずは運転免許更新へ。

視力検査の列に並んでいたら、少し前に並んでいたマダムがその検査にずいぶんと苦戦していたのを見て驚いてしまった。

私は昔から視力だけは良く、高校生の頃は両目とも裸眼で2.0、今でも1.5はあり、メガネいらずの生活をしているが、世の中には視力が悪くて悩んでいる人も大勢いて、その苦労を計り知ることができない。
ただ知覚という所で考えると、私は昔から音感が疎く、学生の頃、同級生やソルフェージュの先生からも何度となく哀れな眼差しで見られていたことがあり、そんな頃を思い出してしまった。

夜は渋谷のいつものお店にてフェスティバルの実行委員会会合だった。

怒涛の7連符

2014-02-05 23:47:44 | 日常
今日は洗足でレッスン。

実技試験は終わり、その間にサックス研の定期演奏会やサクソフォーンフェスティバルなどがあるが、学生たちは長い春休みに入ったようだ。

レッスンも早々に終わり、後は夜まで自分の練習。

2月17日(月)の藝大生の定期演奏会に、今回は私も出演することになり、そこで演奏するエスケッシュの楽譜を久しぶりに手に取って練習した。
休憩時にコーヒーもいただきつつ、実に4年ぶりに怒涛の7連符に挑む。

小指と学指揮の日

2014-02-04 23:27:00 | 尚美
今日は尚美でレッスン。

自分自身の奏法に思うところがあり、レッスンの空き時間に自分の右手を撮影してみた。




私の姿勢は常に動いており、昔から首ストラップしている影響なのか、小指もよく使って、楽器を右手で4~5割ほど持っている状態。
そうでもないこともしばしばあり、無意識に取っている姿勢に、考えるほどに益々わからなくなってきた。

夜はバリオホールに於いて吹奏楽指導実習研究発表会、学生たちの間では「学指揮」の本番だった。


一人ひとりの学生指揮者が思い思いの曲を演奏し、ほのぼのとした雰囲気に包まれた演奏会となった。

尚美授業2013年度(第28回)

2014-02-03 23:08:02 | 尚美
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授業メモ

1限
本2、A2 ベーシックトレーニング
・視聴CD: Edison Denisov: Concerto piccolo (saxo: Claude Delangle)
・フラジオ音域 その3
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節分の真砂市場。


パンの耳を揚げて、チョコをコーティングした手作りお菓子。
驚いた。


昨夜は遅くまで起きていたこともあり、朝からずっと眠気が取れず、レッスンの合間にライヴコーヒーに駆け込んでエスプレッソを飲みに。
ダブル(2杯分)を注文したが、店員さんがボタンを押し間違えたようで、4杯分もいただいてしまった。


全部飲んだら、さすがに眠気が吹き飛んだ。

渋谷にて

2014-02-02 23:59:59 | 日常
今日はアクタスへ。

まずは受験生のレッスン。
あと3週間ほどに迫った入試に向けて、これから丁寧に仕上げていく。

昼食は、色々なお店にいつも迷ってしまうのだが、結局は同じお店に行ってしまう。




午後はマウスピース選定。
自分のではなく、台湾でお世話になった田くんと生徒の分。


夕方はポーランドからやってきたアルトゥールくんという人から取材を受けた。
なんでも日本のサクソフォン界の発展や、その周辺のレパートリーなどについて博士論文を書きたいとのことで、この1週間ほど、日本国内の色々なところを旅してきたようだった。

ちょうど今日はサクソフォーン協会の運営委員会も開かれたこともあり、冨岡先生からも話を伺うことができて、夜はそのまま近くのスペイン料理屋さんへ。


思いがけず遅い時間まで色々な話を聞くことができて、とても楽しかった。

ゆっくりもしていられず

2014-02-01 23:55:02 | 洗足
今日は洗足でレッスン。

実技試験が終わって長い春休みが始まるが、今年は大きなコンクールがあるためゆっくりもしていられず、課題曲の譜読みを始めていた。



私もこれからの本番のために、久しぶりの楽譜をいくつか読み返した。