虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

松下竜一 疾風の人

2007-09-26 | 読書
先週の日曜日の朝日の「愛の旅人」は、松下竜一とその妻洋子だった。
松下竜一は、「狼煙を見よ」などを買ったことがあるが、いい読者ではなく、あまり読んでいない。ただ、こんな物書きは、ほんとに少なくなった。あれだけ本を書いて年収200万(?)とかの貧乏暮らしだったそうだが、反権力の姿勢、売れなくても、書きたいことだけ書く、という作家は、まだ、他にいるのだろうか?

松下竜一の「疾風の人、ある草莽伝」を読みたいと思っている。増田宗太郎のことだ。福沢を暗殺しようとした攘夷派(国学派)だったが、のち、民権論者となり、西南の役に参加して29歳で死ぬ。なぜ西郷軍に加わるのかと問われ、西郷に1日接すれば1日の愛が生まれ、3日接すれば離れられなくなるとかいった人物だ(言葉は、うろ覚え)。福沢の自伝にもちょっと出てくる。増田は、福沢の又従兄弟になるらしい。

昔、中津にいったとき、福沢諭吉の家には寄ったが、このそばに松下竜一の家があり、また、増田宗太郎の家もあったのは知らなかった。知ってたら寄ったのに。
松下竜一は、福沢諭吉についてどう思っていたのだろう。

新聞(愛の旅人)によると、「豆腐屋の四季」で松下を演じた緒方拳は松下によく似ていたそうで、緒方拳は、松下を他人には思えなかったらしく、「僕の中で松下竜一はまざまざと生きている」と語っている。この緒方が、松下の妻洋子さんのお母さんを見て、「松下さんは洋子さんのお母さんを好きだったのでは」と一目で見抜いたのはおもしろい。
画像は、三田市内のコスモス。

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