虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

脱会社の道

2013-10-27 | 新聞・テレビから
「東電、除染費支払い拒否」が今日の朝刊のトップページ。

朝日が環境省への情報公開請求で得た文書でわかったそうだ。
国が東電に404億円の除染費用を請求したところ、支払ったのは67億円で、大半は、支払いは困難だと拒否しているそうだ。そのことを政府は公表もせず、黙認してきた。情報公開請求ではじめてわかったとか。

とにかく、除染、廃炉には巨額の費用がかかる。東電は国、国民の税金をあてにしているのだろう。もうける時はたっぷり自分の利益にし、損失や事故がおきれば、税金にたよる。こんなうまい話があるだろうか。東電の費用を国が持つなら、もう東電はいらないではないか。

東電にかぎらないが、ガスや電気、交通、生活にとって欠かせない公共サービスをもうけを目標にする私的大企業にまかせている現実はいいかげん再考してもいいのではないか。

企業は競争する。競争することで、成長する。すべからく、世の中も企業を見習って競争すべし、民営化すべし、の声が大きい。安部首相も「国際競争に勝つため」という。「とにかく、会社が(大企業が)利益をあげないと、賃金もあがらない、暮らしもよくならない。「企業の成長か、しからずんば死」などという経営者もいた。大企業は神さまだ。

小学生みたいな疑問だが、おかしくはないか。競争して勝つ、ということは負ける人や国もあるわけだ。豊かになると、必ず、どこかに飢えている人や国が生まれる。グローバル時代というなら、そのへんも考えるべきではないか。

江戸時代は、藩が、人々の考えや生活をしばる壁だった。今は、会社。
競争する、利益を生む、会社がもうける、それが教育をはじめ、すべてをおおう。しかし、幕末には、脱藩し、藩をこえた思考を始めた人々がいたではないか。そろそろ、脱会社の思考、動きはないのか。表には出ないが、大企業、私的企業をこえた生産、流通のしくみを考え、動き出している人々もどこかにいるのではなかろうか。

おっと、東電から話がそれた。妄想だ。とにかく、東電は、大会社について考えるかっこうの材料になる。東電は全国民から注視されていると自覚すべし。