虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

高代寺

2007-05-04 | 日記
近くに400mほどの高代寺山という山がある。この山頂に古い由緒あるお寺があるとは、ここに移り住んだときから聞いていたけど、まだ登ったことがなかった。1度、登った(もちろん、車で)けど、道がわからなくてあきらめていた。

今日、たまたま登った。車で行ける。しかし、対向車が来ると狭い山道なのでちょっと危険。でも、ここはハイキング客がたまに来る程度でめったに車は走っていない(でも、ゴルフ場もあるから来るのかな?)。わたしが行ったときは、車には出会わなかった。お寺にいけた。こんな山の中にあるのか、と思った。
清和源氏の元祖・六孫王の霊廟、とある。正式名称は、七宝山高代寺薬師院。

六孫王とは、清和天皇の六番目の子貞純親王の子源経基。源氏の初代。六孫王神社というのが京都にあるらしい。平将門の時代だろう。その子が源満仲。多田に多田院を建立し、元祖武士団を作った人。
江戸時代、大坂のカルタでは、「た」のカルタは、「ただのまんじゅう、武士のはじまり」という言葉だったそうな(どこかで聞いた)。満仲の子が、大江山の鬼退治をした頼光。その家来が金太郎ということになる。

多田神社は、毎年春、源氏祭りをしているが、ここが源氏の祖廟ということになっている。多田に館を持ったのは、やはりこのへん一帯が銅山だったためかもしれないそうだ。

この高代寺は満仲が父のために建立したものらしい。画像は、本堂。ここから参道の石段を降りたところに鐘がつりさげられているが、その鐘に元禄10年に由来を説明した銘が彫ってあるようだ。そのそばには、良寛の歌碑もある。「津の国の高津の奥の古寺に 杉のしずくを聞きあかしつつ」。ここ、本堂の下の家がお寺と思ったけど、ここは、ここの住職さんの家族が住んでいるのかもしれない。首輪はつけているが、ひもがない犬が拙者を見つけてほえる。知らない顔をしていると、そばまで近づく。「コラッ」と気合をかけると、相手はびびったが、こちらもすぐに退散。とちゅう、「イタドリ」をあちこちで見つけた。ここから知明湖(一庫ダム)も見えた。