goo blog サービス終了のお知らせ 

虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

あなた方だけには言われたくない

2013-12-21 | 新聞・テレビから
今日の新聞ではないけど、国家安全保障会議の安全保障戦略に「我が国と郷土を愛する心を養う」という文言を入れているそうだ。なぜ、安全保障戦略に、国民の心を養う、という言葉が必要なのだ?これは、きっと、何かの伏線なのだろう。

それにしても、冗談が過ぎる。
原発事故で郷土に住めなくした原発企業を支援し、なお原発政策を続けようとし、米国に自由に領土領空を使用され、米本国ではできないオスプレイの訓練を好き勝手にさせるこの国。

本来なら、米国と大企業に奉仕する心を養う、と書くべきではないのか。

先日、米国のヘリコプターが不時着事故をおこしたが、駐日大使キャロライン氏は、謝罪の言葉の発言はなく、ヘリの乗務員を病院につれていってくれたことに、ありがとう、と言ったきりだとか。その後、ヘリの原因や飛行経路の説明もないようだ。あんまりだ。

明治の政治家にとって、最大の外交の課題は治外法権の撤廃だった。
しかし、太平洋戦争が終わって60数年、依然として米国に治外法権を与えている。

「我が国と郷土を愛する心を養う」必要があるのは、なによりもこの国の政府であり、外交責任者、国家安全保障会議のメンバーでがないのか。

今の政権ならびに指導者に、わが国民と郷土の人々を愛する心はない。

朝日は特定秘密保護法案が成立したあとも、この法案についての記事や声をのせている。それはよいと思うが、うさんくさい国家安全保障会議についても、もっと書いてほしい。

共謀罪 軽減税率

2013-12-11 | 新聞・テレビから
今日の夕刊から

「政権、共謀罪の創設検討」の見だし。

秘密保護法案が成立したあと、次は共謀罪。自民一強のこの時期に悪法を次々。
「五輪テロ対策」が狙いと新聞は書くが、「テロ」とは何か。

テロとの戦いは、アメリカが言い出した思うけど、アメリカはテロをファシスト、ナチス、共産主義者などと呼び、自国に敵対する団体をそう呼んでいるのだろう。

拡大解釈すれば、今の政権、現社会秩序、資本主義を否定するものまでも含まれる。謀議しただけで、処罰されるという。恐ろしいものだ。安部首相の長州でいえば、吉田松陰も高杉晋作も伊藤博文も、テロリストということになる(むろん、わが清河八郎もそうだが)。

朝日は、秘密保護法案に社論として、反対してきたのだから、この共謀罪にも強く反対しなければおかしい。秘密保護法案のように、反対の声を出すのがおそくならないように、今から声をあげるべし。

もひとつ。横に「軽減税率「消費税10%時」の見だし。自民、公明両党が軽減税率の導入する時期について、「10%時」との表現を盛り込むことで合意した、という記事。「10%時」なら、「10%に引き上げたとき」とも「10%になった後のいつか」とも解釈できるから、こういうあいまいな表現にしたとのこと。人を馬鹿にしてる。

軽減税率については、朝日もほとんど主張してこなかった。今までは、ただ、公明党が主張しているのを報道するだけだった。しかし、新聞社は、新聞の軽減税率適用だけは主張している。新聞に軽減税率を適用するなら、食料品は絶対に適用するべきだ。事務負担がかかるとか、線引きが難しいとかいうが、多くの国では食料品の軽減税率をやっている。法人税減税や、大企業優遇税ができるなら、庶民のための生活必需品の軽減税率をするべき。

朝日、このふたつ、共謀罪と軽減税率、今からどんな議論をするか注目しておくぞ。

NHK 大学 秘密保護法案

2013-12-07 | 新聞・テレビから
それにしても、NHKはひどい。これほど、反対の世論が盛り上がり、国民の関心も強い秘密保護法案だが、NHKは中継をしなかった。意識的とすら思える。
今国会の中継は全部で13回。最初の8回は衆参の代表質問を中継。あと5回は、SNCが成立した11月6日、11月20日の参院の国家安全保障委員会、11月25日の参院決算委員会、衆院で保護法案が成立した26日。参院に審議がうつってからは、12月4日の参院国家安全委員会だけだ。

放送局、新聞は、国民の「知る権利」に資する機関ということになっているけど、NHKはその任務を果たしていない。ニュースウォッチ9時のキャスターなどもこの法案についての危惧や不安を口にすることはなく、「民主党もこの法案が必要だという点では一致していますよね」と言う始末で、法案は必要という立場なのだろう。

昨日の新聞に、この法案に反対、あるいは危惧の声明をした各種団体の名前があがっていた。いろいろな団体があがっているが、多くは、衆院で可決されてからではないのか。吉永小百合などの芸能人が直前に声をあげるのは、黙ってられない思いからでわかるが、ジャーナリストや放送、新聞、出版などのメディア関係は、ちょっとおそすぎのではないか。自分たちの仕事の領域に関わる法案であり、率先して世論をリードすべきだろう。でも、おそすぎてもいい。これから、持続的に抗議を続けるならいい。持続的にテレビでも抗議してほしい。

あの団体の名前で、本来ならあってしかるべき「大学」の名前がなかった。有志の学者たちの反対の声明はあったが、なぜ、「大学」として、反対の声明を出せないのか。

大学は、事実を追求し、真理を研究する、学問の府だろう。政府が情報を隠す秘密保護法案は、研究者や学問の障害になり、学問の敵になるものだろう。全部の大学が一致団結して声明を出せとは言わない。しかし、どこか2,3校でも大学として政府に抗議することはできなかったのだろうか。

たぶん、できないのだ。現在の大学は、政府、財界の支配下にあるのだろう。
大学が動かなければ、学生たちが、たとえば、自治会とかで、声明を出してもいいのだが、学生達が声明を出した、という話も聞かない。抗議のデモもおじさんやおばさんたちが中心で、若い学生の姿は見えにくい。そうではないのかもしれない。それならよいのだが・・・。


駆け込み訴え デモの記事

2013-12-02 | 新聞・テレビから
今日の朝刊(朝日大阪版)は、社会面に大きくNO!と見出しをつけ、大阪御堂筋での秘密保護法案への抗議行動をとりあげていた。集まった市民の写真、15枚ものせている。デモをこれほど、大きく取り上げたのは、朝日では、何十年ぶりではなかろうか。この集会には2300人ほど集まったそうだが、同じ日、松山で8000人集まった伊方原発の反対集会の記事は、写真もなく、小さい。朝日が、特定秘密保護法案に寄せる強い思いが感じられる。

ただ、前にも書いたように、なぜ、今なのだ?と思う。
衆院は通過してしまったのだ。参院で廃案になる可能性などあるのか?

ジャーナリストたちの反対集会にしても、つい先日あった学者たちのの反対表明にしても、なぜ、衆院を通過し、参院での成立間近に表明するのだろう。少なくとも、学者、ジャーナリストたちは、一般の人々よりも、もっと敏感に問題をとらえているはずだ。それが仕事のはずだ。田原総一郎の「朝まで生テレビ」にしても、参院を通過したあとで、秘密保護法案について議論していた。田原は、法案には反対ではない、内容が問題だといっていた。しかも、放送は、生放送ではなく、直前録画。衆院を通過し、成立の見通しがついたので、やっと局の了解を得たのだろうか。

民主党などは、審議を慎重にすべきだ、という。審議を長くすれば、成立させてもよいのだろうか。これは悪法なのだ。廃止すべきなのだ。

この秘密保護法案は、国家安全保障会議とセットで導入されたものだ。こちらの国家安全保障会議は、民主も含め、ほとんど反対なく、問題なく、すっと成立した。マスコミもほとんど報道することなく、国民は何もしらされないままだ。

朝日は、市民の抗議行動をここまで報道して、このあと、法案が成立したら、どう落とし前をつけるつもりだろうか。いや、直前に、駆け込み訴えのように反対を表明した学者、ジャーナリストたちは、これからどういう行動をとるのだろうか。その気持ちが真剣なものであれば、今からでもおそくない、国会前の抗議行動に、揃って率先して参加すべきだろう。

今、この国の学者、ジャーナリストたちが問われている。




秘密保護法案 衆院可決

2013-11-26 | 新聞・テレビから
NHKの国会中継。秘密保護法案の審議の中継は今日が初めて。成立する日だけ中継するのがNHKの国会中継のようだ。夕方から、本会議に送られ、そこでも可決したそうだが、本会議も中継はなし。

「知る権利」に資する報道機関の取材の自由は保障する、と政府はいうが、今の報道機関が「知る権利」に資するものになっているのか。特にテレビは、もはや報道機関としての使命は捨ててしまった感すらある。第一、報道番組などないではないか。

こんな悪法が成立したのも、自民、公明、民主、みんな、維新の議員に投票した国民が多いからだろう。この5党の支持者を合わせると、投票した国民の半分以上になるのではないか。
これらの党を支持する人達は、地域や職場では、善良で、紳士、淑女、あるいは、良きおっちゃん、おばちゃんたちだと思う。この人々のおしゃべりの中ではおそらく、秘密保護法案が話題になることはまずないにちがいない。日本は、こういう国になった。

半世紀前には、今とちがってSF小説がはやり、近未来小説もよく書かれた。今、まさに、その近未来社会になっていると愕然とする。

大昔の近未来SFのひとつに、ブラッドベリの「華氏451度」という小説があった。本の存在を許さない社会で、華氏451度とは本が燃える温度だ。主人公は本を焼く仕事をしていた。

その中で、「海の貝」という耳にあてる器具が出てくる。人を慰安する音楽が流れて、人々はただ、「海の貝」を耳にあてて、憩いの時を過ごす。また、部屋には壁テレビという大きなテレビが設置され、そこから絶えず一方的な情報が流される。テレビと「海の貝」が人々の情報源で、本を持つことは犯罪。人々は、おしゃべりはするが、しかし、何も話していないのと変わらない。話すことといえば、スポーツか料理か旅かテレビの話。みんな、同じ会話をする。

先日、喫茶店に入った時、違う席に女性が二人座っていたが、二人はおしゃべるするかと思いきや、二人ともそれぞれ、ケータイ(スマホか?)を持ち出し、互いにその器具をじっとみていた。これも、ちっとも珍しくない光景なのだろう。あの近未来社会だ、と思った。

一方で、テレビなどでくりかえされる、北朝鮮や中国非難の言葉を聞くと、昭和前期の過去世に戻った感じもする。かつて、鬼畜米英といった。その前は、中国非難がかまびすかったではないか。

テレビのニュースでは、「本日、賛成多数で特定秘密保護法案は衆院を通過しました」と伝えるのみ。せいぜい、「慎重な審議が必要ではなかったか、という疑念は残る」とコメントするのみで(たぶん)、「では、次のニュースです」と話を変える。

未来社会であれ、過去世であれ、恐るべき世界にいる。


ジャーナリストたちの反対集会

2013-11-25 | 新聞・テレビから
今日の朝刊、どっかへいってしまって、今、確かめられないのだが、今朝の朝刊に、たしか、ジャーナリストたちが特定秘密法案の反対集会をした、という記事があった。
反対集会をする。当然だと思う。

しかし、ジャーナリストにしては、ちょっと、おそすぎるのではないか?
まさに、成立が強行されようとする直前に、反対の声をあげる。
意地悪くいえば、特定秘密法案は、だれが見ても悪法だから、これについて一応、反対の声をあげておかないと、今後、ジャーナリストとして生き延びる上で、まずいと判断したのではないか、と勘ぐりたくなる。あまりにも直前だからだ。田原総一郎などのような人物もいたからだ。
いや、かれらの反対の声が、安倍政権に成立を強行することを阻止する力になれば、わたしのまちがいだ。わたしのひねくれた根性がこういわせた、といえる。

なぜ、もっと早くからテレビでも、かれらは訴えなかったのか。田原などは、朝まで生テレビを持っていながら、たぶん、特定秘密法案については議論しなかったと思う。直前に反対集会では、ひねくれものには、これもポーズに見えてしまうのだ。

今日、NHK国会中継あり。参議院の決算委員会。
なんで、決算委員会の中継をするのだ?特定秘密保護法案を審議する国家安全委員会の中継はまったくなかったのに。
明日は、たぶん、国家安全委員会の中継をすると思う。

反対を表明しない知識人 特定秘密保護法案

2013-11-19 | 新聞・テレビから
朝日の夕刊。「時事小言」というコラム、藤原帰一という政治学者が書くもので、月に1度掲載されるそうだが、今日は、「特定秘密保護法案」について。

かなりの字数を費やしているが、筆者は、特定秘密保護法案について、はっきりと反対を表明しない。ただ、特定秘密保護法案は、外国の政府、または国際機関に特定秘密を提供できる定めがあり、かつて、NSAが光ファイバーを経由する電子メールの傍受に協力するよう日本政府に打診してきた、という報道もあり、特定秘密保護法案は、そのようなデータ収集の一環となるのではないか、という問題点を指摘するだけ。そして、筆者はこう書くのを忘れない。

「私も、国防をはじめとする特定の領域について政府が秘匿することは、許されるばかりか必要な行動であると考える」また、「現在の日本政府は情勢収集と機密保護の両面においてまだまだ不十分であり、制度づくりが必要なのは事実である」と。

結局、筆者は、秘密保護法案について何をいいたいのかわからない。基本的に賛成だが、危惧がある、といいたいのか。自分の意志を明確にしたくないのだろう。

この人と似たような有識者(たくさんいるけど)、一人、思い出した。
姜尚中。
東大の学者で、昔はテレビの「朝まで生テレビ」にも出て、いろいろ本もだしている政治学者。若い人にもけっこう人気がありそうだが、この人が数年前、NHKの討論番組に出たことがある。日米同盟についてだったか、記憶はあいまいなのだが、賛成か反対かの札を表示する時があった。この人だけ、まわりをきょろきょろ見ながら、どちらもあげなかった。意志を表明しなかった。やっぱり、こういう人なのだ、とその時から、個人的にこの人を見限った。

政治的な問題に自分の意志は表明しない。ただ、気の利いた批判的な言葉は並べる。これが、知識人が現在のマスコミで生きのびる最善の方法なのだろう。

むろん、藤原帰一もとっくの昔に見限っている。

秘密保護法案、国会中継なし 

2013-11-15 | 新聞・テレビから
「秘密保護法案 野党が修正案 与党譲らず」が、1面トップ。
まるで与野党が秘密保護法案をめぐって戦っているようではないか。民主、維新、「みんな」は、基本的には秘密保護法案に同意する立場だろう。ただ、自民党には簡単に同意できない、と外面を装っているだけにしか思えない。ポーズだ。

民主、維新、みんなは、これまでNSC、生活保護法案など、自民党が出すさまざまな法案に国会で賛成して法を成立させてきた。自民党とどこがちがうのか。しかし、民主、維新、みんなをメディアは野党と呼ぶ。メディアだけが野党と呼ぶ。

さて、今日で、国会が始まって1ヶ月がたった。10月15日に始まって、NHKは最初の2週間、8回は、国会中継をした。始まった当初は、衆参の代表質問とかで、平凡な質問、しかも、自民党、公明党、民主党などが長時間を占める退屈な放送。中身の審議に入った10月24日からは、中継はなし。ただ、SNC(国家安全保障会議)の成立が決まった11月6日だけは中継した。その後、今日まで、中継なし。1ヶ月で9回だけである。秘密保護法案は、来週に成立する見通しだというが、その成立する日だけ中継するのだろうか。

これまで秘密保護法案の審議はまったく中継していない。どんな審議をしたのか、新聞を見るしかないが、不思議なことに、担当大臣の森雅子の発言だけがいやにていねりに引用されている。生活や共産、社民など、反対する政党の言っていることが伝わってこない。

朝日はまだいい。一応、連日、記事を書いてはいる。サンケイや読売、日経などはどうなのだろう。

若い人は、新聞をとっていない人も多い(息子もそうだが)。かれらの情報源はテレビ。テレビの番組欄には、今日など、秘密保護法案の文字はまったくない。いや、ニュース番組自体がない。あっても、報道しない。報道ステーションは少し報道しているが、NHKのニュースウオッチ9時などは黙殺している。ちょっとひどくないか?

秘密保護法案の目的は、まずは、原発の情報隠し、日米同盟、軍需産業の情報隠し、そして、市民運動なども含めた市民活動への制限だろう。


秘密保護法案が成立する日は、ジャーナリズム、いや、メディアの死になると思うのだが。


日本記者クラブ

2013-11-13 | 新聞・テレビから
今日の1面トップは「小泉元首相 原発ゼロ 首相に迫る」。日本記者クラブでの会見だ。
1面だけでなく、2面、社会面も使っている。大々的な報道だ。
でも、釈然としない。元首相とはいえ、一私人だろう。しかも自民党党員(のはず)。心変わりしたとはいえ、小泉氏の原発ゼロ発言がそんなに大きなニュースなのか?

小泉氏に原発ゼロの記者会見をさせるなら、ノーベル賞作家大江健三郎に原発ゼロの発言をさせてもいいだろう。いや、何万人と日比谷公園を埋めた反原発の市民グループに記者会見して発言させてもいい。いや、こういう問題は素人ではなく、原発の専門家で反原発を唱えている人(例えば小出氏)を呼んで意見を聞いてもいいだろう。だが、大江健三郎やデモの記事は毎回5行でおしまいだ。小出氏が新聞に出ることもない。

小泉元首相はそんなに影響力があるのか?小泉氏の発言はそんなに重要なのか?さっぱりわからない。

今日も、重要な秘密保護法案の審議が国会でおこなわれているが、秘密保護法案のニュースは小泉氏のニュースで消えてしまっている。番組欄を見ると、今日のテレビ各局のワイドショーはどの局も「小泉元首相」だ。朝も昼もだ。「秘密法案」の文字はどこにもない。

秘密保護法案といえば、日本外国特派員協会が、反対を表明した。外国のジャーナリストは反対だ。日本記者クラブは、反対しているのだろうか。おそらく反対していない。

秘密保護法案に沈黙し、小泉元首相の下に大挙参集し、記事にする日本の記者とはなんだ?日記者クラブとはなんだ?

  学校で道徳科

2013-11-12 | 新聞・テレビから
「道徳、成績評価対象に 教科格上げ 2015年土にも」の見だし。
小中学校で、道徳を教科にし、教科書を使い、担任による評価(記述)もするという。

「道徳」を教えるなら、小中学生ではなく、まずは、大人たち、特に、今の日本を動かしている政治家や大企業の経営者、学者たちを対象にすべきではないか。

・ウソをつかない。
・弱い人々をいじめない。弱い人々を助ける。
・正直になる(隠さない)
・巧に言葉をあやつって、人をだまさない。
・人の命や自然を大切にする。
・金儲けや、自分の利益になることばかり考えない。
 などなど。

この数年、新聞をにぎわしているのは、大人たちの、特に力を持っている支配層たちの無道徳ぶりではないのか。かわいい子ども達に道徳を押しつける資格はない。

この提言を出した「道徳教育の充実に関する懇談会」は、どんなメンバーなんだ?と調べてみた。17人の有識者。半分がまたぞろ大学教授。
しかし、その中に、「貝塚茂樹」の名前も。まさかあの中国文学の碩学、貝塚茂樹?と思ったら、別人だった。当然だろう。昔は、こんな場所に喜んで顔を出す学者はいなかった。

「中村 哲」という名前も。あのペシャワールで医療活動を続ける医師?まさか、こんな会に入るわけがない。これも別人だった。
政治ジャーナリストとして、細川珠生という名前も。こんなジャーナリスト、知らないぞ、と思ったら、あの細川隆一郎の娘だった。もちろん、自民党系ジャーナリストだ。


知らせない秘密保護法案の国会審議

2013-11-08 | 新聞・テレビから
朝日のトップは今日から「秘密保護法案審議入り」の記事。
社説も「秘密保護法案」についてで、市民の自由をむしばむ、と改めて問題にしている。
当然だろう。

だが、テレビでこの問題をどう扱っているのか。
新聞の番組欄を見る。

NHKのニュースウォッチ9時にもABCの報道ステーションにも秘密保護法案の文字はない(見出しがないだけで番組内で報道するのかもしれないが、しかし、力点は置いていないのだろう)

ただ、今日は、MBSのひるおびというワイドショーの番組にだけ「秘密保護法案」の文字があった。あとはまったくなし。

この数日は、飲食店のウソ表示ばかり、そして今日はどこも楽天の不当表示。テレビ(ラジオもそうか)は、秘密保護法案の報道には消極的だ。

だいいち、NHKが国会中継をしない。この重要な審議を。

国会の審議といっても、大半の時間を自民、公明、民主が費やし、なれあい的な問答をし、そのあと、維新、みんなも同じ態度であとを追い、わずかの時間を生活、共産、民社が挨拶程度の質問するのだから、見る人はあくびがでるのだろう。しかし、それぞれの党が何を問い、政権がどう答えるかは、見ておかなければならない。

秘密保護法案、「報道機関は捜索せず、対象外」と政府はいっているそうだが、だれも大手メディアの報道機関には期待していない。政府も、今のメディアは支配下にあるという自信があるはずだ。

突飛だけど、あの徳川幕府に、今のメディアがあったら、幕府は倒れなかっただろうと思う(笑)。幕府(政府)にとって、こんな便利で有効な支配装置はない

ちなみに、今日のNHKのニュースウォッチでも秘密保護法案の報道はなし。

園遊会

2013-11-05 | 新聞・テレビから
山本太郎騒動で、園遊会には毎年、国会議員が多数招待されていることを知った。どんな顔をして参加しているのか見てみたいものだ。

山本太郎は、敵が多い。失点を見つけてつぶしてやろうと思っている勢力は多いはずだ。はじめから四面楚歌だ。油断禁物のはずだが、かれのそばには参謀というか、相談相手はいなかったのだろうか。なぜ手紙を出そうとしたか、わからない。

テレビで手紙を渡すシーンを見たが、すぐにそばの役人が手紙を自分のふところに入れた。天皇には見せないようだ。天皇も不自由なものだ。

幕末には天皇に手紙(建白書)を出す草莽は多かった。わが清河八郎もそうだ。清河八郎の手紙は「回天封事」という。中身は忘れてしまったが、孝明天皇にあてたもので、しっかりやらないとだめだぞ、てな、えらそうな内容だった。たしかに清河八郎は、天皇を政治利用しようとする、ど不敵な男だった。

やるなら、清河八郎くらいの度胸と覚悟でやらないといけないな、山本くん。すいませんと恐縮したり、まちがっても議員辞職なんかしてはいけない。



雑感

2013-10-29 | 新聞・テレビから
今週から国会で秘密保護法案についてに審議があるのだが、やっぱりというべきか、NHKは国会の中継はなし。新聞は、といえば、国会の審議はあまり関心ないがごとし。

みずほの頭取佐藤康博氏は、年収1億以上と記事にあった。この人は政府の産業競争力会議のメンバーでもあるらしい。それにしても、1億円以上の年収をこの人はどう思っているのだろうか。スポーツマンや芸術家、一代で事業を築いた創業者などであれば、いくら年収を得ようと問題はない。とやかく言わない。だが、銀行は、われわれ庶民のお金を取り扱う会社だろう。損失ができたときは、税金を投入して助けられたこともある。給料、年金、退職金、わずかの貯金をわれわれは銀行に預ける。また、この頭取は創業者でもなく、サラリーマンだろう。そのトップが1億円以上の収入。記者に問われて、「この収入は特に突出したものではない、他社と変わらない」と答えたそうだ。大企業のトップたちは、1億円くらいは普通なのか?

社民党党首、小泉首相ときょう会談、の記事。
まだ会談はしていないので、会談の内容はわからないが、アホなことだ、と思う。
吉田忠智氏は、今まで国会中継の質問を見てきたが、いつも下を向いてメモを見て質問し、ただ国会議員として大過なく勤めればいいと思っている政治家という印象がある。
とても野党の党首の柄ではない。

小泉元首相が脱原発をいいだし、メディアはそれを注目するが、あの人のいうことは無視しておけばいいのだ。アメリカのポチといわれた元首相が本気で脱原発を考えているとはとても思えない。脱原発勢力の分裂、混乱を生むだけだ。やることに事欠いてまっさきに社民党が元小泉首相に面会を求めるなんて。他にやることはないのか!と言いたい。

脱会社の道

2013-10-27 | 新聞・テレビから
「東電、除染費支払い拒否」が今日の朝刊のトップページ。

朝日が環境省への情報公開請求で得た文書でわかったそうだ。
国が東電に404億円の除染費用を請求したところ、支払ったのは67億円で、大半は、支払いは困難だと拒否しているそうだ。そのことを政府は公表もせず、黙認してきた。情報公開請求ではじめてわかったとか。

とにかく、除染、廃炉には巨額の費用がかかる。東電は国、国民の税金をあてにしているのだろう。もうける時はたっぷり自分の利益にし、損失や事故がおきれば、税金にたよる。こんなうまい話があるだろうか。東電の費用を国が持つなら、もう東電はいらないではないか。

東電にかぎらないが、ガスや電気、交通、生活にとって欠かせない公共サービスをもうけを目標にする私的大企業にまかせている現実はいいかげん再考してもいいのではないか。

企業は競争する。競争することで、成長する。すべからく、世の中も企業を見習って競争すべし、民営化すべし、の声が大きい。安部首相も「国際競争に勝つため」という。「とにかく、会社が(大企業が)利益をあげないと、賃金もあがらない、暮らしもよくならない。「企業の成長か、しからずんば死」などという経営者もいた。大企業は神さまだ。

小学生みたいな疑問だが、おかしくはないか。競争して勝つ、ということは負ける人や国もあるわけだ。豊かになると、必ず、どこかに飢えている人や国が生まれる。グローバル時代というなら、そのへんも考えるべきではないか。

江戸時代は、藩が、人々の考えや生活をしばる壁だった。今は、会社。
競争する、利益を生む、会社がもうける、それが教育をはじめ、すべてをおおう。しかし、幕末には、脱藩し、藩をこえた思考を始めた人々がいたではないか。そろそろ、脱会社の思考、動きはないのか。表には出ないが、大企業、私的企業をこえた生産、流通のしくみを考え、動き出している人々もどこかにいるのではなかろうか。

おっと、東電から話がそれた。妄想だ。とにかく、東電は、大会社について考えるかっこうの材料になる。東電は全国民から注視されていると自覚すべし。


この法案に反対する

2013-10-26 | 新聞・テレビから
朝日の社説。特定秘密保護。見出しは「この法案に反対する」。

よく言った。各新聞社の社説はどうなのか知らないが、この悪法を黙っていては新聞社の沽券にかかわると思ったのだろう。朝日の社説については、今までさんざん悪口をいってきたが、今回のこの見出しはよろしい!

この悪法でおびやかされるのは、報道機関の取材の自由や知る権利などではなくて、市民生活だ。今、大手メディアの報道は、国民の知る権利に答えているとはいいがたい。取材し、情報を伝えているのは、市民だろう。既成のメディアに代わって、ふつうの市民の発信に教えられる事が多いのだもの。

社説で立場を鮮明にした以上、今後、紙面でこの悪法についての記事を続けて書くべし。

さて、来週からこの法案の審議が始まるという。NHKは、この法案の審議を中継するだろうか。注目したい。