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革の多彩さにびっくり。喜井豊子個展(1月21日終了)

2006年01月20日 15時02分08秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 革工芸の個展ときいて、よくありがちな、財布などの小物をならべている展覧会と思って見に行ったら、色鮮やかな革絵などもあって驚きました。ごく薄い革でできた軽いハンドバッグやベストなどもあり( まるでプラスチックみたいに、透けて見える!)、良い意味で裏切られたという感じです。
 革絵は「galaxy」「あじさい」など。支持体に革を使っているのはもちろんですが、アクリル絵の具で着色をしているため、目を見張る発色の鮮やかさです。
 「ふつうの革の絵だと、どうしても褪色してしまう。それではせっかく買ってくれた人に申し訳ない」
と喜井さん。
 魚がひし形になり、ひし形が鳥になる…という、エッシャーを思わせる連続模様があったり、琴が隠されていたり、画面を読み解く楽しさがあります。葛飾北斎の絵に出てくるモティーフも引用されているそうです。
 喜井さんは、フィレンツェで美術を学んでいたころから、これまであまり注目されていないエッシャーへの日本美術の影響について調べているそうです。主にゴッホ経由で、浮世絵などに似た図像がところどころに見られるそうです。

 1月10日(火)-21日(土)
 ガレリア・リストランテ・ボーノ(豊平区美園3の2、クレイスハイデンス)




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4 コメント

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梁井さん有難う! (喜井豊子)
2006-01-25 12:02:46
先日は有難うございました。梁井さんとゆっくりお話できて嬉しかったです。予定があったのに御免なさい。間に合いましたか?ネットでのお付き合いでしたのにお会いすると不思議。若くてびっくりしました。

最終日に急に2月15日~28日まで野幌の「ハーブの森」での個展が決まりました。退色した革絵(90号位)も出します。

エッシャーや浮世絵の話も出来てさすが!とっても有意義な時間を有難うございました。
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こちらこそ! (ねむいヤナイ)
2006-01-26 18:40:50
バタバタしてすいませんでした。

革で、あんなに多彩なことができるとは思いませんでした。

またゆっくり拝見できれば、と思います。
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お会いできるのを楽しみにしています。 (tocco)
2006-01-27 10:57:07
トップのブルーゲルいいですね!

私も大好きです。



今度お会いできるときにはキョッソーネとアルチンボルディの本をお見せしたい!
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ブリューゲル (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2006-02-01 10:46:35
なかでも、この絵がすきなんです。

いつかウィーンで本物と対面したいと思っています。



野幌での個展会場の住所などがわかりましたら、お知らせください。
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