千葉さんは1941年、空知管内奈井江町生まれ。会場の経歴には書いてありませんでしたが、北海道新聞などによると、本職はアニメの背景担当で、これまで「アタック№1」「名探偵ホームズ」など数々の作品に携わってきたということです。ちなみに、ググると、あの宮崎駿が70年代前半に脚本を担当した名作「パンダコパンダ」でも背景を描いていたんですね。とはいっても、今回の、道内では初めてとなる個展は、アニメとは直接関係なく、穏やかな写実的画風で、道内外の風景を描いています。静物、人物は1点もなく、50点ほどすべてが風景画です。
派手さはないですが、堅実で、とくに光と空気感に敏感なところが、筆者の好みです。これは、そう思って見るからなのかもわかりませんが、本州の村を描いた絵と、北海道の風景とは、やはり微妙に描き方が違うような気がします。つまり、本州のほうが光が明るく、どこか大気が湿り気を帯びてかすんでいる一方、北海道のほうがやや光が弱く、空気は乾いてどこまでも澄んでいる…、そんなところまで念入りに描き分けられているように思われるのです。長野県の飯山市、上高地、奥会津といった本州の風景は、遠景が、北海道のそれよりも、うっすらぼけて見え、その代わりどこかあたたかです。
筆者は、川べりの、なんでもない家と河岸段丘を描いた「惜秋(釧路市)」や、道端や畑が題材になっている「彼方へ(美瑛)」といった作品が好きです。寂しげな光の調子や、本州のものより大振りな蕗の葉などが、いかにも北海道らしさをにじませているからです。
4月18日-24日 10:00-20:00(最終日-18:00)
三越札幌店(中央区南1西3)
派手さはないですが、堅実で、とくに光と空気感に敏感なところが、筆者の好みです。これは、そう思って見るからなのかもわかりませんが、本州の村を描いた絵と、北海道の風景とは、やはり微妙に描き方が違うような気がします。つまり、本州のほうが光が明るく、どこか大気が湿り気を帯びてかすんでいる一方、北海道のほうがやや光が弱く、空気は乾いてどこまでも澄んでいる…、そんなところまで念入りに描き分けられているように思われるのです。長野県の飯山市、上高地、奥会津といった本州の風景は、遠景が、北海道のそれよりも、うっすらぼけて見え、その代わりどこかあたたかです。
筆者は、川べりの、なんでもない家と河岸段丘を描いた「惜秋(釧路市)」や、道端や畑が題材になっている「彼方へ(美瑛)」といった作品が好きです。寂しげな光の調子や、本州のものより大振りな蕗の葉などが、いかにも北海道らしさをにじませているからです。
4月18日-24日 10:00-20:00(最終日-18:00)
三越札幌店(中央区南1西3)
正直なところもう12年も前のことなので、全く記憶がありません。お役に立てずすみません。