北海道美術ネット別館

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■芸術団Jam.19 (8月12日まで)

2008年08月11日 22時59分34秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 道教大の同級生によるグループ展。
 20代ぐらいであれば、この手の展覧会はよく開かれていますが、19年も毎年続けているというのは、すごいなあと思います。
 それでも、出品者は当初よりは減っており、ここ数年は加藤裕一、木村真哉、宮崎亨、八子晋嗣の4氏に顔ぶれが固まってきました。

 宮崎さんは、7月の自由美術北海道グループ展に出品した「普遍性のない正義」、「我こそ被害者」の大作2点のほか、「女」
「マイナスを糧に生きる」(同題2点)、「爆心地」「醜悪」「顔」など多くの作品を出品しています。
 とくに大作の2点は、じっくり描き込むのではなく、筆の勢いが前面に出ています。丁寧に仕上げる時間がないのかもしれませんが、かならずしもそれがマイナスに出ているとはいえないと思います。
 デッサンなども多数あり、たえず人間存在の裏面を見据えてペンを動かさずにはおれない宮崎さんの日々生きている証しとなっているようです。

 八子さんは「森に還る」と題した木彫3点。
 最近は、縦長の作品や、楽器を兼ねた作品が多かったという印象がありますが、今回はいずれも床にゴロンと横たわっています。
 八子さんは木彫を制作するときは「木と相談しながら」かたちをつくっていくことがおおいそうですが、今回は3点中1点、はじめからほぼ最終形を決めて制作に取りかかったそうです(冒頭の画像の右手前)。




 後ろの壁にかかっている絵のうち、左側は加藤さんの「RAKUGAKI」。軽いタッチの静物画2枚1組です。
 右側は木村さんの「麗様」「優瞳」。
 このほか木村さんは、陶の「反体勢」「陶泉」という風変わりな2点も出品しています。キャプションには「陶器」とありますが、うつわには見えません。


08年8月7日(木)-12日(火)10:00-19:00
アートスペース201(中央区南2西1、山口中央ビル5、6階 地図B)

□芸術団Jam. http://homepage.mac.com/zakimiya/

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