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札幌 ESTA 2023年に営業終了

2021年11月12日 08時20分37秒 | 新聞などのニュースから
 北海道新聞2021年11月11日1面に載っていました。

 JR北海道は10日、グループ会社の札幌駅総合開発が運営する商業施設「札幌エスタ」(札幌市中央区北5西2)の営業を2023年夏に終了すると発表した。30年度末予定の北海道新幹線札幌延伸に合わせた再開発事業で、建物を取り壊した上で、29年秋に新たなビルとして開業する予定。

 札幌エスタは1978年に開業。地上11階地下3階建てで延べ床面積は8万6500平方メートル。現在は家電量販のビックカメラ札幌店を核テナントとし、飲食店など114店舗(21年3月末)が入居する。1階のバスターミナルは閉鎖予定だが、時期などについては調整中。エスタ営業終了により、JRの家賃収入は年間約9億円減る。(以下略)


 当ブログに関係しそうな話を2点。

 ひとつは、最上階のプラニスホール
 オープンしたのは1989年です。
 さまざまな用途に使われていましたが、美術展の会場にもなっています。
 こけら落としは岡本太郎展だったそうです。
 美術館よりは手狭とはいえ、一般的なギャラリーよりはかなり広く、道内の作家による大きなグループ展も数多く企画されています。
 また、レンブラントやフェルメール、北斎のレプリカ展などもユニークな展覧会として記憶に新しいです。
 あと、札幌国際芸術祭2017の「札幌デザイン開拓使 サッポロ発のグラフィックデザイン~栗谷川健一から初音ミクまで」も好企画でしたね。

 問題は、プラニスホールの公式サイトは「開催中」の催しや展覧会については載せていますが、会期が終わるとさっさと削除してしまうので、これまでどんな展覧会があったか、すぐにわかるサイトなどが見当たらないことです。

 もう1点は、プラニスホール横に2011年オープンした庭園「そらのガーデン」です。
 ここには、國松明日香さんの野外彫刻が設置されており、適切な移設・管理を望みたいところです。



 ESTA といえば、最初はほぼ全館が「札幌そごう」百貨店でした。
 「♪ S、O、G、O、そごうへ行こう」
のコマーシャルソングが懐かしいですね。
 4階と5階? が、エスカレーターの横が吹き抜けになっていて、伊藤隆一さんの手がけた巨大な装飾がありましたが、いつの間にか姿を消していました。

 1階にはバスターミナルがあり、そのため売り場は狭く、地下と2階がメインの出入り口のようなつくりになっています。その地下も、地下2階は100円ショップだけで、地下鉄東豊線からESTA 店内(地下1階より上のフロア)には、そのショップ内を通らなくてはならない(つまり、通路がない)というふしぎな構造です。エスカレーターも随所で途切れているなど、迷路っぽい感じがあります。
 地下1階は昔から「デパ地下」の食料品店街で、キャンディーの、ぐるぐる回る販売機などが置いてあります。全体的に昭和の名残がすこし漂っています。

 あとは、ビックカメラとからーめん共和国とかレストラン街とかユニクロとかについては、ほかの人が書くでしょうから省略します。

 バスターミナルは、東京でいえば新宿バスタのような長距離路線の基地ですが、おそらく完成当時は、これほど都市間高速バスが増えるとは予測されていなかったのでしょう、とにかく、人の多さにくらべて通路の狭さが目立ちます。改築は、時の流れで、やむを得ないと思います。
 2023~29年の間は、どうなるんでしょうか。


CM:1987年 札幌そごう 秋の大創業祭




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プラニスホール(札幌エスタ11階)に行く、たったひとつのさえたやり方


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