西区民センターの会議室に、個人蔵の版画、油彩を30点並べた展覧会。区民センターなので、もちろん販売ではありません。
ふだんは展示しているものではないので、すべて小品とはいえ、貴重な機会だといえそうです。
30点の内訳は、フランスが3点、国内27点。
国内は、
オノサト・トシノブ 5点(シルクスクリーン)
畦地梅太郎 9点(木版画)
友成晴雄 1点(油彩)
田辺三重松 1点(油彩)
国松登 2点(油彩)
岩船修三 2点(油彩)
松島正幸 3点(油彩)
菊地又男 1点(油彩)
伊藤仁 1点(油彩)
平間正造 1点(油彩)
小野州一 1点(リトグラフ)
となっています。
余計な解説を付け加えますと、オノサトは戦後日本を代表する抽象画家のひとり。幾何学的な画風が特徴です。
道内では、札幌宮の森美術館が所蔵してませんでしたっけ? ほかには見た記憶がないです。
畦地梅太郎は、山登りを主題にした作品で名高い木版画。山男のひげを黒い縞模様で表すなど、素朴で大まかな作風が特徴です。百貨店の展覧会などで時々見ます。
田辺三重松、国松登、岩船修三、松島正幸の4氏はいずれも全道展創立会員で、戦後の道内を代表する洋画家たちです。
田辺は行動美術の創立会員。「秋の牧場」。
国松は、代表的シリーズ「氷人」と、「小樽公園」。後者は、サイン横に「1932」と記されており、初期の風景画のようです。
岩船は函館画壇の代表格でメルヘン調の画風で特徴。
松島は独立美術会員ですが、おだやかな日本的フォーブといった画風。「雪の札幌・大倉シャンツェ」は1949年作とのことで、市内に高い建物がほとんどありません。
菊地又男は新道展創立会員で、「反骨の画家」ともいわれた抽象画家ですが、今回は「秋郊(阿寒)」という1950年の作。菊池さんの穏やかな風景画というのは、珍しいのではないでしょうか。
伊藤仁さんは「ニースのアパルトマン」。道庁赤れんがなど道内の写実的な風景画で知られています。
平間正造さんは、一線展、純生展の会員で、旭川の方のようです。油彩「知床五湖」。
小野さんはパリや富良野にアトリエがあった画家(全道展会員)です。石の蔵ぎゃらりいはやしの入口に、しゃれた版画が掛かっているので、ご存知の方も多いと思います。今回は「海と建物(ベニス)」。
2013年11月9日(土)~11日(月)午前10時~午後4時
西区民センター(札幌市西区琴似2の7)
・ジェイアール北海道バス、中央バス「西区役所前」から約280メートル、徒歩4分
・地下鉄東西線「琴似」駅から約500メートル、徒歩6分
ふだんは展示しているものではないので、すべて小品とはいえ、貴重な機会だといえそうです。
30点の内訳は、フランスが3点、国内27点。
国内は、
オノサト・トシノブ 5点(シルクスクリーン)
畦地梅太郎 9点(木版画)
友成晴雄 1点(油彩)
田辺三重松 1点(油彩)
国松登 2点(油彩)
岩船修三 2点(油彩)
松島正幸 3点(油彩)
菊地又男 1点(油彩)
伊藤仁 1点(油彩)
平間正造 1点(油彩)
小野州一 1点(リトグラフ)
となっています。
余計な解説を付け加えますと、オノサトは戦後日本を代表する抽象画家のひとり。幾何学的な画風が特徴です。
道内では、札幌宮の森美術館が所蔵してませんでしたっけ? ほかには見た記憶がないです。
畦地梅太郎は、山登りを主題にした作品で名高い木版画。山男のひげを黒い縞模様で表すなど、素朴で大まかな作風が特徴です。百貨店の展覧会などで時々見ます。
田辺三重松、国松登、岩船修三、松島正幸の4氏はいずれも全道展創立会員で、戦後の道内を代表する洋画家たちです。
田辺は行動美術の創立会員。「秋の牧場」。
国松は、代表的シリーズ「氷人」と、「小樽公園」。後者は、サイン横に「1932」と記されており、初期の風景画のようです。
岩船は函館画壇の代表格でメルヘン調の画風で特徴。
松島は独立美術会員ですが、おだやかな日本的フォーブといった画風。「雪の札幌・大倉シャンツェ」は1949年作とのことで、市内に高い建物がほとんどありません。
菊地又男は新道展創立会員で、「反骨の画家」ともいわれた抽象画家ですが、今回は「秋郊(阿寒)」という1950年の作。菊池さんの穏やかな風景画というのは、珍しいのではないでしょうか。
伊藤仁さんは「ニースのアパルトマン」。道庁赤れんがなど道内の写実的な風景画で知られています。
平間正造さんは、一線展、純生展の会員で、旭川の方のようです。油彩「知床五湖」。
小野さんはパリや富良野にアトリエがあった画家(全道展会員)です。石の蔵ぎゃらりいはやしの入口に、しゃれた版画が掛かっているので、ご存知の方も多いと思います。今回は「海と建物(ベニス)」。
2013年11月9日(土)~11日(月)午前10時~午後4時
西区民センター(札幌市西区琴似2の7)
・ジェイアール北海道バス、中央バス「西区役所前」から約280メートル、徒歩4分
・地下鉄東西線「琴似」駅から約500メートル、徒歩6分