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「点鼻薬」と「便秘薬」

2011年04月26日 | 日々の日記帳
もうすぐ4月が終わるというのに、まだ花粉症のマスクが手放せない。

今日は点鼻薬を家に忘れたから、レッスン前に急いでマスクをつけて会社の近所の薬局に走った。店員に「点鼻薬はどこですか?」と尋ねたら、案内されたのは「便秘薬コーナー」、はぁ?「あの~、鼻につかう点鼻薬ですけどぉ~」。

わたしの発音がおかしいのかな?いや、ちゃんと「てんびやく」と言ったつもりだ。ちょっと待って、まさか本当は「てんぴやく」?いやいや、わたしは間違ってないはずだ。と頭の中でいろんな考えが飛び交いながら、わたしは点鼻薬を手にレジへ。

帰り道に、職業病的にすぐさまその理由を探ってみた。正しい発音のはずが、マスク越しで、なぜ違う音に聞こえてしまうのか?いろんな可能性を考え、「点鼻薬は季節的商品で、一方の便秘薬は年中売られているから」という結論に至った。

つまり、人間は不完全な音声をきいたとき、無意識のうちに脳の軌道修正で、もっとも合理的な答えを出そうとするから。当たり前だが。

点鼻薬は一年の中でも春が主な季節で、かつ4月末になると、購入する人が少ないはず。一方、便秘薬は年がら年中売られているし、OLの多い街の薬局ではよく出る商品(?)と推測される。合理的な理由はここにあったのだ。

言語の話になると、中国語は日本語とくらべて、発音の要素が多く、そのため日本人学習者には「ほんとうは違うのに○○として音声処理してしまう」ことが少なくない。たとえば「e」が「a」に聞こえたり、「o」に聞こえたり、など。

日本人である以上、かつ、日本語以外の外国語もそんなに得意でない人には、少々難しいかもしれないが、いったん日本語の発音の枠組みを忘れ(早い話、日本語で中国語を発音するな)、聞こえた音の本質を見極めることをすすめる。慣れていくうち、新たに「中国語にあって、日本語にない」音のレセプターが形成されるはず。

ヨコシマな考えだが、今度、花粉の季節真っ只中で、しっかりマスク+ぐずぐず鼻で「便秘薬ください!」といったら、はたして一発で便秘薬コーナーに案内されるのかな...?
それにしても、今年の花粉は去年よりひどい...。






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