台湾ワン!(Taiwan One!)

台湾にまつわる様々な話、中国語教室の出来事、日々の生活...

競合關係是什麼關係(競合関係ってどんな関係)

2023年02月02日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
最近有幾次聽到中文用「競合」來形容現今企業之間的關係,查過字典才知道中文也有這個詞,但似乎是生硬的法律用語,生活中用不到,所以我猜最近中文裡的「競合」一詞應是受到日文的影響。
最近、昨今の企業間関係を中国語で語る文脈で、「競合」という言葉を何度か耳にした。辞書を調べた結果、中国語にも「競合」は存在するが、日常的な言葉ではなく、堅い法律用語のよう。というわけで、最近中国語で使われる「競合」は、日本語の影響だろうと推察する。

上網找到了一篇出現「競合」一詞的中文,請看紅線部分。
ネット検索で「競合」が載っている中国語の文章を見つけた。赤線の部分を見てほしい。
天下雜誌Podcast【好好說那年Ep.14】1994那年,從競爭到競合,亦敵亦友迎向市場挑戰:專訪聯強國際集團總裁杜書伍


「從競爭到競合,亦敵亦友」
「『競爭』から『競合』へ、敵でありながら友でもある」

「商場上原本敵我分明的競爭對手們紛紛開始攜手合作,衍變成既競爭又合作的全球新趨勢」
「ビジネスの戦場で続々、かつての敵と協力関係へ。『競爭』しながら『合作』(協力)する関係性が、世界規模の新たな流れ」

其實日文中「競合」的「合」為「互相」,因此「競合」是「互相競爭」。
実は、日本語の「競合」の「合」は「~し合う」ことである。つまり、「競合」は「競争し合う」意味である。

而如同上述文章所示,導入中文的「競合」一詞,已透過中文的詮釋獲得了新的定義,即挾帶了「競爭」與「合作」兩種關係。可說是青出於藍更勝於藍?
一方、前出の文章からわかるように、中国語に導入された「競合」は中国語の解釈を経て、「競争」と「協力」の両義を併せ持つ新たな言葉に生まれ変わった。「青は藍より出でて藍よりも青し」てか?

不過,當我們看到一個字詞中日文裡都有時,常常會不假思索地認為意思應該一樣,但根據我的經驗,面對這類東西反而要更謹慎,以免踩到地雷。
中国語と日本語のどちらにも存在する言葉を見ると、つい思考せずに同じ意味のはずだと思いがち。だが経験上、見えないからこそ地雷で、この類のものはむしろもっと気をつけるべき、と思う。


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耳朵(耳)

2023年01月30日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
今年是兔年,說到兔子就會讓人聯想到那大大長長的耳朵。
今年はうさぎ年。うさぎといえば、大きくて長い耳が特徴。

說到耳朵,塑膠袋手提的部分中文叫「耳朵」,嗯,的確形狀形容得很貼切。
耳つながりで一つ。ビニール袋の持ち手は中国語では「耳朵」といい、そう、「耳」だ。確かに形を見るとなっとく。

再來一個。「パンの耳」中文說「麵包皮」。中文說「皮」還好理解,但日文為什麼是「耳朵」呢?
もういっちょ。「パンの耳」は中国語では「麵包皮」(パンの皮)という。中国語の「皮」はわかりやすい気がするが、日本語はなんで「耳」なの?

原來日文「耳」有「邊緣」的意思,而中文並沒有。
実は日本語の「耳」は「端」の意味があるのだった。中国語の「耳」にはそんな意味はないが。

另外,聽說「パンの耳」是一種通俗的說法,它的日文正式名稱叫「外皮、外相」。
ちなみに「パンの耳」は俗の言い方で、正式名称は「外皮、外相」というらしい。


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「讀萬卷書,行萬里路」(万巻の書 千里の道)

2023年01月20日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
富岡鉄斎是一位明治大正時期的日本文人作家,同時也是一位儒學家,其座右銘為「万巻の書を読み、千里の道を行く」。
明治大正期の文人画家で儒学者でもある富岡鉄斎。座右の銘が「万巻の書を読み、千里の道を行く」。

這句話來自於中文「讀萬卷書,行萬里路」。
元は中国語の「讀萬卷書,行萬里路」である。

但,基於日文諺語或慣用句表達上有一個極大特徵,那就是「只出現名詞」,因此我認為翻為「万巻の書 千里の道」,即減譯動詞「讀」與「行」的部分,應會更貼近日文喜歡的表達方式。
しかし、「名詞だけ」という日本語のことわざや慣用句によく見る特徴があるところから、「讀(読む)」と「行(行く)」の動詞を減訳し、「万巻の書 千里の道」だけにしたほうが、日本語としてもっとしっくりくる気がする。


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「体言止め」「用言止め」

2023年01月19日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
日本語の四字熟語「非才浅学」は「形容詞+名詞」のつくりになっており、「どういう名詞か」という体言止めの表現スタイル。

対して、中文は「才疏學淺」と言い、「名詞+形容詞」のつくりになっており、「主語である名詞がどうなっているか」という用言止めの表現スタイル。

好まれる表現法の対比がクッキリ映し出される例である。

うちのトイレに、台湾から買ってきた書の記した絵を飾っている。


右から読めば「清風高節」、左から読めば「節高風清」。

右からの「清風高節」は日本人好みの読み方。ポツンと存在した名詞から発想を拡散させ、一つのシーンを作り上げていく。余白が多い分、躍動感や広がりを感じられる。

左からの「節高風清」は中華圏好みの読み方。「節操が高ければ、身にまとう風もおのずと清らかになる」と私の解釈である。

「節が高、風が清」と、登場人物とその様態が明白に指定されている。一見、体言止めの「清風高節」より動きがあるように見え、実は述語が指定されている分、解釈余地がなく、見方によっては平坦的で、画一で動きがないようにも感じられる。

とまあ、そんな感じで、トイレに行くたびに、体言止めと用言止めに思いを巡らす「考える人」になる私である。(←日本語だから体言止めの文にしてみた)


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サッカーW杯・クロアチア戦

2022年12月07日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
日本が惜敗したクロアチア戦...。半ば運が左右するみたいなPK戦はあまりに残酷だった。でも勝ち進む運になかったから、サムライたちは負けをいさぎよく認めるしかない。

ところで、「クロアチア」の中国語は?

台北の北投にある「福斯足球場」というサッカー場が、食事を楽しみながら観戦できるイベントをFBでPR。

日程の宣材では「克羅地亞」とあるが、


PR文では「克羅埃西亞」となっている。ん?どっち?


結論からいうと、台湾では一般的に「克羅埃西亞」。もう一方の「克羅地亞」は中国での言い方で、簡体字で「克罗地亚」と書く。ちなみに、「亞・亚」の聲調は、台湾では3声で、中国では4声と異なる。

さて、心臓の強くない人間は、日本チームの決着がついた今から、むしろ残りの試合を心ゆくまで堪能できそうだ。


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空氣(空気)

2022年11月22日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
這個禮拜六2022.11.26就是地方選舉的投票日了。
いよいよ今週土曜日に、統一地方選の投票日を迎える。

蔡英文總統助選時說了一句很妙的話,
総統蔡英文氏が選挙応援をする際に発したユーモラスな一言。

她說「選舉的時候空氣是政見;選舉過後政見都變成空氣」。
いわく「選挙のときは空気(問題)が政見になる。選挙が過ぎれば政見が空気になる」。



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三溫暖溜滑梯與天氣(サウナと滑り台と天気)

2022年10月06日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
前一天還在說好熱,第二天卻改口說好冷,這是什麼鬼天氣?
暑い暑いって言っていたその翌日は、寒い寒いって。ったく、なんという天気だ?

對於這種忽熱忽冷的情況,中文會以「洗三溫暖」來形容。
こんな急に暑かったり寒かったりする状況を、中国語は「サウナをしている」に例えられる。

因為人在烤箱烤過一段時間後,會出到外面浸泡冷水以降低體溫,這種一下子熱一下子冷的狀況相當相似。
しばらくサウナ室で温めたあと、外へ出て水風呂で体を冷やすといったスタイルが、短期間での気温変化と似ているから。

實際用法比如「這幾天的天氣就像在洗三溫暖」。
実際の言い方はたとえば「今天的天氣就像在洗三溫暖」(ここ数日の天気はまるでサウナをしているみたいだ)など。

其實日文也會用「洗三溫暖(サウナ状態)」來做比喻,但僅限於「熱」的情況,因此跟中文有所不同。
ところで、日本語にも「サウナ状態」という比喩の言い方があるが、「暑い」状況に限るので、中国語とはまた違う。)

另外,如果是氣溫急劇下降的話,也會以溜滑梯來比喻,比方「今天溫度就像溜滑梯般下降,越晚越冷」。
そして、急に気温が下がる場合は、「溜滑梯(滑り台に乗る)」に例えられる。たとえば「今天溫度就像溜滑梯般下降,越晚越冷」(今日の温度は滑り台に乗るように急降下し、時間とともに寒くなる)などという。

秋天天氣多變化,請大家多注意,小心別感冒了。
秋は天気が変わりやすいので、みなさんも風邪など引かぬよう気を付けましょう。


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壓力山大

2022年09月15日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
聽一則有關房地產的新聞廣播聽到「yā lì shān dà」,一開始以為是在說什麼建案,但接著聽下去發現不對,因為內容是在說房貸付不起什麼的,原來又是文字遊戲。
ラジオの不動産関係のニュースで、「yā lì shān dà」が聞こえた。最初は何か物件の話かなと思ったが、続きを聞くと「いや、違う」。だってローンが払えないとかの話だから。実はまたもや言葉遊びだった。

像這篇報導的標題「壓力山大!1/4房貸族貸款超過千萬元 負擔創下新高(中時新聞網)」就是。
この報道のタイトルがその類い。「莫大な負担!1/4利用者ローン1000万元超え 負担額更新」。


原本是人名「亞歷山大」,台灣發音為「yǎ」 lì shān dà,中國發音則為「yà」lì shān dà,有人動腦筋巧妙地把它改為「壓力山大」,用以形容「壓力像山一樣大」。
もともとは「アレキサンダー」の人名で、台湾では「yǎ」 lì shān dà、中国では「yà」lì shān dàと発音される。それをうまく「壓力山大」に改造し、「負担が山のようにどっしりのしかかる」状況のたとえに使う。

當只能聽而看不到的時候,對於這種文字遊戲,或許很多學中文的人也會覺得「壓力山大」吧!
多くの中国語学習者にとって、声だけが聞けて字が見えないときに、こんな文字遊びに出くわしたら、「壓力山大」になるのかな?



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生不如死(生よりも死)

2022年08月09日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
廣播節目主持人跟來賓在討論少子高齡化問題,其中一人話中出現「生不如死」。
ラジオ番組の司会者とゲストが少子高齢化についてトークを展開中。そのなかから「生不如死」の言葉が飛び出した。

說得真妙啊!「生不如死」原始的意思是「活著還不如死掉」,而節目中轉用為「出生人數不如死亡人數」。
は〜い、座布団一枚!「生不如死」本来の意味は「生きるより死んだほうがマシ」で、番組の会話では「出生数は死亡数に如かず/負ける」に転用。

說到「不如」,日文中耳熟能詳的「百聞は一見に如かず」,其實是來自中文「百聞不如一見」哦。
「不如」といえば、日本語でおなじみの「百聞は一見に如かず」は、実は中国語の「百聞不如一見」が語源ですよ。

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「普丁」「普欽」「普亭」「蒲亭」→プーチン

2022年03月01日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
上課時被學生問到俄國現任總統的中文名字在台灣到底叫什麼,其實我也答不上來,因為他的中譯名在台灣有太多版本了。
レッスン中に生徒から現ロシア大統領の台湾での中国語訳名を聞かれ、答えに困ってしまった。なぜなら、実は台湾では何バージョンもあるからだ。

各國元首的中譯名自然會由於地區不同而有所不同,如上一任美國總統在台灣叫「川普」,在中國或香港新加坡等地叫「特朗普」。現任總統則不管哪個地區都叫「拜登」。
各国トップの中国語名は、地域によって異なるのは理解できる。例えば、前アメリカ大統領は台湾では「川普」、中国や香港、シンガポールでは「特朗普」と呼ばれる。 ちなみに、現任者はどの地域でも「拜登」と呼ばれる。

但俄國現任總統出現在台灣媒體時,有「普丁」「普欽」「普亭」「蒲亭」等四種版本,而且有時連同一家媒體甚至還會使用兩種版本,可說是使用情況相當混亂。
ところが、台湾のメディアに登場する現ロシア大統領は、なんと「普丁」「普欽」「普亭」「蒲亭」の4バージョンがある。しかも、同じメディアなのに、名前がバラバラなのもありというカオス状態。

這四個當中最常見的是「普丁」,不過我個人覺得「丁」這個字看起來格局不大,「小兵」感很強,跟他給人「強人」的印象出入很大。而且「普丁」聽起來有點像「布丁」...。
4つのなかで最もよく使われているのは「普丁」。だが、個人的に、「丁」の字はスケールが小さく、「一兵卒」感が強くて、彼が周りに与える「強い人」の印象と大きく異なる。しかも、「普丁」は「プリン」に聞こえなくもない...。

「普亭」聽起來很柔軟,「亭」這個字看起來也很溫和,跟他陽剛的印象背道而馳。
「普亭」は柔らかく聞こえるし、「亭」の字は温和の字面なので、氏の精悍なイメージとはむしろ真逆。

「蒲亭」聽起來一樣很柔軟,再加上「蒲」這個字是草字頭,女生感很強,所以我個人認為在四個當中最不符合他的印象。另外,「蒲」這個字很少用於翻譯外來語,所以很好奇是誰基於何種理由選了這個字。
「蒲亭」もとても柔らかい響き。「蒲」はくさかんむりなので女性的なイメージが強いため、個人的には4つの中で氏のイメージともっともかけ離れている。ついでにいうと、「蒲」はめったに外国語の翻訳に使われないので、いったい誰がどういう理由でこの字にしたか知りたい。

而我認為最符合他風格的,應該是「普欽」。「欽」字給人的印象比較陽剛又有精神,發音聽起來也比較有力,不會太柔軟。
氏の雰囲気に一番合っているのは「普欽」だと思う。「欽」は精悍で元気なイメージがあり、音の響きもしっかりいていて柔らかすぎないからだ。

不知道各國元首中為什麼只有他在台灣的中文譯名這麼多,只能說人如其名複雜而詭譎。
世界各国の元首のなかで、なぜか氏だけが台湾でいくつもの中国語名を「もっている」。その名の通り、捉え所の無い謎めいたお方としか言いようがない。

對了,他在中國或香港新加坡等地好像都叫「普京」,這個名字給我的印象是「正統沉穩」。
ちなみに、中国や香港、シンガポールでは「普京」と呼ばれ、「正統派で落ち着きがある」という印象の名前だ。

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