台湾ワン!(Taiwan One!)

台湾にまつわる様々な話、中国語教室の出来事、日々の生活...

龍是啥?(龍ってなん?)

2024年02月04日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
今年是龍年,龍年就會有很多龍年的吉祥話,
辰年の今年は、竜にまつわる縁起の言葉がたくさん登場する。

不過外國人可能會有一些看不懂,原因不是不懂中文,而是不懂台語。
だが、外国人には理解できない言葉も。理由は中国語がわからないからではなく、実は台湾語がわからないからだ。

怎麼說呢?
どういうことでしょう。

我手邊有兩張照片,是一個現在住在台灣的學生上課時傳給我的。
手元に2枚の写真がある。現在台湾在住の生徒がレッスンの時にシェアしてくれたもの。

第一張是春聯,寫著「福運龍來」。
一枚目は「福運龍來」と書かれた春聯。



第二張是飲料包裝上寫著「龍年喝波蜜,好運攏總來」。
二枚目は「龍年喝波蜜,好運攏總來」と書かれた飲み物のパッケージ。


無論是「龍來」的「龍」或「攏總來」的「攏」,意思都相當於中文裡的「都/全部」,
「龍來」の「龍」でも、「攏總來」の「攏」でも、中国語の「都/全部(みんな/すべて)」の意味にあたる。

台語的發音為「long」,單獨發音時與中文第四聲相同,但後面接字時會出現變調,與中文的第一聲相同。
台湾語の発音は「long」、単独で発音する場合は中国語の4声と同じ声調。後ろに字が続く場合は変調が生じて、中国語の1声と同じ声調に変化。

所以像「龍來」的話,以中文標音的話,聽起來會是「lōng lái」。
なので、「龍來」の発音は中国語的に表記すると「lōng lái」。

「福運龍來」意思是「福運全都來」;而「龍年喝波蜜,好運攏總來」意思就是「龍年喝波蜜,好運全都來」。
ちなみに「福運龍來」の意味は「福運全都來(あらゆる幸福な運勢がやってくる)」。「龍年喝波蜜,好運攏總來」は「辰年に波蜜(飲料の銘柄)を飲めば,あらゆる好運がやってくる」。

再幾天就要過年了,希望大家這一年裡龍健健康康&平平安安。
数日後に控える旧正月の年越しを前に、皆さんの一年にわたる健康と平和を祈ります。


台湾華語・台湾中国語は任せて!台湾人による中国語教室・翻訳・通訳サービス T-Chinese
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

什麼時候(タイミング)

2024年01月04日 | こう言うんだ!~リアルな中国語


「疲れてから来る」のではなく、「疲れる前に来る」、か。

翻成中文試試看。
中国語に訳してみましょう。

第一句比較接近原文語意。
原文のニュアンスに近いひとつ目はこれ。

①不要等到累了以後再來,而是要在累了之前先來。



第二句沒有用到否定句,感覺語意比較正面積極。
ふたつ目は否定文を用いないため、ポジティブな語感を帯びる。

②累了以後再來,不如累了之前先來。
(疲れてから来るより、疲れる前に来る)





人客啊,在外面站那麼久,你也累了吧!
お客さん!外に突っ立ってて。そろそろ疲れたでしょう。


台湾華語・台湾中国語は任せて!台湾人による中国語教室・翻訳・通訳サービス T-Chinese
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

競合關係是什麼關係(競合関係ってどんな関係)

2023年02月02日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
最近有幾次聽到中文用「競合」來形容現今企業之間的關係,查過字典才知道中文也有這個詞,但似乎是生硬的法律用語,生活中用不到,所以我猜最近中文裡的「競合」一詞應是受到日文的影響。
最近、昨今の企業間関係を中国語で語る文脈で、「競合」という言葉を何度か耳にした。辞書を調べた結果、中国語にも「競合」は存在するが、日常的な言葉ではなく、堅い法律用語のよう。というわけで、最近中国語で使われる「競合」は、日本語の影響だろうと推察する。

上網找到了一篇出現「競合」一詞的中文,請看紅線部分。
ネット検索で「競合」が載っている中国語の文章を見つけた。赤線の部分を見てほしい。
天下雜誌Podcast【好好說那年Ep.14】1994那年,從競爭到競合,亦敵亦友迎向市場挑戰:專訪聯強國際集團總裁杜書伍


「從競爭到競合,亦敵亦友」
「『競爭』から『競合』へ、敵でありながら友でもある」

「商場上原本敵我分明的競爭對手們紛紛開始攜手合作,衍變成既競爭又合作的全球新趨勢」
「ビジネスの戦場で続々、かつての敵と協力関係へ。『競爭』しながら『合作』(協力)する関係性が、世界規模の新たな流れ」

其實日文中「競合」的「合」為「互相」,因此「競合」是「互相競爭」。
実は、日本語の「競合」の「合」は「~し合う」ことである。つまり、「競合」は「競争し合う」意味である。

而如同上述文章所示,導入中文的「競合」一詞,已透過中文的詮釋獲得了新的定義,即挾帶了「競爭」與「合作」兩種關係。可說是青出於藍更勝於藍?
一方、前出の文章からわかるように、中国語に導入された「競合」は中国語の解釈を経て、「競争」と「協力」の両義を併せ持つ新たな言葉に生まれ変わった。「青は藍より出でて藍よりも青し」てか?

不過,當我們看到一個字詞中日文裡都有時,常常會不假思索地認為意思應該一樣,但根據我的經驗,面對這類東西反而要更謹慎,以免踩到地雷。
中国語と日本語のどちらにも存在する言葉を見ると、つい思考せずに同じ意味のはずだと思いがち。だが経験上、見えないからこそ地雷で、この類のものはむしろもっと気をつけるべき、と思う。


台湾華語・台湾中国語は任せて!台湾人による中国語教室・翻訳・通訳サービス T-Chinese
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

耳朵(耳)

2023年01月30日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
今年是兔年,說到兔子就會讓人聯想到那大大長長的耳朵。
今年はうさぎ年。うさぎといえば、大きくて長い耳が特徴。

說到耳朵,塑膠袋手提的部分中文叫「耳朵」,嗯,的確形狀形容得很貼切。
耳つながりで一つ。ビニール袋の持ち手は中国語では「耳朵」といい、そう、「耳」だ。確かに形を見るとなっとく。

再來一個。「パンの耳」中文說「麵包皮」。中文說「皮」還好理解,但日文為什麼是「耳朵」呢?
もういっちょ。「パンの耳」は中国語では「麵包皮」(パンの皮)という。中国語の「皮」はわかりやすい気がするが、日本語はなんで「耳」なの?

原來日文「耳」有「邊緣」的意思,而中文並沒有。
実は日本語の「耳」は「端」の意味があるのだった。中国語の「耳」にはそんな意味はないが。

另外,聽說「パンの耳」是一種通俗的說法,它的日文正式名稱叫「外皮、外相」。
ちなみに「パンの耳」は俗の言い方で、正式名称は「外皮、外相」というらしい。


台湾華語・台湾中国語は任せて!台湾人による中国語教室・翻訳・通訳サービス T-Chinese
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「讀萬卷書,行萬里路」(万巻の書 千里の道)

2023年01月20日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
富岡鉄斎是一位明治大正時期的日本文人作家,同時也是一位儒學家,其座右銘為「万巻の書を読み、千里の道を行く」。
明治大正期の文人画家で儒学者でもある富岡鉄斎。座右の銘が「万巻の書を読み、千里の道を行く」。

這句話來自於中文「讀萬卷書,行萬里路」。
元は中国語の「讀萬卷書,行萬里路」である。

但,基於日文諺語或慣用句表達上有一個極大特徵,那就是「只出現名詞」,因此我認為翻為「万巻の書 千里の道」,即減譯動詞「讀」與「行」的部分,應會更貼近日文喜歡的表達方式。
しかし、「名詞だけ」という日本語のことわざや慣用句によく見る特徴があるところから、「讀(読む)」と「行(行く)」の動詞を減訳し、「万巻の書 千里の道」だけにしたほうが、日本語としてもっとしっくりくる気がする。


台湾華語・台湾中国語は任せて!台湾人による中国語教室・翻訳・通訳サービス T-Chinese
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「体言止め」「用言止め」

2023年01月19日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
日本語の四字熟語「非才浅学」は「形容詞+名詞」のつくりになっており、「どういう名詞か」という体言止めの表現スタイル。

対して、中文は「才疏學淺」と言い、「名詞+形容詞」のつくりになっており、「主語である名詞がどうなっているか」という用言止めの表現スタイル。

好まれる表現法の対比がクッキリ映し出される例である。

うちのトイレに、台湾から買ってきた書の記した絵を飾っている。


右から読めば「清風高節」、左から読めば「節高風清」。

右からの「清風高節」は日本人好みの読み方。ポツンと存在した名詞から発想を拡散させ、一つのシーンを作り上げていく。余白が多い分、躍動感や広がりを感じられる。

左からの「節高風清」は中華圏好みの読み方。「節操が高ければ、身にまとう風もおのずと清らかになる」と私の解釈である。

「節が高、風が清」と、登場人物とその様態が明白に指定されている。一見、体言止めの「清風高節」より動きがあるように見え、実は述語が指定されている分、解釈余地がなく、見方によっては平坦的で、画一で動きがないようにも感じられる。

とまあ、そんな感じで、トイレに行くたびに、体言止めと用言止めに思いを巡らす「考える人」になる私である。(←日本語だから体言止めの文にしてみた)


台湾華語・台湾中国語は任せて!台湾人による中国語教室・翻訳・通訳サービス T-Chinese
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サッカーW杯・クロアチア戦

2022年12月07日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
日本が惜敗したクロアチア戦...。半ば運が左右するみたいなPK戦はあまりに残酷だった。でも勝ち進む運になかったから、サムライたちは負けをいさぎよく認めるしかない。

ところで、「クロアチア」の中国語は?

台北の北投にある「福斯足球場」というサッカー場が、食事を楽しみながら観戦できるイベントをFBでPR。

日程の宣材では「克羅地亞」とあるが、


PR文では「克羅埃西亞」となっている。ん?どっち?


結論からいうと、台湾では一般的に「克羅埃西亞」。もう一方の「克羅地亞」は中国での言い方で、簡体字で「克罗地亚」と書く。ちなみに、「亞・亚」の聲調は、台湾では3声で、中国では4声と異なる。

さて、心臓の強くない人間は、日本チームの決着がついた今から、むしろ残りの試合を心ゆくまで堪能できそうだ。


台湾華語・台湾中国語は任せて!台湾人による中国語教室・翻訳・通訳サービス T-Chinese
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

空氣(空気)

2022年11月22日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
這個禮拜六2022.11.26就是地方選舉的投票日了。
いよいよ今週土曜日に、統一地方選の投票日を迎える。

蔡英文總統助選時說了一句很妙的話,
総統蔡英文氏が選挙応援をする際に発したユーモラスな一言。

她說「選舉的時候空氣是政見;選舉過後政見都變成空氣」。
いわく「選挙のときは空気(問題)が政見になる。選挙が過ぎれば政見が空気になる」。



台湾華語・台湾中国語は任せて!台湾人による中国語教室・翻訳・通訳サービス T-Chinese
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三溫暖溜滑梯與天氣(サウナと滑り台と天気)

2022年10月06日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
前一天還在說好熱,第二天卻改口說好冷,這是什麼鬼天氣?
暑い暑いって言っていたその翌日は、寒い寒いって。ったく、なんという天気だ?

對於這種忽熱忽冷的情況,中文會以「洗三溫暖」來形容。
こんな急に暑かったり寒かったりする状況を、中国語は「サウナをしている」に例えられる。

因為人在烤箱烤過一段時間後,會出到外面浸泡冷水以降低體溫,這種一下子熱一下子冷的狀況相當相似。
しばらくサウナ室で温めたあと、外へ出て水風呂で体を冷やすといったスタイルが、短期間での気温変化と似ているから。

實際用法比如「這幾天的天氣就像在洗三溫暖」。
実際の言い方はたとえば「今天的天氣就像在洗三溫暖」(ここ数日の天気はまるでサウナをしているみたいだ)など。

其實日文也會用「洗三溫暖(サウナ状態)」來做比喻,但僅限於「熱」的情況,因此跟中文有所不同。
ところで、日本語にも「サウナ状態」という比喩の言い方があるが、「暑い」状況に限るので、中国語とはまた違う。)

另外,如果是氣溫急劇下降的話,也會以溜滑梯來比喻,比方「今天溫度就像溜滑梯般下降,越晚越冷」。
そして、急に気温が下がる場合は、「溜滑梯(滑り台に乗る)」に例えられる。たとえば「今天溫度就像溜滑梯般下降,越晚越冷」(今日の温度は滑り台に乗るように急降下し、時間とともに寒くなる)などという。

秋天天氣多變化,請大家多注意,小心別感冒了。
秋は天気が変わりやすいので、みなさんも風邪など引かぬよう気を付けましょう。


台湾華語・台湾中国語は任せて!台湾人による中国語教室・翻訳・通訳サービス T-Chinese
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

壓力山大

2022年09月15日 | こう言うんだ!~リアルな中国語
聽一則有關房地產的新聞廣播聽到「yā lì shān dà」,一開始以為是在說什麼建案,但接著聽下去發現不對,因為內容是在說房貸付不起什麼的,原來又是文字遊戲。
ラジオの不動産関係のニュースで、「yā lì shān dà」が聞こえた。最初は何か物件の話かなと思ったが、続きを聞くと「いや、違う」。だってローンが払えないとかの話だから。実はまたもや言葉遊びだった。

像這篇報導的標題「壓力山大!1/4房貸族貸款超過千萬元 負擔創下新高(中時新聞網)」就是。
この報道のタイトルがその類い。「莫大な負担!1/4利用者ローン1000万元超え 負担額更新」。


原本是人名「亞歷山大」,台灣發音為「yǎ」 lì shān dà,中國發音則為「yà」lì shān dà,有人動腦筋巧妙地把它改為「壓力山大」,用以形容「壓力像山一樣大」。
もともとは「アレキサンダー」の人名で、台湾では「yǎ」 lì shān dà、中国では「yà」lì shān dàと発音される。それをうまく「壓力山大」に改造し、「負担が山のようにどっしりのしかかる」状況のたとえに使う。

當只能聽而看不到的時候,對於這種文字遊戲,或許很多學中文的人也會覺得「壓力山大」吧!
多くの中国語学習者にとって、声だけが聞けて字が見えないときに、こんな文字遊びに出くわしたら、「壓力山大」になるのかな?



台湾華語・台湾中国語は任せて!台湾人による中国語教室・翻訳・通訳サービス T-Chinese
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする