去年に引き続き、今年も、台湾で行われる中国結び師範検定の第二関門「オリジナル作品製作」の中国語による発表のトレーニングを引き受けさせてもらった。今回は1名が中国語経験者のほか、2名が初心者。
第一関門と第二関門とおよそ1ヶ月の間隔があって、第一関門が終わってから、オリジナル作品を製作しながら中国語原稿読みの練習ができた去年と比べて、今年は第一、第二が間2週間しかないため、第一関門の試験問題を準備しつつ、オリジナル作品も着手しなければいけないし、中国語の原稿読みにも時間を割かなきゃならないというし、しかもみなさん日頃仕事している方々。まさに、「インポッシブルなミッション」(不可能的任務)。
こういうときこそ、中国語講師としての腕が問われる。中国語の発音記号に全く知識のない方を、いかに短期間で文章を自然に読めるように持っていくか、である。
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まずは、発表を聴く側にとって聞き取りが難しいであろう箇所は、その前後に近い表現を施すことによって、前後の文脈で文意を推測しやすい工夫をしている。
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何度か原稿読みをしてみて、どうしても克服できない苦手な発音があれば、臨機応変に発音がより簡単な意味の近い言葉に置き換える。
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短期間の習得とはいえ、けっしてカタカナで発音をふらないことを徹底した。微妙な違いはカタカナで表現しきれないため、はじめは楽に読めても、結局はおかしな発音になるのが必至で、かえって直す手間が増えるからだ。
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中国語の発音に必要なパーツは「b,p,m,f」などのローマ字記号、もう一つは声調。この2つをあわせてはじめて発音ができるわけだが、初心者にとって、両方同時に気を配ることはじつに至難のわざ。
でも今回はある有効な方法を発見した。「まずは発音記号を思いきって無視し、声調だけ集中して練習する」こと。初の試みで、実は苦肉の策でもあった。
読みがままならない長い段落があった。これは時間をかけても効果が期待できないと直感。こそで、「両方あわせて読むのが難しいなら、5タイプしかなく、上り下がりの記号への瞬時の反応がまだ期待できそうな声調を先に制覇したらいけるかも」とひらめいた。
「じゃ、ぜんぶ『yi』でよんでみようか」と提案した。それが功を奏した。何度か声調だけで文書を読み通したあと、再び「ローマ字+声調」で読んでみたところ、練習者はわりと声調に気を取られずに、ローマ字のつづりに集中できた。(短文から長文まで、文章が続くとうまく読めない方は、ぜひ一度試してみたらいい)
もちろんそれを可能にしたのは、事前には↓のような声調のグラフを用いて、様々な組合せのち密な練習があったから。
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今回の原稿の一部。これを中国語知識ゼロの方が、知らない国で壇上に上り発表するというとこだから、相当勇気のいることだし、これを乗り越えられたら、人生ももっと開けてきそうな気がする...。
(自分で言うのもなんだけど、絶対できまへん!)
ところで、今回トレーニングに見えた方がそろって第二関門を通過したと、現地からのご連絡がありました。
台湾華語・台湾中国語は任せて!台湾人による中国語教室・翻訳・通訳サービス T-Chinese
第一関門と第二関門とおよそ1ヶ月の間隔があって、第一関門が終わってから、オリジナル作品を製作しながら中国語原稿読みの練習ができた去年と比べて、今年は第一、第二が間2週間しかないため、第一関門の試験問題を準備しつつ、オリジナル作品も着手しなければいけないし、中国語の原稿読みにも時間を割かなきゃならないというし、しかもみなさん日頃仕事している方々。まさに、「インポッシブルなミッション」(不可能的任務)。
こういうときこそ、中国語講師としての腕が問われる。中国語の発音記号に全く知識のない方を、いかに短期間で文章を自然に読めるように持っていくか、である。
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まずは、発表を聴く側にとって聞き取りが難しいであろう箇所は、その前後に近い表現を施すことによって、前後の文脈で文意を推測しやすい工夫をしている。
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何度か原稿読みをしてみて、どうしても克服できない苦手な発音があれば、臨機応変に発音がより簡単な意味の近い言葉に置き換える。
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短期間の習得とはいえ、けっしてカタカナで発音をふらないことを徹底した。微妙な違いはカタカナで表現しきれないため、はじめは楽に読めても、結局はおかしな発音になるのが必至で、かえって直す手間が増えるからだ。
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中国語の発音に必要なパーツは「b,p,m,f」などのローマ字記号、もう一つは声調。この2つをあわせてはじめて発音ができるわけだが、初心者にとって、両方同時に気を配ることはじつに至難のわざ。
でも今回はある有効な方法を発見した。「まずは発音記号を思いきって無視し、声調だけ集中して練習する」こと。初の試みで、実は苦肉の策でもあった。
読みがままならない長い段落があった。これは時間をかけても効果が期待できないと直感。こそで、「両方あわせて読むのが難しいなら、5タイプしかなく、上り下がりの記号への瞬時の反応がまだ期待できそうな声調を先に制覇したらいけるかも」とひらめいた。
「じゃ、ぜんぶ『yi』でよんでみようか」と提案した。それが功を奏した。何度か声調だけで文書を読み通したあと、再び「ローマ字+声調」で読んでみたところ、練習者はわりと声調に気を取られずに、ローマ字のつづりに集中できた。(短文から長文まで、文章が続くとうまく読めない方は、ぜひ一度試してみたらいい)
もちろんそれを可能にしたのは、事前には↓のような声調のグラフを用いて、様々な組合せのち密な練習があったから。
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今回の原稿の一部。これを中国語知識ゼロの方が、知らない国で壇上に上り発表するというとこだから、相当勇気のいることだし、これを乗り越えられたら、人生ももっと開けてきそうな気がする...。
(自分で言うのもなんだけど、絶対できまへん!)
ところで、今回トレーニングに見えた方がそろって第二関門を通過したと、現地からのご連絡がありました。
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