能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

幼児言葉な赤ちゃんことば

2006-06-20 01:48:18 | 粟谷明生の日常

写真は酒田「兵六玉」での珍しい一品。
思わず笑ってしまったのでパチリ!
これって? だれが食べるのよ?
子どもが喜ぶって?

居酒屋に子どもは来ないだろう!
つまり「遊び心」ということ?
簡単にいえば~~おふざけ、でしょう~

最近バスに乗車中での出来事。
赤ちゃんが「おんり!おんり!」と泣きながら訴えている。
母親も「おんり!ね~~」と優しく応えている。
ふと思った。

この「オンリ」という赤ちゃん言葉は、オトナになれば当然使わない。
当たり前だ。自然と変わる。

じゃ~~二度手間だから最初から「おりる!」と言うように教えて
「降りるの?」「降りたいのね?」
母親もこの「オンリ」を絶対に口にしなければ~~、どうだろうか?

赤ちゃんはどうしても、この赤ちゃん言葉を使うように身体の仕組みが出来ているのかもしれない。

はじめは皆そうなのかな~~?
それなりの根拠や理由があるのだろう~それはそれでいい。
いまそのこと事態には拘らない。

大事なのは、言いたいのは~~
人間は成長過程で使う言葉を変化させていく!ということ。
当たり前だが~~

ところが謡となると~?自然と変わるだろう~~か?
まあ~厳しい稽古によって変えていくしかないのだろう~よ。

で~~~~~、
喜多流に限って!とちゃんと前置きして、お断りしておくが。
この「おんり状態」の謡いというのが、
今私の周りに蔓延して、うじゃうじゃいるように思えてならない。

プロもアマも。

サシ謡を棒読みする輩
詞章を単音の連続で読み上げる輩
詞章の内容を把握しないで音のみを発音する輩
喜怒哀楽なんて微塵も感じない、感じさせない謡を謡う輩

こういう輩の弟子を最近怒鳴りつけている!!のだが~~

そうだ!これから、こういう輩を
「音離(おんり)君」と呼ぶことにしよう!!

もしも~~こういう音離玄人(おんりげんじん)君を見つけたら、
あなたならどうする?

注意する?
見捨てる?
無視する?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー?。


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1 コメント

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うじゃら~うじゃら~ (玉手)
2006-06-20 19:05:48
見る方にも、

謡い方や舞い方などのテクニカル面だけ見て

アーティスティックに能楽を見ないのが

うじゃうじゃいるんじゃないかな~

能楽を見て文章書いて

おまんま食べてるプロの中にもね~



そういう人は

技術音離(てくにっく・おんりー)君なのかな???
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