Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

マニラLRT1号線探訪

2010年03月18日 22時05分53秒 | フィリピン

今までフィリピン国鉄(PNR)の話題を中心に述べましたが、本日からマニラ首都圏を走るLRTやMRTの話題を述べていきたいと思います。
まずはマニラ首都圏を南北に縦貫するLRT1号線の話題を少々提供したいと思います。このLRT1号線はマニラ首都圏の南側にあたるBaclaranと北側にあたるMonumentoまで約15kmを約30分で結んでいます。開業は1984年と他のLRTやMRTよりも最も古く、1985年には全線が開業しましたが、その後、Cavite方面のBacoorまでのSouth Extension部分は計画されているものの未だに着工されていないようです。一方、Monumentoから先のNorth Avenueまでの約6km部分につては当初MRT3号線として開業する予定でしたが、どのような経過でそのようになったのかLRT1号線のNorth Extension部分として開業する予定で、North Ave.(SM North Ave.)までの開業予定時期は今年の6月のようです。
次に車両の紹介ですが、開業当初に投入された車両はベルギー製の車両で、BNもしくはFirst Generationと呼ばれ、1LRVが3両で構成され、基本的に1編成が3LRVで組成されています。また、1編成3LRVのうち真ん中のLRVは運転席がありません。この形式は合計63LRV、21編成が在籍し、1000番台の番号が付されています。当初は色が肌色+オレンジ+臙脂色で非冷房でしたが、2003年から2005年にかけて冷房装置が設置され、色も写真のように徐々に白を基調としたものに変更されました。

続いて1998年から2000年に登場した形式はAdtranzと呼ばれ、Second Generationとも呼ばれています。1LRVが2両で構成され、1編成が4RLVで組成されています。合計7編成が在籍しておりますが、私がマニラに滞在していた時点ではこの形式の全てが運用についておらず休車状態でした。どうも1LRVでも故障してしまうと1編成丸ごと使用できないような構造になってしまっているため使いづらいとのことで、これを解消するために改造が行われるようです。おそらくNorth Avenueまでの区間が開業する時点で営業に入るのではないかと思われます。なお、この形式の車両番号は1100番台が付されています。

続いて2006年に日本車輌(NS)と近畿車輛(KS)から、計48LRV、96両の計12編成が導入されました。こちらも1LRVが2両で構成され、1編成が4LRVで組成されていますが、1LRVが故障しても1編成が丸ごと使用できなくなるということはないようです。なお、この形式については1200番台の番号が付され、Third Generationと呼ばれています。

次回も時間があるかぎりLRTやMRTの話題を述べていきたいと思います。