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尻手~武蔵小杉間連続立体交差事業着手は早くても2019年度?-その4

2013年06月14日 23時30分40秒 | 南武線
昨日の続きということで、本日は向河原周辺について述べ、尻手~武蔵小杉間の連続立体交差事業等の話しは最後としたいと思います。
平間~向河原間において、おおよそ矢向~平間間のように線路に沿って都市計画道路はありませんが、線路の西側に三菱ふそうのグラウンドや橘高校、玉川中学付近においてはある程度のスペースがあることから、仮線を現線路の西側に敷設する方法が最も短時間でかつ事業費が安いのではないかと個人的に予測しております。
下の写真がちょうど玉川中学のあたりから撮影した写真で、線路西側にスペースがあります。以前はこのあたりに武蔵中丸子駅がありましたが、終戦間際の昭和20年4月の空襲で駅舎は焼失してしまい、いつの間にか廃止されてしまったものの、地元で駅の復活運動が行われましたが、駅間が短いなどの問題により結局復活しませんでした。


向河原駅周辺においても、かつてこの駅から新鶴見操車場の市ノ坪まで貨物線が昭和48年まで営業していたことから、向河原駅西側には貨物線用の線路がありましたが、現在では線路が撤去され、一部は駐輪場として使用されていますが、このような線路西側のスペースも仮線を敷設する上では有効であると思われます。
また、向河原駅前踏切付近から横須賀線交差部にかけてスロープ部分になると思われますが、線路西側一帯は日本電気が立地しているため、現線路に沿って仮線を敷設されることが予想されます。
下の写真が向河原駅前踏切から立川方を臨んだところで、今では数少ない南武鉄道時代の架線柱と東電中原線の特高圧線の門形鉄塔が残っています。南武鉄道の架線柱は現在も宿河原駅付近と登戸駅付近などに僅かに見られ、東電の門形鉄塔についてはかつて尻手~武蔵新城(中原電車区付近)間で見られましたが、10年以上前に先程紹介させていただきました武蔵中丸子以南は残念ながら特高圧線が廃止されたため鉄塔の上部が撤去され、武蔵小杉以北も連立によりなくなりました。
また、昔話になりますが、この踏切の西側にある日本電気に引込線が南武線に沿ってあり、ワムなどの貨車が止まっていたのを今でも覚えています。


下の写真も数少ない東電の門形鉄塔であり、南武線の風景としては欠かせないものです。私が幼かった頃は霧雨が降るとこの鉄塔の碍子付近から「ジー」という音が聞こえ、何らか体に悪い影響を与えているのではないかとか思わぬことを考えており、とてもこの鉄塔が不気味に思え、早く撤去してもらえないものかと思っていました。


向河原駅舎入口の上部をよく見ると小さいながらステンドグラスがはめられています。書籍などにも紹介されていませんので駅員さんに尋ねてみたのですが、だいぶ前からあるようで厳密にいつという時期はわからないようです。


ということで昔話も交えて、尻手~武蔵小杉間の連続立体交差事業に関連する話しもさせていただきましたが、早くて2019年度に都市計画決定というような状況であり、都市計画決定から完成までには少なくとも10年はかかるかと思いますので、今から20年後に完成するのではないかと私個人としては予測しております。
この事業について、今後の予定や計画について知りたい方は下記のウェブサイトをご覧いただければと思います。
http://www.city.kawasaki.jp/980/cmsfiles/contents/0000046/46723/250529machi2-1.pdf


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