Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

フィリピン国鉄探訪

2012年04月13日 02時04分21秒 | フィリピン
4月6日~11日にかけてフィリピンに滞在しましたが、今回は14系寝台車によるBicol Exp.とキハ52新潟色によるMayon Limited Ordinaryに乗車し、Tutuban~Ligao間を往復しました。
仕事のほうが忙しいため、詳細については落ち着いたあとに述べていきたいと思いますが、まずは簡単に説明したいと思います。
今回の訪比で最も目玉であったのが訪比前にも報告しましたように203系であります。
5両の203系がオレンジ色に変更され、Tc203-107に発電機を搭載し、4月3日にTutuban~Calamba間で試運転が行われましたが、私がマニラに到着した翌日7日に早くも営業されるのではないかということで、フィリピン国鉄の方から事前に教えていただいた203系が充当される列車番号113列車(Tutuban8:05発)をPasay Road駅で待っておりました。
しかしながら、充当されたのは単なるRotem製のDMUで、私の大いなる期待に反して初営業に就く203系の乗車とはなりませんでした。とりあえずこのRotem製造のDMUでAlabangまで行き、折り返してTutubanに行くことにしました。
Tutubanに近づくとヤードの中にはオレンジ色帯に変更された203系5両を目撃することができました。
予定ではこの日に運行開始される予定でしたが、各種機器のチェックなどを行っており、営業シーンにあり付くことはできませんでした。


Tc203-107には発電機が搭載され、客室と発電機が搭載された機械室がパーテーションによって区切られています。
M’202の床下にあるMGはどうも使用していないようで、この発電機から供給しているようです。
実際に車内に入ってみたのですが、冷房がRotem製造のDMUよりも効いておりました。


203系の詳細については、後日、報告したいと思いますが、私がBicol Exp.に乗車し、Legazpiを目指していた8日の列車番号113列車にこの203系が充当され、Tutuban~Sucat間で営業が開始されました。しかしながら、カプラーに問題があり、安全上、補助的にDLとこの203系を連環連結器のようなもので連結することが今後必要とされているようです。
今後の予定としては、車両を担当されている方の話として、Tutuban~BinanもしくはCalamba間に充当し、現在、Commexとして運行されているボロボロ12系客車を置き換える予定で、Calambaに運転士の宿泊施設も整備される予定とのことです。
日中においても機回し可能なSucatまで充当することも計画されているようです。

続いて、キハ52ですが、フィリピン滞在中においては、新潟色4両のほうはTutuban~Ligao間に運行されているMayon Limited Ordinaryに充当されています。運行スケジュールについてはPNRのホームページをご覧いただければと思いますが、実際に私もこのMayon Limited Ordinaryに乗車し、以前、東京と大垣を結んでいた165系による夜行列車のような混雑ぶりで大変でした。乗車記、エピソードはまた後日報告します。


国鉄色3両については、ホリーウィークの期間中、臨時列車がTutuban~Ligao間に運行され、8日はNaga~Ligao間のCommuterにも充当されました。普段はおそらくTutubanに留置されているものと思われます。
下の写真はNaga~Ligao間に充当されたCommuter列車で、終点のLigao駅で撮影したものです。


14系寝台車によるBicol Exp.については、ホリーウィーク期間中、ソロ1両が組成され、Executiveクラスとして運行されました。実際に私もソロを利用してみましたので、時間がありましたら簡単に報告したいと思います。
また、こがね(キハ59)はTutuban~Ligao間でMayon Limited De Luxeとして運行されていました。

以上、簡単に報告しましたが、詳細については後日時間のある時に報告したいと思います。


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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
キハ52 (GO)
2012-04-13 20:24:58
 こんにちは。
 フィリピン訪問お疲れ様でした。キハ52、活躍していますね。網が付いただけでアジアン風に見えてしまいますね。雪の米坂線で活躍していたのが遠い過去に感じてしまいます。
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203系はもう少し先。 (尾崎俊史)
2012-04-13 21:53:54
203系はもう少し先の様ですが、キハ52は先に運転開始され、まずは一安心と言った所でしょうか・・・今までは新潟や山形といった雪国で活躍していたのが、今度は熱帯のフィリピンですから、あまりの違いに相当面食らっていると思いますが。ただ、203系にとっては「インドネシアへ行った同僚は電車で活躍しているのに、何でフィリピンは非電化でよりによって、客車化されなければならないんだ?電車購入の意味は無いんじゃないか!!」と愚痴っていそうな気がします。
見た目はオレンジ色になって、まるで中央線か武蔵野線でも転属した様な感じですね。
果たして、ソウル地下鉄2号線の電車がベトナムの「ハロン湾エクスプレス」になったものの、一ヶ月でリタイヤした様になるのか、それとも上手く営業運転出来るのか、結果はもう少し先になりそうです。

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PNRのキハ52 (井上 )
2012-04-13 23:12:42
GO様、大変ご無沙汰しております。
新潟色のキハ52にも投石防止ネットが取り付けられ、全てのキハ52が活躍しております。しかも時速100km/h近いスピードで壊れるのではないかと思うぐらいスリルも味わえるのですが、今後も事故がないよう活躍し続けてくれることを祈るばかりです。
キハ52の話題は後日述べていきたいと思っております。
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203系の今後は? (井上 )
2012-04-13 23:28:42
尾崎様、早速、コメントをいただき、どうもありがとうございます。
フィリピンへ行った203系40両は確かに電化路線でもないのになぜ私たちがここで働かなければいけないのかと面食らっているところもあるかと思います。
とりあえず、5セット分の発電機を購入するようですので、6本分の編成は用意できるのではないかと思います。
運行に際してはホーム有効長がRotem製DMU3両分しかなく、Buendia駅では2つの踏切に挟まれたところにホームがあるため、乗客の乗り降りなど問題が発生します。
また、現在Commuterの終着駅になっているAlabangでは機回しが不可能なため、203系の列車のみAlabangよりも先のSan Pedroでの折り返し、もしくはSucatで折り返しで運行される可能性があります。
少なくともソウルメトロのハロン湾エクスプレスのようなことはないかと思いますし、RotemのDMUよりも203系の方が乗客に愛されるような気もします。 来週以降、どのような動きがあるのか、まずはお手並み拝見と言ったところでしょうか。
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キハ、203系、14系 (きりさめ)
2012-04-14 22:48:03
キハ52は国鉄色よりも新潟色のほうがポピュラーになっている気がします。203系の営業運転の様子はYouTubeにも載っていなかったのですが、スハネ14がBicol Expressに充当された映像がありました!次の情報を楽しみにしてます!
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日本の中古車両の活躍 (井上)
2012-04-15 09:02:50
きりさめ様、いつも当ブログをご覧いただき、どうもありがとうございます。
203系の営業シーンを現地のマニアから写真をお借りすることができましたので、時間がある時にアップロードしたいと思います。車両を担当されている方からの話しでは、来週から使用することも考えているとのことですし、今後、発電機を搭載する工事にかかるかと思われますので、私自身としても203系の活躍を期待しております。
また、スハネ14-750(ソロ)に乗車することができましたので、乗車記は時間のある時にブログ上に掲載したいと思っております。
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ご質問よろしいでしょうか (国電)
2012-04-16 08:32:20
 こんにちは、初めてお邪魔します。
 来月の初旬に、フィリピンに鉄道旅行をする予定です。PNRのホームページが復活したのでBicol Expressの時刻はわかったのですが、Bicol Commuterが見当たらず、不安になっています。
 ご訪問時にLigao行が走っていたそうですが、定期便だったのでしょうか。
 帰国直後でお忙しいとは思いますが、ご存じでしたらよろしくお願いします。
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Bicol Commuter Train (井上)
2012-04-16 19:44:10
国電様、どうも初めまして。
Bicol Commuter Trainは、昨年8月26日の記事に記した時刻で運行されているようです。Naga~Sipocot間は毎日2往復運行され、Naga~Ligao間は土日のみ1往復運行されています。
先日訪比時の乗車日はたまたま日曜日でしたので、Naga~Ligao間に運行され、それもキハ52による運行でした。(普段はDL+白の12系かと思われます)
他に質問などがありましたら、遠慮なくコメントいただければと思います。
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私も行ってきました (道楽)
2012-04-16 23:35:18
いつもお世話になっております。
本日、マニラより帰国しました。
14日午後のトゥトゥバン駅ホームには12系とBicol Express、少し離れた車庫には203系とキハ52新潟色・国鉄色がいて、見たかった車両が
全て見られました。15日朝にレガスピから帰ってきたBicol Expressは白の12系が1両連結されていました。
今回は韓国製DMUでトゥトゥバン~アラバン間と、12系でトゥトゥバン~ブルメントリット間を乗車しましたが、DMUが意外に乗り心地がよく、それに対して12系のあまりの状態のひどさに驚きました。トゥトゥバン構内に放置されている廃車体とどう違うのか分からないほどです。
キハ52は、新潟色がMayon Limitedに充当されており、国鉄色は予備兼臨時列車とのことでした。現地で運転士さん(井上さんのことをご存知でした)と話したところ、203系はトゥトゥバン~カランバ間で6月から運行開始になるだろう、とのことでした。それにしても、客車にするなら何も203系でなくてもいいのではというのが正直な感想です。まず使われることのないパンタや制御機器だけでも取り外して、ジャカルタに譲れば喜ばれるのにと思います。
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ありがとうございました (国電)
2012-04-17 08:14:00
 井上様、ご返信ありがとうございました。
 インターネットで調べても下記URLのような旧いものしかなくて、はたしてLigaoまで運行しているのか、平日と土日どっちがいいのか、わからずにいたのです。ありがとうございました。
http://www.flickr.com/photos/33539656@N06/4802639951/in/photostream
http://www.silent-gardens.com/img/trains/Time-Table.jpg

 5月初頭に1週間ほど行ってくるので、Bicol Express乗車やAlabangまでの乗車、Iloiloでの廃線探しなどしてくる予定です。フィリピンの鉄道関係情報はガイドブックにもほぼ皆無なので、助かりました。現地でチェックすべきものがありましたら、教えてください。
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