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フィリピン国鉄(PNR)、マニラ首都圏の状況の続報について

2024年04月12日 11時15分27秒 | フィリピン
前回、このブログでもお知らせしましたとおり、南北通勤鉄道(NSCR)の整備を促進すべく、フィリピン国鉄(PNR)のマニラ首都圏の運行休止は3月27日が最終日となり、翌28日より完全に運行を休止しました。

運行休止直後はNSCRの整備、PNRの施設資材を運搬する目的なのか、ほんの数日のみDL+203系が回送列車として運行されましたが、ホリーウィーク後の4月に入ってから各所でフェンスの設置、レールや枕木の軌道の撤去などが実施されているようで、Tutuban〜Alabang間については列車の走行は完全に無理なようです。
また、北方線の途中にあるCaloocan workshop(Caloocan工場)とTutubanの間については軌道の撤去が現在も実施されていないようで、時々、この区間を行き来する列車が目撃されているようです。

マニラ首都圏で活躍を続けてきた203系やINKA製のDMU8100系、同じくINKA製のDHL9000+PC8300の1編成、ROTEMのDMUであるDMRの使用可能な05と06編成はTutuban yardに集結し、下の写真のとおり留置されていますが、PNRの修繕担当の方々が時折、車輛の整備や清掃活動を実施しているようです。
下の写真2枚はRailway Pilipinas 8104様から許可をいただき、掲載させていただきました。


上の写真の姿は4月上旬に撮影されたものですが、203系はTutuban駅の各番線に留置され、2015年の脱線事故後の運休以来見られない姿を見せているようです。
また、Tutuban yardの北方にある最初の踏切は下の写真のとおり、ゲートで閉ざされ、警備員がゲート入口に現在も常駐し、PNR関係者以外の入出場は規制されているようです。


なお、列車の運行休止に伴いHM Transportがバスの運行を2月中旬から運行されているようです。
4月1日改正によるバスの運行時刻はTutuban発の始発が5:00、最終が21:30、一方、Alabang発の始発が5:00、最終が20:00で、バス運行間隔は30分毎で運行され、基本的にはPNRの各駅の最寄に停車しているようですが、駅によっては利用が困難なところもあるようです。

最後にBlumentritt駅やSta.Mesa駅付近では既にレールや枕木の撤去、鉄道敷地界においては高いフェンスの設置が沿線全体で実施されているようで、列車の運行の合間に沿線住民のために違法ながら運行されていたスケーターも、これらの工事により徐々にできなくなるのかもしれません。
下の写真は今年の1月にSan Pedro駅で撮影したものです。



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