Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

DOST(科学技術省)に訪問

2016年04月02日 23時20分41秒 | フィリピン
3月10日以来のブログの更新となり、このブログも半休業状態となってしまいましたが、ダイヤ改正の3月26日に北海道新幹線が開業し、九州から北海道まで新幹線で結ばれるという華々しいニュースがあったものの、新幹線にほとんど乗車もしないし、興味もない私にとってはそれよりも南武支線(浜川崎線)の新駅である小田栄駅が開業したほうがより身近でありますが、この話題については後日、南武線ウォッチングの中で述べていきたいと思っています。
また、ダイヤ改正前に18きっぷを使って広島へ遠征し、可部線で活躍する4扉の105系の活躍する姿を撮影してきましたので、後日、こちらについてもご紹介していきたいと思っています。

遅くなりましたが、前回のお約束通りフィリピン関連でPNRのCaloocan工場かBicutanにあるDOST(科学技術省)施設内の次世代の乗物を紹介ということで、本日はDOSTに訪問した時のことについて簡単にご紹介したいと思います。
DOSTはマニラ首都圏の南部に位置するTaguigのBicutanに研究所があり、そこでは次世代の乗物というのでしょうか、モノレールや連接のハイブリッドバスが配置され、日々実験や改良が実施されているようなのですが、その施設を是非見に行ってみたいということで、DOSTに勤務する私の友人を通じて訪問させていただくことにしました。

訪問させていただいたのは昨年2015年9月11日でしたが、家内と子供を連れて訪問することとし、DOSTはPNRのBicutan駅から東側すぐのところに位置しますので、家内の実家のあるSta.RosaからジープでAalabangまで行き、AlabangからBicutanまではPNRを利用することにしました。
Alabangで切符を購入すると203系に乗車したのですが、子供は生まれてからこれが3回目のPNR列車の乗車ということで喜んでいたようで、下の写真のように私が幼少時の頃と同様に窓の外を眺めていました。


Alabangから僅か10分ほどで目的地Bicutanに到着し、ちょっとした鉄道の旅になったのですが、子供にとっては普段は利用しない乗物だけに面白かったのか、列車が発車するまで見届け、出発する列車に向かって日本のちびっ子のようにいつまでもバイバイを繰り返していました。
電車や車はどうも好きなようで、約1年前に江ノ電の小さな模型をプレゼントしたのですが、その電車を用水路に落としてしまい拾うことができず、わんわん泣くばかりで大変なようでしたが、日本に来た時にはいろいろな列車に乗せてあげたいと思っています。


Bicutan駅を降りると踏切のある通りを東方向へ歩いて行くと僅か3分ほどのところにDOSTの入口がありますが、警備員に担当者の名前を告げるとすぐに通していただき、担当者にお会いすることができました。
ここの施設では2台のハイブリッド連接バスが配置されており、下の写真のとおり5両で構成される連接バスを見ることができました。
現在も実験中とのことで、昨年の7月あたりにアジア最大のショッピングモールとも言われているモール・オブ・アジア周辺で、このバスが使用され試験運行されたとか言っていましたが、全長が40m近くありますので、曲がる際にはかなりのテクニックと運行される場所がかなり限定されるのではないかと思われます。


車内はというと下の写真のとおりで、プラスティックのシートが設置され、各車両の行き来はできない簡素な造りで、後日、紹介するCaloocan工場及びCaloocan駅付近で実験が実施されているやはりDOST所有のハイブリッドトレインと全くそっくりです。


もう1台のハイブリッドバスは道路を挟んだ北側の施設の通路に留置されており、こちらのバスも5両で構成され、造りはほとんど同じなようです。


続いて、モノレールのほうですが、現在、フィリピンではモノレールにより運行されている路線はないものの、ここDOSTとQuezon Cityにあるフィリピン大学(UP)のDiliman校内にモノレールの実験線が設置されており、DOSTのモノレール施設は直線のみで約400mと短いながらも実験線が設けられています。
今のところDOTC(運輸通信省)の計画の中にモノレールで建設される路線はないものと思われますが、輸送量が少なく、かつ路線延長の短い区間で、今後、モノレールが新設されるのかもしれません。


駅は実験線の中央に1ヶ所設置され、この車両1両のみのようですが、車両の造りとしてはやはり先程のハイブリッドバスにも似ています。


車内には重量実験を実施しているのか、プラスティックの大きな容器がいくつも並べられ、その容器の中に砂もしくは水を入れて実験が繰り返し実施されているのかもしれませんが、車内へ全く入ることができず確かめることができませんでした。


以上、BicutanのDOST施設にあるハイブリッドバスとモノレールを簡単にご紹介しましたが、次回はCaloocanにあるDOSTのハイブリッドトレインとPNR工場内に留置されている車両について紹介していきたいと思っています。


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