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ジャカルタの205系、いよいよ運用開始か?

2013年12月18日 18時26分42秒 | インドネシア
昨日はジャカルタで活躍する103系について報告しましたが、本日は今回の遠征のメインとも言っても良い205系について報告します。
11月3日に205系30両が到着したのを皮切りに遠征時までに計3隻70両が到着し、そしてつい最近、4回目の計30両が到着し、合計10編成100両に至っています。到着別の編成内訳は1回目がハエ7,15,11、2回目がハエ25,14、3回目がハエ13,24、そして4回目がハエ4,26(オール4扉),23でありますが、私がジャカルタに滞在していた時点(12月9から11日)での各編成の状況は、1回目に到着したハエ7,15,11の3編成が整備を終え、ハエ25が整備中で、これらの編成はDepok車庫におりました。ハエ13と14はBukit Duri車庫、ハエ24はBalai Yasa Manggaraiに留置され、それぞれ整備待ち状態でした。

下の写真は転入整備を終えたハエ15と11で、KCJカラーになってもあまり違和感がないようです。


Tcには10号車を示すKCJ独自の号車番号のステッカーが貼付けられており、運用開始時から8両編成ではなく、10両編成で使用される予定です。
運用区間については、基本的に中央線・Bogor線系統と環状線・Bogor線系統に投入される予定で、Jakarta Kota駅については、11番線及び12番線は8両までの有効長にしか対応されていませんので、運用開始時には9番線と10番線を使用する予定ですが、信号設備が10両対応でありませんので、臨時的に何らかの措置が取られるものと思われます。


KCJのロゴマークも取り付けられ、低床ホーム用に中間の2つの側引戸下にはステップが取り付けられています。


6扉車についても中間の4つの側引戸下にステップが取り付けられています。
編成の構成については埼京線と同じ組成となっており、このまま使用されるものと思われますが、各編成の向きは統一されていません。(逆向きもある)
また、6扉車の椅子使用は常時使用されるものと思われますが、この点については担当者には質問しておりません。


Depok車庫の奥の方を覗いてみるとハエ7が整備を終え、ハエ25が整備中でした。
このような姿は今でしか見られないのは残念ですが、103系譲渡時のように元のカラーで運用されると趣味的に面白いのですが実現は無理でしょうね。


反対側を見るとハエ25の前面にはKCJカラーが施されておらず、夢のKCJカラーと埼京線カラーのツーショットが見られました。


下の写真は翌日もDepok車庫にお邪魔させていただいたのですが、ハエ25は埼京線カラーからKCJカラーへの変更が実施されている途中で、赤鬼状態になっていました。


ハエ25の中間車はというと整備途中ですが、このようなカラーリングも見れました。


一方、ハエ13と14はBukit Duriに留置中で、いずれは整備を受けるためDepokへ移送されるものと思われます。


205系の営業開始時期については、私がジャカルタに滞在していた時点では12月15日から2編成が使用開始される予定と複数の担当者から聞いておりましたが、現時点では営業されているという情報は受けておりません。いずれにしてもそろそろ営業開始が近いのではないかと思いますが、10両編成が運用開始されることによってJakarta Kota駅では暫定的に9番線と10番線しか使用できず、Manggarai駅についてもホームの中央付近に2箇所の線路を横断する通路がありますので、混乱を来す可能性もあり得るのではないかと個人的には想像しています。
今後の予定としては、Jakarta Kota駅の11番線及び12番線は来年2月頃までに10両編成に対応すべく工事を完了させるとのことで、3月までには譲渡予定全ての計180両の転入整備を終える予定のようです。

来年の春頃には205系が頻繁に走っている姿を見ることができるのではないかと想像していますが、譲渡から10年も経つ都営6000形や103系の去就も気になるところで、これらの形式もまだまだ活躍してほしいと個人的には願っています。

最後に今回の各車庫への訪問は、事前に許可証を入手の上、撮影を行っています。