Asian Railway Plaza

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Mayon Volcanoの街、Legazpiへ

2012年05月04日 00時46分47秒 | フィリピン
昨日はキハ52国鉄色でNagaからLigaoまでの乗車記を簡単に紹介させていただきましたが、本日はかつてルソン富士とも言われたMayon VolcanoのあるLegazpi周辺のことについて簡単に紹介します。
Ligaoから先は2006年の台風により甚大な被害を受け、それ以来Legazpiへは運行ができない状態が続いており、Legazpiまではジプニーでの移動が強いられます。
ということでLigao駅から5分程歩いて国道にたどり着くのですが、駅へのアクセス道路の近くにジープニーが停車しており、Legazpi行きが5~10分間隔で出発していました。
LigaoからLegazpiまで約30kmほどありますので、1時間程かかるのかと思っていましたが、途中で乗り降りが思ったほど少なく我々の乗ったジープニーは国道を快調に飛ばし、約45分で目的地Legazpiの中心市街地に到着しました。


到着後、我々は早速、ホテルを目指すのですが、ホリーウィーク期間中の現地でのホテル探しは連れ仲間を疲れさせてしまうのではないかということで、あらかじめ日本を出発する前にPNRのLegazpi駅近くにあるHotel Casa Blancaに電話し予約を入れておきました。何度かこの街を訪れていたものの2002年頃を最後にご無沙汰しており、RNRのLegazpi駅がどのようになっているのか見てみたいということもあり、単純にLegazpi駅直近にあるホテルに決めてしまったのですが、チェックイン早々、私が電話で予約を入れた時に会話した相手が「あなたがタガログ語で予約を入れていたことを覚えているよ!」と褒め言葉なのかわかりませんがおっしゃっていました。(フィリピンでは日本人は9割程度、英語で会話しますので)
荷物をホテルに置いて中心地で昼食をとり、そのあとすぐにLegazpi駅の散策でもと思っていたのですが、連れ仲間が慣れない列車などの移動で疲れていたのか、ホテルへ戻って夕方まで寝てしまいました。

結局、次の日の9日の朝にようやくLegazpi駅を散策することができました。駅本屋自体、以前と変わっていませんが、やはり5年も使われていないとなると若干荒廃が進んでいました。


駅本屋の天井が剥げ落ちていますが、石造りのせいか多少補修を行えば使用できるのではないかと思います。


ホームは1面2線であり、柱が石造りで屋根が付いた立派なホームです。今では近所の社交の場となっており、下の写真ではトランプで賭け事をしていました。


下の写真は駅本屋を西側から見たもので、2線ともに車止めが設置されています。


Legazpi駅西側のデルタ線がどのようになっているのかということで、Ligao(Manila) 寄りのレールを辿っていったのですが、Tabaco方面とのポイント部分においては下の写真のとおり、軌道上を大きな石や土砂で覆われている部分があり、所々、枕木が路盤と接地せずに宙に浮いているような箇所もありました。


また、下の写真はデルタ線の南方(上の写真のちょうど反対側)ですが、軌道上近くに小屋のようなものが建てられてしまい、開通にあたってはこれらの家屋の移動や取り壊しが伴います。


以上、簡単にご紹介しましたが、Legazpiまでの開通については今年中に開通との予定で、少なくとも開通には早くて半年程度要するのではないかと予測しております。開通時にはMayon LimitedやBicol Exp.、コミュータートレインも乗り入れてくれるのではないかと期待しております。

最後にこの日のお昼過ぎに中心地から北西側3kmのところにある小高い山であるLignon Hillへ行って、標高2421mもあるMayon Volcanoを眺めました。最初のうちは雲があったものの下の写真のように見事に全容を現してくれました。


次回はLigaoに戻り、Ligaoからキハ52新潟色によるMayon Limited Ordinaryでマニラへ戻ります。