Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

PNR近況報告-その1

2011年09月30日 23時21分21秒 | フィリピン
本日は先日フィリピンに訪問した時のフィリピン国鉄(PNR)の近況について報告したいと思います。

まずは8月上旬に新潟東港を出港し、9月17日にマニラ港に到着した203系やキハ52、59(こがね)の計20両についてですが、23日から24日にかけての深夜にTutuban駅への搬送が開始されました。途中、歩道橋など高さ制限のあるところを通過し、道中、多少問題があったようですが、全ての車両がTutuban駅へ搬送されたようです。私は現場を確認しておりませんので、詳細については今後出版される鉄道ピクトリアルの中で、東南アジアの鉄道に詳しい斎藤幹雄氏がレポートする予定ですので、そちらを是非参考にしていただければと思います。

真夜中のTondo地区の街の中を203系がトレーラーにより、マニラ港からTutuban駅まで搬送されました。トライシケルの横を203系が通過するなんて、いかにもフィリピンらしいですが、フィリピンの大衆の乗り物、ジープニーとのツーショットも間もなく見ることができるのではないでしょうか。(写真:斎藤幹雄氏撮影)


現在では全ての車両がTutuban駅に搬送され、狭いTutuban駅構内にこれら20両の譲渡車両が留置されています。フィリピン国鉄としては日本の中古車両輸送などにかかる費用約2.5億ペソを今年1月に用意し、JR東日本から中古車両の無償譲渡の交渉が行われていましたが、とりあえず20両が譲渡され、今後も中古車両の無償譲渡の交渉が行われるのではないかと推測しております。なお、この2.5億ペソの予算は中古車両約83両をフィリピンに搬送することができることから、残りで最大63両が搬送できるものと推測できますが、果たしてどのような車両が第2陣として搬送されるのか楽しみです。

下の写真はTutuban駅に搬送された203系やキハ52などです。(Photo:Mr.Mon de Leon)




譲渡車両の話題についてはここまでとし、その他の話題についてまた明日報告したいと思います。