Asian Railway Plaza

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南武支線開業80周年記念-ワンマン化時代の思い出

2010年12月17日 19時31分38秒 | 南武線
南武支線(浜川崎線)が昭和5年3月25日に開業し、今年で80周年を迎えましたが、当ブログにおいても積極的に南武支線特集を行っていきたいと思います。
本日は101系をワンマン化改造した時のことを若干述べていきたいと思います。
南武支線に101系が投入されたのは昭和55年11月で、旧形のクハ16+クモハ11と取替えられましたが、初めて南武支線に登場した101系は南武線本線と変わらない黄色1色の車輌でした。各車輌の車輌履歴簿の写しから推測すると、当時、中原電車区において計4編成がユニット交換を行い、南武支線用の車輌が用意されました。
詳細については以下のとおりです。
Mc130 M'c172(昭和55年11月4日ユニット交換)
Mc150 M'c169(昭和55年11月13日ユニット交換)
Mc180 M'c145(昭和55年11月25日ユニット交換)
Mc188 M'c186(昭和56年1月19日ユニット交換)

その後、Mc150のユニットは、昭和62年に廃車され、3ユニットが在籍しました。(編成表が手元にありませんので、廃車間際の処遇についてはわかりませんが、仙石線用の105系改造に伴い、貸し出されたような気がします。)
今まで黄色1色だった南武支線も国鉄からJRに移行し、利用者へのサービスがより一層高まる中、昭和62年暮れから1編成ずつワンマン化工事が実施されることになり、同時に外部塗装の変更が行われました。
また、1編成が工場に1~2ヶ月と長期入場してしまうため、南武線本線用の車輌計4両(2ユニット)をユニット交換し、南武支線用の予備編成を1編成生み出すことになりました。
Mc168 M'207(冷房車)とM244 M'c179(非冷房車)をユニット替えを行いMc168 M'c179とM244 M'207のユニットをつくりました。M244 M'207は本線用の車両として使用され、Tc76 M244 M207 T298 M224 M'c167(川崎方2両は非冷房車)という編成で一時的に使用されておりましたが、一方のMc168 M'c179は一時的に使用されました。
まずは昭和63年1月27日~29日に使用され、初めて南武支線に冷房車が登場しました。


写真は初めて使用されるということもあり、27日の夕方に撮影したものです。このMc168はATS-S型が設置されていないため可搬式のATS-S型を付けました。ユニット交換する前のMc168の相棒であるM'207には冷房用MGが付いていませんが、この季節、冷房は使用する必要がないということで問題はありませんでした。

最初にワンマン化工事で工場入場したMc188 M'c186が、昭和63年2月16日付けで出場し、黄色から新色に変更されました。
この新色についてですが、クリーム1号をベースに青緑1号と緑2号の帯が巻かれ、当時としては斬新なものでした。中原電車区の検修係の方から聞いた話しでは、たしか社員にいろいろなデザインを考えてもらい、その中で採用したカラーリングで、どうも浦和電車区の方が考えたものが採用されたということを聞いております。

私もそのカラーを見たいということで、電車区内に入れさてもらい撮影したものが下の写真です。この当時は205系が新製配置される前で、101系や103系のクモハが南武線で活躍していました。



ワンマン化改造の詳細については、いろいろありますので説明は省略しますが、1つだけ述べておくこととして、101系在来車との併結は戸閉回路が異なるため、回送を除いてできなくなりました。ですので今まで南武支線用の101系が本線用の101系と併結して運用されることが稀にありましたが、この時期から見られなくなりました。


2本目にワンマン化改造を受けたMc180 M'c145もダイヤ改正前に出場し、昭和63年3月13日のダイヤ改正時からワンマン化改造を受けた2本が使用され、各々異なる絵柄のヘッドマークが取り付けられました。
下の写真はMc188です。


本日のところはこの辺にして、明日、あさっての18日、19日は南武支線開業80周年記念号が運行されますが、その乗車レポートなどを、後日述べていきたいと思っております。