ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

再びの『海ゆかば』は 歌いたくありません。

2016-08-16 06:39:21 | 日記
昨日は、日本が太平洋戦争で敗戦し、71年目の日でした。
戦争で失われた310万人の犠牲者に、黙とうしました。

天皇陛下が、生前退位の意向がにじむお気持ちを表明されてから一週間となります。
陛下の お気持ちは よく伝わってきました。
ご年齢からしても、公務を少なくして差し上げたい気持ちでいっぱいです。
東日本大震災の折、陛下ご夫妻の心のこもったお見舞いに感銘している者の一人ですし、
南の島々で戦死された方々の追悼へ赴いて下さったことは、心から嬉しく思っておりますから。

でも、今回の「生前退位」に絡む一連の事柄、現在の私にとっては、
よく分からない と言うほかはないのです。
自身の捉え様、考え方の道筋に、まだ整理がつかないというか…………。

一橋大教授・吉田裕一氏は、
《摂政を置くことを事実上否定したことや、儀礼の簡素化など、踏み込んだ発言に驚いた。
天皇陛下が皇室典範という法改正に具体的に踏み込んだ発言をしてよいのか、
という批判があることを予想した上で、皇室の将来への強い危機感から、
あえてそうしたのだろう。
また長い間、皇室典範改正に手を付けてこなかった政治の側の責任も問われている。
政治が自主的に議論を再開すべきだ。》(毎日新聞2016.8.9)
と、述べています。
また、
《退位を巡っては解決すべき問題は多いが、憲法の根幹にかかわる問題でもあり、
国民全体が考えるべきだ》
とも。

市井の一人の高齢者であれば、そのご意向を組んで、
すぐにでも役職の軽減を、と願うところです。
でも、「皇室典範」関連となれば、歴史や、策定された経緯等もありますから、
〈ばーば〉などは、「どうしたもんじゃろのう」と、考え込んでしまいます。
『象徴』とは言っても、天皇陛下は生身の人間ですから。

私にとって はっきりしていることは、
かつての「天皇制」のように、国民は天皇の赤子とされ、
戦争に駆り出されて、『天皇陛下バンザイ』と言って、
戦場で斃れることを強要されるような、
そんな「制度」にはなってほしくない、
そうなってはいけないと言う事だけです。

71年続く日本の平和は、国の宝物だと思っています。
再びの『海ゆかば』は、歌いたくありません。
歌わせたくもありません。


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