ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「LINE」の基地局が、

2016-08-18 06:21:43 | 日記
台風は去っていきました。
戻ってきた空は、秋の気配を漂わせていました。

日昇時刻が遅くなってきたことは感じていましたが、
お盆が過ぎると、日没時刻が早まってきます。

そんなことを感じますと、例年、何か淋しさに包まれるのですが、
過ごしやすくなってくる陽気と秋の気配のせいで、やってくる季節への期待感が 
ふくらんできた頃、突然、本物の秋を見つけたりします。

今年の お盆は長男夫婦が月末にやって来ます。
そんなわけで我が家は これからお盆さまが来るような……………。

夕刻、雲を眺めていました。
雲が乱れ飛んでいましたが広がり始めた空の底が深く 青く。
秋がくるなぁ、と眺めていました。

    『憂いのわたぐも』
                    工藤直子
     ぶらぶらと
     空いっぱい
     笑いとばしているけれど
     わたぐもだって
     せつないときがある
     そんなとき わたぐもは
     山にこしかけて
     うつむいたりしている
     地平線にねそべって
     ためいきついたりもする

     そんなわたぐものそばで
     太陽が
     なぐさめていたりする
               (工藤直子 著『ともだちは緑のにおい』から)

退屈というのでもなく 
暇すぎるのでもなく 
何かを ぼんやり眺めているとき、
そんな時、
誰かの詩句や、文章の一節が記憶の底から浮かび上がって来るのは、
どうしたわけなのでしょう。
〈仕舞っておいた〉という記憶もないのに、
ふっと やってくるのは どうしたことなのでしょう。
見えない宇宙のどこかに、
「LINE」の基地局があるのでしょうか。

今日 私は、工藤直子さんと交信しました。
と、思い込んでいる お盆過ぎの夕暮れ時です。
コメント (4)
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