ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

リーダー(将)に最も必要とされるのは、

2016-08-08 06:09:40 | 日記
《北朝鮮がミサイル発射の際、事前兆候がつかめなかった為に、
政府は、「破壊措置命令」が出せなかった。
北朝鮮の現状を考えて、政府は破壊措置命令の常時発令を急ぎ、
ミサイルへの即応態勢の構築を図る》
と報じられました。

新防衛相・稲田朋美氏は記者会見で、
「防衛省・自衛隊は、いかなる事態に対しても国民を守るべく、
警戒態勢の向上を検討している」
と述べました。

しかし(BMD)対応のイージス艦の数をはじめ、日本全域をカバーするには
無理があるとのことです。
また、新型SM3の導入や、イージス艦の増隻が計画されているとのことですが、
破壊措置命令を常時発令しても、当面は、状況に応じた警戒態勢を取らざるを
得ないとのこと。

日本としては、北朝鮮のミサイル発射を看過するわけにはいきません。
《自衛隊は5日、秋田県沖での「ノドン」の破片とみられる物体の捜索を終了した。
海上自衛隊の護衛艦が洋上で、4平方メートルほどのビニール製の袋などの漂流物を
回収したが、弾道ミサイルや、その一部と確認できたものはなかった》
とも報じられています。

報じられない部分もあるのかもしれませんが、一国民としては、様々な困難はあっても、
国連安保理事会や、近隣諸国との話し合いを大切にして事を運んでほしいと考えます。
それが日本国憲法の根幹をなす考え方です。

新しい防衛大臣・稲田朋美氏の、これまでの発言等を思い起こしますと、
失礼かもしれませんが、「愛国」という情熱のもとに、かえって国際間の緊張を生み出し、
果ては、その意に反して国民を危険に晒してしまうような危惧を覚えてしまうのです。
単なる、思い過ごしの危惧であってほしいと願うばかりです。

『戦わずして勝つ』は、孫子の兵法。
そして、リーダー(将)に最も必要とされるのは「勇」より「智」とも。
情報を的確に分析し、冷静な判断を下せる知性が大切だと。

「愛国心」の旗さえ掲げれば恐るべきものなし、という失敗は、
先の大戦で、嫌というほど味わされましたから。
                             〈ゴマメのばーば〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする