Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

「モコロギュニュワ高校」で舌を噛む

2016-01-11 | 走る若人が好き
今更遅いですが明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。例によって正月は駅伝三昧でした。

ニューイヤー駅伝はトヨタ2連覇でした。トヨタ好きなので嬉しい!
でも免許持ってないから車買って応援はできねー!
最初「区間配置おかしくない?」って感想を持ってましたが
序盤我慢して中盤追い上げ今年もやっぱり6区田中選手で突き放しました。
田中選手の6区の力もさることながら、5区でトップに立った宮脇選手が
復調したのも大きかったかも。早川選手の嬉し涙が印象的でしたが、
来年度はもっと泣き虫な(?)服部選手加入とのことでますます穴がない。
4区に窪田選手と服部選手のどちらを置くのかも注目ですね。
対抗馬はやっぱりコニカミノルタなんでしょうが、若い選手が増えてきてる
Honda(少し前までは世代交代が課題っぽかったけど)も来年度以降面白そう。
戦前は旭化成のトラック10000m持ちタイムが話題になってましたが、
インターナショナル区間に限らず全体的に不発でした。
3区で上野選手と佐藤選手の佐久長聖OBが並んだところで熱戦期待値が
上昇しましたが、あっさり上野選手が突き放したので若干期待外れ?
でも走行中の上野選手の佐藤選手への意識っぷりは相変わらず(笑)。
あと2区での犬の飛び出しはいけませんね…。

火山活動が収まって無事開催できた箱根駅伝は青学の完全優勝でしたねえ。
東洋が実は故障者がいて万全じゃなかったというのも独走の一因かも
しれませんが、それでも1区途中に独走になってから一度も首位を譲らず
ですので強すぎますね。変更か?と思われた3区は前回に続いて変更なしで
来ました。しかもそこで東洋を突き放し優勝の流れを引き寄せるという。
調子のいい選手を投入でき爆走させることができる層の厚さがあります。
故障の影響が心配された神野選手も区間賞こそキトニー選手に譲りました
が、ライバル校をさらに引き離す走り。復路でも圧勝、他校は脱帽ですね。
2区の「服部vsニャイロ」は手に汗握ったなあ。日本人エースと留学生との
2区での熱い攻防というと「木原vsダニエル」を思い出しますが。
服部選手惜しくも66分台ならず。もっと追い風だったら出てましたね。
日本人選手の2年連続区間賞って近年あまりないような?

シード争いでは予選会組から順大が6位でシード確保。
塩尻選手が台頭してきたこと、チームの雰囲気が上昇志向で良さそうなこと、
全日本駅伝で健闘したことからシード行けるかなと思ってましたが。
1区などではペースを守って大きな失速を防ぎ、2区や4区や7区では積極的な
走りで順位を上げていき、守りの区間と攻めの区間で各選手が役割をきっちり
果たしてるなという印象でした。 稲田選手のあんこう踊りはまだかの?
復路に強い帝京大のシードも分かりますが、主力の退部が出ていた日体大の
7位は意外だったなあ。6区区間新で一気に流れが変わりましたね。
6区も対策した方がいい区間ですね。上位選手が58分台で走る一方で中位以下の
選手は60分以上と意外に差が付きますし、適性が必要なので単に持ちタイムの
いい選手走らせればいいって区間でもないし。優勝校は最近では遅くても
59分半くらいでは走ってますので、優勝を目指す大学はよっぽど平地と5区で
荒稼ぎする自信があるのでなければそれくらいの選手を用意したいところです。
逆に明治がシードを落としてしまいました。3区で故障者が無理に走った上に
5区で低体温症と2区間で区間最下位。エース2人は流石の走りでしたし、
このアクシデントがなければシード獲れてたんでしょうが、シード濃厚と
言われた大学でも一歩間違うと分からないものです。エース2人の卒業と
ともに下降線となってしまわないよう新チームで奮起が必要ですね。

1区や6区はいいタイムが出ましたが、暑くなったり5区で向かい風が
吹くなどして往復とも後半区間はあまりタイムが出なかったのが残念。
ファン以上にタイム狙ってた選手はもっと残念だったかと思いますが。
フラフラしていた選手もいましたが棄権が出なかったのはよかったです。
5区では比較的山をピョンピョン上って行く選手や軽量級の選手は特に
向かい風きつかったかも。そういえば法政にいた関口選手はヒタヒタ走り
だったので向かい風の中でも3年前好走してたなあ…と思い出しました。

いろいろあったものの結局5強が1~5位という順当な結果でしたが、
来年度も箱根に関しては5強の顔ぶれは変わらないのかなという印象です
(区間数の少ない出雲では去年同様山梨学院が優勝争いするでしょうが)。
青学は四天王のうち3人抜けても依然層が厚そうなので本命ですね。
今回出番がなかった選手が翌週のハーフで62分台を出すなど、他校から
したら「使わんのならくれ!」と言いたくなるようなメンバーです。
神野選手の抜ける5区は下田選手で行けそうとのことです。
1区久保田選手も抜けますが、他校も1区上位選手ほとんど4年生だし。
2~5位は多少順番が変わるかも?東洋は主要区間の選手が抜け、駒澤は
繋ぎ区間で力が落ちそうな一方、早稲田は1区2区抜けてもそこまで層が
薄くはならないかな?と思いますし、東海は新入生のメンツが凄まじいですし、
今年よりももうちょっと混戦になるかもしれないなと思います。
特に駒澤はエース以外の層が薄くなってきてる気がするので少し心配。
今年は早稲田も東海もエース級1人欠場1人不調(東海は察しが付いたけど
早稲田は1次オーダー時点では分からなかったなあ…)だったので3位
安泰でしたが、育成がうまくいかないと2校に抜かれてしまうおそれも
ありそうです。他のチームが浮き沈みする中で長年にわたり優勝争いに
加わってきたチームですが、ここが踏ん張りどころかなと思います。

5区の距離を元に戻す案も出ているようなので、それによっても
順位は変わりそうですね。各校とも引き続き山のスペシャリストを
探すのは変わらない気がしますが、エースを使う大学は減るのかな?
5区が短くなる影響より、最近新人区間と化している4区が再び長くなる
影響の方が大きいかもしれませんね。4区にも強い選手を置かなければ
ならなくなるので、青学みたいな層の厚い大学がさらに有利になります。
4区を重視すると3区か9区の比重が落ちるかな?ただ、今回「9区より7区の
メンバーの方が強そう」と一部で言われてましたが、7区が復路のエース
区間に変わるかというと疑問です。今回7区の方が見栄えがよく見えたのは
青学小椋選手のトラック10000mのタイムがかなりよかったのもありますが、
本来なら2区を走るような故障明けや病み上がりのエースが何人か7区に
回っていたこと、持ちタイムは結構いいものの駅伝での安定感は今一つの
選手が7区を走っていたことも見逃せません。7区は比較的走りやすいので、
ハードな区間を走らせるには何らかの不安がある選手が起用されやすい
のではないかと思います。4区が長くなると4区に不安のある選手を起用
しづらくなるので、ますます7区はその傾向が強くなるかもしれません
(4区も7区も同じコースだけど4区は終盤上りになりやや走りにくい)。

そういえば各大学の新キャプテン、今年はエースではない選手を選ぶ
大学が多いですね。エースがキャプテンをやると、走りでも走り以外でも
チームに貢献しなければ…と精神的にかなり負担になりそうですし、
エースの性格が必ずキャプテン向きであるかというと別ですので、
私も「分業」賛成派です。「背中で引っ張る」だけで全員付いてきて
くれてうまく機能する大学も少ないと思うので、「1軍」にいられる
程度の実力は必要だとしても、エースかどうかよりもキャプテン向きの
性格かどうかでキャプテンを決めた方がいいですね(勿論、キャプテン
向きの性格のエースもいるかとは思いますが)。

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1/11追記。

来年から4区を18.5kmから21.0km、5区を23.2kmから20.9kmと元の距離に
戻した場合、来年5強のうちどこの大学が有利になるのか考えてみました
(あくまで来年という短期的な話で、中長期的な展望はできません)。
旧4区は往路の準エース区間でした。距離は3区(21.4km)より若干
短いのですが、序盤下ってあとは平坦な3区より、細かいアップダウンと
終盤の上りがあり気温も上がる旧4区の方が走りにくいからでしょうか。

青学は強い選手が揃っている、というか有り余っている(笑)ので、
距離がそのままでも変わってもどちらでも対応可能です。後述のとおり
距離変更で不利になるライバル校が多いのでますます有利になりそうです。
4区も5区も好調な実力者を置ける選手層ですので、距離が長くなろうが
短くなろうが4区選手も5区選手も力を発揮して後続を突き放すのでは?
東洋は5区を五郎谷選手みたいな「山上り専門」の選手が走るのかどうかで
有利不利度が変わるかもしれません。特段変更で有利にはならないかな?
育成力があるので何年か後には好選手を揃えて対応してくるかと思いますが。
駒澤と早稲田は、それぞれ大塚選手・安井選手と今回山上りで区間上位に
入った選手が残りますので、アドバンテージをより活かせる現行距離の
方が嬉しいでしょう。距離変更は不利に働きそうです。特に駒澤は層を
もっと厚くできないと、4区を長く変更された途端駒不足に陥りそうな…。
東海は宮上選手卒業でまた山上りの選手を探さなければならない一方、
2区と4区は川端選手と羽生選手のどちらかで埋めればよさそうなので
距離を変更した方が有利だと思います(エリート系新入生をあまり
5区で消耗したくないって意味でも距離変更に賛成しそうな)。

プレスリリースが出たほどなので変更の方向で動いてるのでしょうが、
私が関東学連で決定権を持つ人間だったら来年変更しようとしますね。
「山の神卒業」という、変更には都合のいいタイミングですので。
また新しい山の神が誕生した後で変更しようとすると「特定の大学を
不利にするような策略では?」なんて批判されて厄介だし。

今回、五郎谷選手も安井選手も宮上選手も前哨戦の駅伝に全く出て
来なかったことから、ずっと「山対策」をしていたのかもしれません
(特に五郎谷選手は山上りのために留年しているので1年間山上りの
ためだけに練習してたかも)。元々大エース級の選手は別として、
それくらいしないと区間上位は取れない区間になったのかな、と。
5区が短くなったら山対策に専念する選手は減る?と思いきや、
大エース級の選手が平地に回って大エース級以外の選手が山上りを
担うことになると、特に1人くらい前哨戦の駅伝に出られなくても
何とかなる選手層がある(または代わりの選手でもあまり戦力差が
生じない)ような大学では、案外山上りの選手を山対策に専念
させるケースは増えたりして?
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