朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

大台ケ原紅葉ハイキング

2013-10-21 | 国内各地の風物
10月19日(土)日帰りバスツアーで、この山を歩きに行ってきました。



この山は奈良県の南の端、三重県との県境にあり、紀伊半島の高い山で雨が多いことでも知られています。日本百名山の一つでもあります。京都からは、ともかく日帰りするには遠いので、自分の車で運転していくのはボクには無理。そこで新聞社旅行企画のバスに2日前に申し込んで参加しました。片道4時間半(休憩2回込)。



奈良県の奥地、川上村の道の駅で2回めの休憩です。この集落は大迫ダムにへばりつた場所でした。耕地は少ないようなのですが、林業も「時代」に合ってはいないのでどうやって生活しているのだろうか。



そこで見た観光勧誘ポスター。

ここから、狭い登山車道になって狭くてキツいカーブを重ねていきました。道路の両側はコンクリートと太いワイヤの土留の設備が続きます。今後も維持するのにお金がかかるでしょう。



ようやく目的地の大台ケ原駐車場に到着。すでにもうほとんど満車状態で、観光バスも20台くらい並んでいました。

残念ながら小雨交じりの天候、気温10度。



ビジターセンターの手書きの案内ポスター。

簡単な案内地図だけもらって、あとは4時間の自由行動でした。まずは、最も標高の高い「日出ヶ岳」を目指しました。



「展望デッキ」の分岐点まではゆるい登り道、そこから石段となって山頂に到着。



周囲は霧に囲まれていて展望はありません、残念。ここまでゆっくり歩いて40分でした。



晴れていれば、こんな眺望のはず・・まれに富士山も見えるらしい。



この山によく雨が降る理由を図解しています。熱い太平洋でたっぷり水蒸気を吸い上げた空気がそそり立つ紀伊半島の高い峰々にぶつかって、雨となって水分を吐き出す仕組みです。



これが三角点のケルン。標高1695m、ほとんどはバスのエンジンの力で登ってきました。笑



シロヤシオの紅葉(ゴヨウツツジ)。初夏には白くて清楚な花が咲きます、敬宮愛子内親王のお印。



ウメモドキかな?・・フウリンウメモドキらしい(ビジターセンターの写真によると)

展望デッキの三叉路を通過して、正木ヶ原を目指します。



このあたりシロヤシオの群落が木道の両側に茂っていました。初夏の花の季節に来てみたい。



「ケモノ道」



かつては鬱蒼たるトウヒの森があったのですが、1959年伊勢湾台風で多くの木が倒れその後、鹿の増加で小さな木々が食べられてしまい、現在は枯れ木と笹の状態になっています。

このあたりが、観光ポスター(3枚目写真)の場面です。



霧に煙る木。等伯の絵のようだ・・・単なる類推イメージ・org



グループのハイカーが多い。ポスターのような美ヤマジョは、いない。いたのかもしれないが、雨具で男女の区別もわからない。年配の女性が多い印象。



神武天皇像。牛石ヶ原。



この岩が牛岩、昔このあたりにいた牛鬼なる怪物を高僧がとらえてこの石の下に封じ込めたと伝えられていて、いまでも岩を叩くと大雨になるとの伝説があります。



紅葉しています。



大蛇(ぐら)という大きな岩です。断崖絶壁に掛かっていました。小雨のしずくで濡れていたので、滑りやすくこの先までは行きません。晴れていれば絶景が見えたようです。



おいしそな赤い実です。別の枝の実には鳥が食べた跡もありました。カマツカかな?

大蛇への分岐路からはシャクナゲの群落がありました。平面の地図では距離的に近いシオカラ吊橋の山路を選んだのですが、、、

谷間までの下り道が荒れていて、それまでのルートの整備状態と比べると、おやおや失敗したな、と思いました。なかなか吊橋に到着できなくて思いの外時間がかかりました。前後に沢山いたハイカーも見当たらなくなりました。



ようやく吊橋に到着。想定よりも20分くらい遅れています(集合時間に30分の余裕をみていたのでですが、その余裕が10分に。すこし焦り)



橋からは直線的な石段での登りが続きます。登り道は、整備されていて歩きやすい状態なので時間は予定どおり。ビジターセンターをすこし見学しても、集合時間の10分前にはバスに乗車できました。



このあたりの西側は「特別保護地」になっていて、金網で鹿も排除しています。その金網の内外で笹や草の高さがこんなに違っていました。

ハイキングコースのお薦めとして、大蛇からの帰路は吊橋へ向かわずに、牛石ヶ原を戻って尾鷲辻の三叉路から中道を駐車場に戻るほうが、0.5kmくらい距離は伸びるがアップダウンが少ないです。

小雨に濡れましたが楽しいハイキングでした。一周、9km、4時間弱。

多少は体重減量になったかな・・
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