朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

オール電化の給湯システム

2008-08-19 | もろもろの事
効率がいい、運転経費が安い、すなわち環境に優しい。
 とのことで、ヒートポンプ式給湯システムの利用を始めました。調理もすべて電気。
 電力会社から最初の請求書が到着。本当に安いかどうか分析してみました。
 ヒートポンプとは、通常のルームクーラーや電気冷蔵庫(ただし逆方向に動作)と同じ原理です。冷媒は、以前はフロンガス、現在は二酸化炭素。フロンは大気に拡散した場合に温暖化やオゾン層破壊につながるため。
 電気を、「ヒーター」(白熱電球のような)で発熱作用に使うよりも、ポンプの動力源とする。ポンプによる冷媒の強制循環で、気化と液化を繰り返す。すると熱の吸収とその後で熱が発生する。この物理現象を利用するほうが相当に効率的だそうです。
 もう一つの「原理」は「深夜電力」なる安い価格制度の利用。
 電力会社の発電は、現在では大部分を原子力と火力(天然ガスLNGや重油)による。大規模・高効率な発電機器は発電量の変動には弱い(効率が低下)。
 そこで、平日昼間や夏(冷房需要時間帯)のピークには、負荷変動に強い(効率変化なし)の水力発電に頼るシステムになっている。ちなみに、超大容量で安価の畜電池が出来れば解決するが、現在のハイテクでもまだ未解決。(「揚水発電」といって、山間地の上下に貯水池を二つ作り夜間はポンプで水を汲み上げ昼間に落として発電する方式も実施されている)
 負荷を昼夜で平準化するために、制度的に深夜料金を安価にしている。
 我が家のは「給湯」目的だが、冷房目的でもありうるわけで、例えば事業所ビルの地下に大きなタンクを作り深夜電力で冷水(あるいは冷媒)を蓄積すればよい。
 さて、我が家の7月「電気料金」は相当、リーズナブルでした。安心。
 「はぴeタイム」・・(さらにオール電化とすると「はぴeプラン」になり10%追加割引)は、複雑な料金制度です。(どこにでもマイコンが組み込まれたので、こんな複雑な測定ができるようになった)
 要点:①深夜(23-7時)は7割引、②平日の10-17時は割高(夏は+28%、秋冬春は+16%)、③それ以外(平日7-10と17-23、土日祝7-23)はー11%。さらにオール電化で全部を1割引。
 すなわち、平日10時~17時はひたすら節電して、外出すること(例、図書館や大学などへ)でかなり経済的になるはずですね。

  
↑冒頭の機械は「室外機」でルームクーラーのものより少し大きい。これに加えて保温式のお湯タンク(この倍くらいのサイズ)が必要。

 ※ちなみに、電力会社のこの営業戦術で競合するガス会社と(灯油を売る)石油会社は、「コジェネ」システムの展開を始めた。(超小型発電機(ガスまたは灯油)を家庭に置いて電気とお湯を造る。電力会社送配電システムでの電力ロスがない、廃熱でお湯を沸かすので「効率が良い」らしい)(ただしガスや灯油を配達する途中でのエネルギーロスはある)本当はどちらが効率よいのかしら。

コメント
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