人類学のススメ

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古病理学の本14.骨から見た日本人(文庫)

2010年03月06日 | J1.古病理学の本[Palaeopathology:Jap
骨から見た日本人 古病理学が語る歴史 (講談社学術文庫) 骨から見た日本人 古病理学が語る歴史 (講談社学術文庫)
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2010-01-12

 この本は、以前、ブログでもご紹介した(2009年6月12日)、国立長寿医療センター所長の鈴木隆雄先生がお書きになられ、1998年に講談社から出版された『骨から見た日本人』の文庫版です。2010年に、講談社学術文庫1978として、講談社から出版されました。

 副題には、古病理学が語る歴史とあり、主に化石人類から江戸時代人までの骨の病気について書かれています。本書の内容は、以下のように、単行本と同じ内容になっています。

  • プロローグ.古病理学からみえる世界
  • 第1章.化石にあらわれた病気:人類進化の世界
  • 第2章.強く生きる:よみがえる縄文の世界1
  • 第3章.福祉と介護:よみがえる縄文の世界2
  • 第4章.日本人誕生:結核は何をもたらしたか
  • 第5章.刀と病と極楽と:鎌倉の世界
  • 第6章.江戸を生きる:命長ければ病多し
  • エピローグ.現代人の骨の老化と死への想い

 私は、自分の興味がある分野の本は、単行本と文庫版と両方揃えることにしています。それは、文庫版には、新たにあとがきが加えられることが多いこと・単行本の内容の訂正が行われる場合が多いこと等の理由です。その他、単行本とは異なる写真や図が文庫本化の際に追加される場合もあるので注意が必要です。実際、ある霊長類学者による単行本から文庫本化の際には、単行本で使用した写真を紛失したとの理由で、文庫本では別の写真が使用されていました。

Suzuki2010  


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