外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

5月21日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月24日「FXフラッシュ1400」

2010-05-24 14:49:42 | ☆外国為替を読む

◆5月21日金曜日のトピックス

介入警戒感がくすぶる中、ドイツ議会が欧州金融安定化策を承認したことや、欧州要人からはユーロ結束への意気込みが聞かれると、週末要因もあって変動しすぎた通貨を中心に調整の動きが優勢だったことです。

それでは、各主要通貨の推移を、30分足のプロスティックス・チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



前日20日の引け際に発生したユーロの買い戻しの動きを受け、東京時間前場は底堅く推移し、一時1.2670付近の高値を付けました。しかし後場から欧州時間序盤にかけて、株式市場が軟調に推移したことなどを受けて、1.24代後半まで下落したものの、介入警戒感から底堅くなり、1.2600に向けて穏やかに上昇しました。欧州要人からは、ユーロ危機に対して確固たる姿勢が相次いで示され、またドイツ議会がユーロ支援策を承認するなど、危機感がやや後退したことも、下落しすぎたユーロを買い戻す支援材料となった模様です。

ポンドドル相場



上値を1.44台半ばで抑えられる中、ユーロの買い戻しに連れて下値も堅い展開となり、1.4400を中心にもみ合う展開が主流でしたが、終盤にかけて米国株式市場がプラス圏で推移すると、ドル売りポンド買いが優勢となり、1.44台後半の高値圏で引けました。

ドル円相場



90円ちょうどを挟んでもみ合う展開でした。東京時間では軟調に推移する株式市場などを受け、円高に推移する局面もありましたが、海外市場に入り、緊張がやや緩む中、円売りとドル売りが均衡した格好でした。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は、前日の大幅安から値を戻す展開でした。材料は特段見当たらないものの、 ユーロ危機が若干後退した模様で、それまでの売られ過ぎを調整する動きが優勢でした。債券市場も調整的な売りが優勢だった模様で、利回りは若干上昇しました。金相場はリスクを回避する買いが後退する中、調整売りが引かなかったとの報道もあり、10ドル以上の続落となりました。
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今日の通貨フォーカスはポンドドル相場ですが、一旦ページを改めます。通貨フォーカスを含んだ以上の内容は、動画番組「FXフラッシュ1400」でご覧いただけます。
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レバレッジ規制が投げ売りの正体??

2010-05-21 23:30:09 | ☆外国為替から離れる(雑感)
週末にかけてクロス円が怒涛の下落をしました。ユーロ円は18日に115円台だったものが、20日は109円半ばへと下落、オージー円に至っては、81円台半ばから71円台後半と、一時12%近い下落をしています。

数百倍というレバレッジを維持しながらロールされている為替ポジションは、単純に考えて、10分の一にレバレッジが減っただけで、同じポジションを維持するために必要な投下資金が10倍になります。資金を増やせない場合は、見合う分だけのポジションまで減らす必要があり、それが連鎖したとも考えられます。

たとえば、200倍のレバレッジで、1ユーロ=120円でポジションを作ったとします。総資金を100万円で考え、50万円を余裕資金、50万円をポジションに投じたとしましょう。

50万円分のユーロは約4100ユーロに相当するので、その200倍は82万ユーロです。
もし、20倍で82万ユーロを維持するには、この20分の1に相当する4.1万ユーロ分の資金が必要になります。1ユーロ120円で計算すれば、500万円です。あと400万円を追加投資できない限り、少なくともポジションを減らすしかありません。

もし、一切の追加資金が投じられない場合、50万円では4100ユーロでしたから、20倍では、単純に82万ユーロ《マイナス》8.2万ユーロ=73.8万ユーロを投げなければいけません。

倍率が下がったので、100万円全てを投資にあてても、82万ユーロ《マイナス》16.4万ユーロ=65.6万ユーロは決済しなければならなくなります。つまり、ポジションの実に80%以上を投げないと、収まらない計算です。これはロングだけではなくショートにも当てはまることになりますが、今の相場ではショートのほうがまだ気が楽かもしれません。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎

PM外国為替テクニカル分析 - 5月21日 金曜日、ポンドドル分析

2010-05-21 20:58:12 |    -ポンドドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

オージーの下落がきっかけで、これまでのポジションが急速に巻き戻される動きになり、介入の思惑を誘って、売られ過ぎ、買われ過ぎの通貨が反転しました。

円高については、朝鮮半島の緊張から地政学リスクが加わったとの見方がありますが、そもそもはやはり、ドイツの空売り規制が原因というのが持論です。アメリカの規制法案も可決し、一層高まる規制の強化ムードですが、漠然とした景気減速リスクへの警戒感というのではなく、日本のレバレッジ規制なども含めて、レバレッジ投資全体が規制を懸念して、ポジションを縮小しているのではないでしょうか。

当初から空売り規制に支援の意向を示した、シティを抱えるイギリスのほかに、フランスまでもがあり得なくはない、との柔軟な姿勢を見せ始め、いよいよ規制警戒感が高まったのだと推測しています。

ポンドが単純に動かなくなったのも、もともと動きが激しいポンドをキャリーするポジションが少なかったのではないでしょうか。

では、今日のPMテクニカル分析は、浅野が代行しましたが、こんなポンドドルを分析してみました。ForexTVジャパンの女子アナウンサーがお伝えいたします。
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5月21日、午前の東京外国為替市場概況と、ユーロドル相場分析-「FXフラッシュ1400」

2010-05-21 16:30:22 | ☆相場分析-ユーロドル
■本日5月21日、午前の東京外国為替市場の動きをお伝えします。

米国株式市場が記録的な下落となり、東京市場も日経平均が1万円をしっかり割り込むなど下落を強めています。しかし、為替相場はドル円がドルの買い戻しが優勢、ユーロドルはユーロ高の流れを再開、ポンドドルは小幅に揉み合うなど、まちまちな動きとなっています。

■今日の通貨フォーカスはユーロドル相場です。

昨日の流れで謎が解けたような感覚です。トレンドを作るかどうかは不明ですが、要するにポジションの解消が強まっているだけと見るのが良いかもしれません。

リーマンショックの時のドルという主役は現在はなく、買われ続けてきた資源国通貨やスイス、金や株が売られ、売られ続けてきたユーロが買い戻されているのでしょう。ただ、クロス円は元々買いポジションが基本だったことで円の買い戻しがやや優勢となっているとしか思えません。ユーロドルはもうしばらく、パニック的な買い戻しの波に乗ろうかと思います。



昨日ドテンして失敗した1.2500付近でユーロを買い、上昇の起点となり、今朝がた底値確認をした1.2450裏の1.2420付近をストップとします。2時間足ではすでに雲の上へ抜けたため、次は4時間足の雲の上限となる1.2662が目先の目標です。順調に伸びれば日足の基準線がさしかかる1.2795付近がターゲットになりそうです。
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5月20日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月21日「FXフラッシュ1400」

2010-05-21 16:18:57 | ☆外国為替を読む

■5月20日木曜日のトピックス

リスク投資先から資金を引き揚げる動きが継続して加速し、アメリカのダウ株価は年初来の下げ幅を記録するなど、リスク回避の流れが強まったことです。ポジションの傾きによってまちまちな方向へ急伸する各相場は、激しく秩序を失いつつある印象です。


それでは、各主要通貨の推移を、30分足のプロスティックス・チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



前日19日の安値更新から足早に戻した20日は、米国時間中盤まで1.23台後半で揉み合いました。しかし、短期的に上値を抑えられていた1.2450を上に抜けるとユーロ買いが再燃し、1.2600目前まで急騰した後、引けにかけて調整気味に反落しました。これまで全面安となっていたユーロが、全面的に買い戻されており、傾き過ぎたポジションの調整が強めに入っている模様で、ファンダメンタルは依然として弱いものの、これまでリスク志向の高まりを暗示してきたユーロドルの上昇が、世界同時株安という状況下で急伸しています。

ポンドドル相場



前日19日の上昇幅を、米国時間中盤にかけて概ね帳消しにする下落となりました。ユーロポンド相場で急速にユーロ買いポンド売りが進んでおり、ユーロドル相場が水準を変えなかったことで、ポンドドルが下落した格好です。しかし、ユーロが終盤で上昇したタイミングでは、つれ高の展開となり、日中の下落幅を取り戻すなど、往来相場となっています。

ドル円相場



東京時間では91円台半ばで揉み合いましたが、オージー円などこれまで強かった通貨ペアが下落を再開すると、対円ペアが全面安となり、一時90円台を割り込みました。米国時間終盤ではユーロ買い介入の思惑が蒸し返され、ドル売りが再開しましたが、ドル円は水準を変えなかったことから、クロス円は急落分をおおむね取り戻す反転上昇となりました。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は、大幅に続落しました。ユーロ懸念は払しょくされていないものの、ユーロドル相場が上昇する一方で株式市場は下落するところを見れば、それまで一本調子に上げていた相場の調整売りが主流に見えます。経済指標の悪化は株価の下落材料にはなっていますが、極端に何だかのリスク要因が加わったとも思えない印象です。

債券市場の上昇は、確かにリスク回避の動きではあるものの、根拠が不透明で乱高下しすぎる為替と株の動きを嫌気しているのかもしれません。金相場は、ポジションの圧縮売りと、リスク回避の買いが均衡し、わずかな下落にとどまっています。
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5月20日午前の東京外国為替市場概況と、ユーロドル相場分析-「FXフラッシュ1400」

2010-05-20 15:20:54 | ☆相場分析-ユーロドル

■本日5月20日、午前の東京外国為替市場の動きをお伝えします。

前日急上昇したユーロやポンドの対ドル相場は、調整の売りが先行し100ポイント近い下落となっています。ただ、前日終盤の上げ幅を帳消しにした後は、やや方向感を失いつつあります。ドル円相場は前日の終値付近で揉み合いを継続しています。

■今日の通貨フォーカスはユーロドル相場です。

強いて挙げれば介入警戒感というだけで特段の材料もなく急上昇した相場は、18日の急落前の高値圏となる1.2450付近まで戻しました。この水準は一つのレジスタンスですが、



2時間足では雲の中であることに加えて、雲の上限が1.2490水準であることや7日の下値をサポートした1.2520水準であることから、再度雲の中に入りこむようなら、1.2500あたりへの上昇が視野に入ります。
雲の下限となる1.2380付近でユーロのストップ買いをし、1.2450を超えるタイミングでユーロを買い増します。1.2500前後ですべてドテンし、そのストップを1.5040付近に想定します。ロングポジションのストップは1.2300を想定し、1.2450を超えてからは雲の下限割れが順当でしょう。
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5月19日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月20日「FXフラッシュ1400」

2010-05-20 15:05:06 | ☆外国為替を読む

■5月19日水曜日のトピックス

ドイツの空売り規制に絡むユーロ圏全体のリスク懸念が継続する中、スイス中央銀行がユーロ買いフラン売り介入を行ったとの思惑から、ECBによる介入の噂まで飛び出してユーロが全面高となりました。

それでは、各主要通貨の推移を、30分足のプロスティックス・チャートで確認してゆきましょう。

◆ユーロドル相場

前日終盤で発表されたドイツの空売り規制が後を引き、東京時間の早いうちに安値を1.2142付近へと拡大した後も、欧州時間中盤までは下値圏で揉み合いました。しかし、米国時間開始と重なるタイミングで、ユーロスイス相場が急騰したことで、介入警戒感がユーロの買い戻しを誘い、1.23台後半へと急騰しました。
ユーロの好感材料は特に見当たらず、積み上がった短期筋のショートカバーが上昇の主要因との見方が強い模様です。

◆ポンドドル相場

概ねユーロと同じ展開でした。ただ、ユーロの上昇は対ポンド相場でも顕著となり、ユーロドルに比べて上昇幅は限定的で、前日高値の1.45台には到達できませんでした。

◆ドル円相場

欧州時間では下げ悩み、米国時間では反転上昇したユーロやポンドの対ドル相場とは対照的に、90円台の安値を瞬間付ける下落となりました。単純にドル売りの影響との見方もできますが、対スイスやオージーでも進んだユーロ高が、これらの通貨安を誘い、こうした通貨のクロス円の下落が上値を抑えたとも考えられます。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は、終盤で下げ幅を縮小したものの、金融規制の影響を懸念したリスク回避の動きは依然として根強い印象です。
債券市場は依然としてユーロのソブリンリスク懸念が強い中、発表されたFOMC議事録が多少明るい内容だったことで、株式市場に連れて調整売りが持ち込まれた模様で、利回りは上昇しています。
金相場は大幅に続落しました。為替市場はユーロ高ドル安となったものの影響はなく、オージーなど資源国通貨の下落に反応したのかもしれません。
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AM外国為替テクニカル分析 - 5月20日、ユーロドル相場

2010-05-20 14:58:21 | ☆相場分析-ユーロドル

こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

久しぶりに二塁打が出ました。全て逆張りとなる、リミットオーダーだけで取り組むには難しい昨今の相場で、想定より100ポイント伸びたくらいは、良しとしたいところです。もし、相場に張り付いていられれば、セカンド悪送球の間に3塁へ行けたのかもしれません。

昨日の取り組みでも想定したように、ここから先は売り場だと思います。ただ、オージーやカナダ、ゴールドといった資源関連が依然として売り基調です。これらが下値を確認できるまで、メジャーのドルストレートは、底堅く推移しそうです。本邦投資家のヘッジがでれば、オージー円やカナダ円の下落につれて、ドル円も90円台前半程度は、すぐに下落しそうです。

ユーロ圏の材料は何一つと改善していないにも関わらず、急激な買い戻しには、自分の中でも消化しきれていません。ただ、資源がらみのユーロクロスが巻き戻されているとすれば、納得がゆく動きです。あとはただ、BRICSへ流入していた資金が、急激に巻き戻らないことを祈るばかりとなりました。

では、本日もアセンダント、山中康司さんに解説を動画でお届けいたします。
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動画は下のYouTubeからもご覧いただけますが、当社動画のクオリティのほうがやや上回る自信がつきました。IE8とFlash Player10のペアリングは最高だと思います。

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PM外国為替テクニカル分析 - 5月19日、ドル円相場

2010-05-19 20:33:23 |    -ドル円

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
 
為替の波として、第二ステージがやってきた感じがします。

ユーロやポンドなどメジャーなヨーロッパ通貨が対ドルで売られて随分ドル高が進みました。投資のテーマが株やデリバティブなどの過剰リスク資産から、安全資産となる米国債やドル、円のキャッシュの買いに移る中、オージーやカナダなど資源を背景としたリスク投資は、最後までラストリゾートとして、強い買い意欲に支えられてきました。

しかし、通貨安で傷んだ欧州の資金は、その補てんを一部の目的として、これまで買い持ちにしていた資源国通貨を取り崩す動きが想定され、現にユーロオージーが反転気味に、ユーロ買いオージー売りを強めています。オージーは総じて強く推移していたため、その巻き戻しが心配です。ユーロが対ドルで底堅くなり始めたのも、対資源国通貨で買い戻されているのが一因に見えます。

一方、対ドルで強かった通貨は、ドルを手当する一手段として、売り戻す動きも想定できます。

カナダは、今のところ先行しているオージー安により、オージーカナダ相場が下落しているため、対ユーロやポンド相場は上値が重くなっていますが、カナダ売りへと波及した場合には、こちらも上昇推移することが想定できます。オージーカナダの下落も、今のうちにカナダを買い、あとでドルカナダを買ってドルを手当てするという前提の動きとも、考えられそうです。複雑なのでお勧めはできませんが、出遅れているカナダペアでカナダを売るという戦略もあり得そうです。

この流れが一巡した後を考えるのは、困難ではありますが、少なくともよほどのことがない限り、ユーロやポンドの対ドル相場は底堅く推移しそうです。もしかすると、このような動きは、欧州の金融規制が強化される中、どうなるかわからない不透明感が、レパトリを誘っているのかもしれません。

では、本日もアセンダント、山中康司さんの解説を、ForexTVジャパンの女子アナウンサーがお伝えいたします。
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AM外国為替テクニカル分析 - 5月19日 水曜日、ユーロドル相場

2010-05-19 15:13:08 | ☆相場分析-ユーロドル

こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

ユーロドルが下値を更新して戻って来たのは、やや意外でした。
ドイツが打ち出した、金融規制がリスク回避行動を誘ったというのがもっぱらの見解です。

ユーロ圏の他国のコメントや実施意図の詳細については、今日の欧州市場時間で聞くことが出来ると思いますが、現物に基づかない取引・・・というのも明確には定義がわかりにくく、またIndexや信用取引はどんな扱いになるのでしょうか。

いまやボーダレスなグローバルマーケットで、一国内の取引を規制しても実効性は疑問で、何かほかの意図があるとしか思えない状況です。

では、本日もアセンダント、山中康司さんに解説を動画でお届けいたします。
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