外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

レバレッジ規制が投げ売りの正体??

2010-05-21 23:30:09 | ☆外国為替から離れる(雑感)
週末にかけてクロス円が怒涛の下落をしました。ユーロ円は18日に115円台だったものが、20日は109円半ばへと下落、オージー円に至っては、81円台半ばから71円台後半と、一時12%近い下落をしています。

数百倍というレバレッジを維持しながらロールされている為替ポジションは、単純に考えて、10分の一にレバレッジが減っただけで、同じポジションを維持するために必要な投下資金が10倍になります。資金を増やせない場合は、見合う分だけのポジションまで減らす必要があり、それが連鎖したとも考えられます。

たとえば、200倍のレバレッジで、1ユーロ=120円でポジションを作ったとします。総資金を100万円で考え、50万円を余裕資金、50万円をポジションに投じたとしましょう。

50万円分のユーロは約4100ユーロに相当するので、その200倍は82万ユーロです。
もし、20倍で82万ユーロを維持するには、この20分の1に相当する4.1万ユーロ分の資金が必要になります。1ユーロ120円で計算すれば、500万円です。あと400万円を追加投資できない限り、少なくともポジションを減らすしかありません。

もし、一切の追加資金が投じられない場合、50万円では4100ユーロでしたから、20倍では、単純に82万ユーロ《マイナス》8.2万ユーロ=73.8万ユーロを投げなければいけません。

倍率が下がったので、100万円全てを投資にあてても、82万ユーロ《マイナス》16.4万ユーロ=65.6万ユーロは決済しなければならなくなります。つまり、ポジションの実に80%以上を投げないと、収まらない計算です。これはロングだけではなくショートにも当てはまることになりますが、今の相場ではショートのほうがまだ気が楽かもしれません。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎

PM外国為替テクニカル分析 - 5月21日 金曜日、ポンドドル分析

2010-05-21 20:58:12 |    -ポンドドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

オージーの下落がきっかけで、これまでのポジションが急速に巻き戻される動きになり、介入の思惑を誘って、売られ過ぎ、買われ過ぎの通貨が反転しました。

円高については、朝鮮半島の緊張から地政学リスクが加わったとの見方がありますが、そもそもはやはり、ドイツの空売り規制が原因というのが持論です。アメリカの規制法案も可決し、一層高まる規制の強化ムードですが、漠然とした景気減速リスクへの警戒感というのではなく、日本のレバレッジ規制なども含めて、レバレッジ投資全体が規制を懸念して、ポジションを縮小しているのではないでしょうか。

当初から空売り規制に支援の意向を示した、シティを抱えるイギリスのほかに、フランスまでもがあり得なくはない、との柔軟な姿勢を見せ始め、いよいよ規制警戒感が高まったのだと推測しています。

ポンドが単純に動かなくなったのも、もともと動きが激しいポンドをキャリーするポジションが少なかったのではないでしょうか。

では、今日のPMテクニカル分析は、浅野が代行しましたが、こんなポンドドルを分析してみました。ForexTVジャパンの女子アナウンサーがお伝えいたします。
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5月21日、午前の東京外国為替市場概況と、ユーロドル相場分析-「FXフラッシュ1400」

2010-05-21 16:30:22 | ☆相場分析-ユーロドル
■本日5月21日、午前の東京外国為替市場の動きをお伝えします。

米国株式市場が記録的な下落となり、東京市場も日経平均が1万円をしっかり割り込むなど下落を強めています。しかし、為替相場はドル円がドルの買い戻しが優勢、ユーロドルはユーロ高の流れを再開、ポンドドルは小幅に揉み合うなど、まちまちな動きとなっています。

■今日の通貨フォーカスはユーロドル相場です。

昨日の流れで謎が解けたような感覚です。トレンドを作るかどうかは不明ですが、要するにポジションの解消が強まっているだけと見るのが良いかもしれません。

リーマンショックの時のドルという主役は現在はなく、買われ続けてきた資源国通貨やスイス、金や株が売られ、売られ続けてきたユーロが買い戻されているのでしょう。ただ、クロス円は元々買いポジションが基本だったことで円の買い戻しがやや優勢となっているとしか思えません。ユーロドルはもうしばらく、パニック的な買い戻しの波に乗ろうかと思います。



昨日ドテンして失敗した1.2500付近でユーロを買い、上昇の起点となり、今朝がた底値確認をした1.2450裏の1.2420付近をストップとします。2時間足ではすでに雲の上へ抜けたため、次は4時間足の雲の上限となる1.2662が目先の目標です。順調に伸びれば日足の基準線がさしかかる1.2795付近がターゲットになりそうです。
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5月20日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月21日「FXフラッシュ1400」

2010-05-21 16:18:57 | ☆外国為替を読む

■5月20日木曜日のトピックス

リスク投資先から資金を引き揚げる動きが継続して加速し、アメリカのダウ株価は年初来の下げ幅を記録するなど、リスク回避の流れが強まったことです。ポジションの傾きによってまちまちな方向へ急伸する各相場は、激しく秩序を失いつつある印象です。


それでは、各主要通貨の推移を、30分足のプロスティックス・チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



前日19日の安値更新から足早に戻した20日は、米国時間中盤まで1.23台後半で揉み合いました。しかし、短期的に上値を抑えられていた1.2450を上に抜けるとユーロ買いが再燃し、1.2600目前まで急騰した後、引けにかけて調整気味に反落しました。これまで全面安となっていたユーロが、全面的に買い戻されており、傾き過ぎたポジションの調整が強めに入っている模様で、ファンダメンタルは依然として弱いものの、これまでリスク志向の高まりを暗示してきたユーロドルの上昇が、世界同時株安という状況下で急伸しています。

ポンドドル相場



前日19日の上昇幅を、米国時間中盤にかけて概ね帳消しにする下落となりました。ユーロポンド相場で急速にユーロ買いポンド売りが進んでおり、ユーロドル相場が水準を変えなかったことで、ポンドドルが下落した格好です。しかし、ユーロが終盤で上昇したタイミングでは、つれ高の展開となり、日中の下落幅を取り戻すなど、往来相場となっています。

ドル円相場



東京時間では91円台半ばで揉み合いましたが、オージー円などこれまで強かった通貨ペアが下落を再開すると、対円ペアが全面安となり、一時90円台を割り込みました。米国時間終盤ではユーロ買い介入の思惑が蒸し返され、ドル売りが再開しましたが、ドル円は水準を変えなかったことから、クロス円は急落分をおおむね取り戻す反転上昇となりました。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は、大幅に続落しました。ユーロ懸念は払しょくされていないものの、ユーロドル相場が上昇する一方で株式市場は下落するところを見れば、それまで一本調子に上げていた相場の調整売りが主流に見えます。経済指標の悪化は株価の下落材料にはなっていますが、極端に何だかのリスク要因が加わったとも思えない印象です。

債券市場の上昇は、確かにリスク回避の動きではあるものの、根拠が不透明で乱高下しすぎる為替と株の動きを嫌気しているのかもしれません。金相場は、ポジションの圧縮売りと、リスク回避の買いが均衡し、わずかな下落にとどまっています。
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今日の通貨フォーカスはユーロドル相場ですが、一旦ページを改めます。通貨フォーカスを含んだ以上の内容は、動画番組「FXフラッシュ1400」でご覧いただけます。
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