外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

5月20日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月21日「FXフラッシュ1400」

2010-05-21 16:18:57 | ☆外国為替を読む

■5月20日木曜日のトピックス

リスク投資先から資金を引き揚げる動きが継続して加速し、アメリカのダウ株価は年初来の下げ幅を記録するなど、リスク回避の流れが強まったことです。ポジションの傾きによってまちまちな方向へ急伸する各相場は、激しく秩序を失いつつある印象です。


それでは、各主要通貨の推移を、30分足のプロスティックス・チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



前日19日の安値更新から足早に戻した20日は、米国時間中盤まで1.23台後半で揉み合いました。しかし、短期的に上値を抑えられていた1.2450を上に抜けるとユーロ買いが再燃し、1.2600目前まで急騰した後、引けにかけて調整気味に反落しました。これまで全面安となっていたユーロが、全面的に買い戻されており、傾き過ぎたポジションの調整が強めに入っている模様で、ファンダメンタルは依然として弱いものの、これまでリスク志向の高まりを暗示してきたユーロドルの上昇が、世界同時株安という状況下で急伸しています。

ポンドドル相場



前日19日の上昇幅を、米国時間中盤にかけて概ね帳消しにする下落となりました。ユーロポンド相場で急速にユーロ買いポンド売りが進んでおり、ユーロドル相場が水準を変えなかったことで、ポンドドルが下落した格好です。しかし、ユーロが終盤で上昇したタイミングでは、つれ高の展開となり、日中の下落幅を取り戻すなど、往来相場となっています。

ドル円相場



東京時間では91円台半ばで揉み合いましたが、オージー円などこれまで強かった通貨ペアが下落を再開すると、対円ペアが全面安となり、一時90円台を割り込みました。米国時間終盤ではユーロ買い介入の思惑が蒸し返され、ドル売りが再開しましたが、ドル円は水準を変えなかったことから、クロス円は急落分をおおむね取り戻す反転上昇となりました。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は、大幅に続落しました。ユーロ懸念は払しょくされていないものの、ユーロドル相場が上昇する一方で株式市場は下落するところを見れば、それまで一本調子に上げていた相場の調整売りが主流に見えます。経済指標の悪化は株価の下落材料にはなっていますが、極端に何だかのリスク要因が加わったとも思えない印象です。

債券市場の上昇は、確かにリスク回避の動きではあるものの、根拠が不透明で乱高下しすぎる為替と株の動きを嫌気しているのかもしれません。金相場は、ポジションの圧縮売りと、リスク回避の買いが均衡し、わずかな下落にとどまっています。
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