外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

PM外国為替テクニカル分析 - 5月07日 金曜日、ユーロドル相場

2010-05-07 21:13:32 | ☆相場分析-ユーロドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

ポンドドルが壊れました。300ポイントの上下動が、まるで50ポイント程度の感覚で動いてしまいます。もしかすると、ヘッジファンドなどが、ジョビングしている可能性もあり、こうなるとまともな動きは望めません。ましてや両方向で成果を上げるのは難しく、もがくほど収益を減らすスパイラルには要注意です。

ポンド円に至っては事態は深刻で、141.85→129.80→138.10→133.30→136.30と、述べにして28.15円もの動きを、わずか24時間足らずで達成するなど、異常な動きをしています。雇用統計でも幾分動くことが予想できますが、流動性はさらに低下すると考えられ、逆張り手法は絶望的となるかもしれません。

かといって、こんな相場での投機筋は、ブレークアウトをスプーフの手段として使う場合もあり、要注意です。わざわざ参加しなくても値動きを注視するだけで、ポジションの傾きが見えることもあり、週末の本日はまさにそんな展開となりそうです。

雇用統計の下馬評は、昨日の連銀筋のコメントにもあるように、相当期待できるかも知れませんが、週末でもあり、ここ3日の欧州売りドル買い相場の調整が主流になるかもしれません。

では、遅くなりましたが、本日の「PM外国為替テクニカル分析」のYouTube版を添付します。来週もよろしくお願いします。

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5月07日午前の東京外国為替市場概況と、ドル円相場分析-「FXフラッシュ1400」

2010-05-07 15:35:00 |    -ドル円

◆本日5月07日、午前の東京外国為替市場の動きをお伝えします。

各主要通貨は、早朝から揺れ動いています。

ドル円相場は急落の背景などが明らかになりつつある中、引けに掛けて発生したドルの買戻しを継続し、90.00付近の安値から92.55円付近の高値を付けています。ユーロドルは1.2585付近の安値を付けた後、1.2720まで買い戻される一方で、ポンドは方向感なく乱高下しており、1.47台前半まで下値を拡大した後、1.4935付近の高値をつけています。選挙結果の見方によってバイアスがめまぐるしく入れ替わっている模様です。

◆今日の通貨フォーカスはドル円相場です。

昨日の動きで、株式市場も含めて相場が壊れてしまいました。ただ、ドル円はクロス円での円買いに、円高を強めたものの、昨年末からの中期上昇トレンドを維持しており、数週間かけて行う調整を一気にしてしまった格好です。



週足で見るかぎり、下値は2月最終週の88.12にわずか及ばず、既に4円近く反発しており、少なくとも基準線の89.90付近より下は行き過ぎだった形です。

当時の転換線と基準線の間を蛇行している遅行線は、下に転換線が90.64付近に位置しています。クロス円の売り圧力を頼りに、もう一度下落するようなら、90.50付近でドルを買い、今週の基準線となる89.88円をしっかり割り込むようなら、89.50付近で一旦はストップです。

クロス円の売りがどこまで円高圧力になるかは、判断が難しいところで、加えて今夜は、米国の雇用統計発表を控えて、もう一波乱を含んでいることから、相場が小慣れるまでは様子見が基本です。ただ、クロス円よりは取組みやすい状況に見えることから、週末に向けた運試し程度の意識で臨むと気が楽かもしれません。
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以上、1本前の記事を含めた内容を、動画番組「FXフラッシュ1400」で視聴できます。右列の最上段にあるバナーとリンクしている「ForexTVジャパン」サイトの動画ニュースページへ行き、プレーヤーのメニューから「市況」をご指定ください。
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5月06日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月07日「FXフラッシュ1400」

2010-05-07 15:18:30 | ☆外国為替を読む

◆5月06日木曜日のトピックス

欧州の信用懸念がギリシャからユーロ圏全体へと拡大する中、米国株式市場が暴落して、パニック的な欧州売り、ドル買い、円買いが発生しました。株価暴落の背景には誤発注との噂もある中で、発注元は噂を否定する一方で、ニューヨーク証券取引所はその可能性をほのめかすなど、混乱振りがうかがえる、まさに狂乱の一日となりました。

それでは、各主要通貨の推移を、30分足のプロスティックス・チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



東京時間は1.2800を挟んで揉み合う展開でしたが、欧州時間に入ってユーロ売りが進むと以降は終始上値が重く推移し、米国時間遅くには株価が急落したことで、1.2520付近まで急落しています。
ポルトガルやスペインの財政問題が焦点となる中、トリシェECB総裁からは、ギリシャ国債の買入れに関する議論はないとの発言があり、支援策への懐疑的な見方がより強まった形です。
また、思惑を呼んでいる米国株価の暴落は、ユーロ圏に端を発する二次的世界金融不安への懸念が背景にあると思われ、キッカケが何であれ、リスク回避への資金移動が、急速に強まったことが主要因でしょう。

ポンドドル相場



総選挙当日となり、東京時間は1.51台前半で小動きでした。欧州時間に入りユーロ下落に連れて上値が重く推移すると、一時1.5000付近へ下落。直後は持ち直したものの、米国時間に入ってポンド売りが顕著となると、1.5000を割り込み、1.4710付近へと急落しました。
この時間帯ではユーロドルが下落する中、ユーロポンド相場ではポンド売りが優勢だったことから、選挙の出口調査が進むにつれ、ハング・パーラメントの現実性が高まったことが、ポンド売りを誘う一因だったと推測できます。

ドル円相場



米国時間に入るまでは93円台半ばを中心とした揉み合い相場でした。しかし、ポンドの下落でポンド円の売戻しが活発となって93円台を割り込むと、以降はユーロの下落で、ユーロ円の売りを浴びるなど下落が加速し、最後にはリスク回避の流れが一気に円へ集中する格好となり、88.20付近の安値を付けました。一時、ユーロ円は110円台半ば、ポンド円は129円台を付けるなど、市場は相当混乱した模様です。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は、ダウが一時1000ドル近い下落となったとの報道がある中、大幅安で引けました。債券市場はユーロ圏の債券不安に加え、株安、ドル高を受けて急騰し、利回りは下落。資源市場は、CRB指数が下落する中、金相場はリスク逃避の買いが優勢だったのか、20ドルを超える大幅高となっているようです。
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今日の通貨フォーカスはドル円相場ですが、一旦ページを改めます。通貨フォーカスを含んだ以上の内容は、動画番組「FXフラッシュ1400」でもご覧いただけます。右列の最上段にあるバナーとリンクしている「ForexTVジャパン」サイトの動画ニュースページへ行き、プレーヤーのメニューから「市況」をご指定ください。
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AM外国為替テクニカル分析 - 5月07日、ドル円相場

2010-05-07 15:02:03 |    -ドル円

こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

ユーロのクラッシュからポンドのクラッシュへとテーマが移りつつあります。
それにしても、下落の仕方はリーマンショック並みの動きとなっており、特に欧州圏のパニック振りが目に付いています。

連休以前におけるポンドの上昇理由が不明である点は、過去にも幾度か指摘し、連休直前ではハング・パーラメントリスクは、どちらに転んでもありうる点を説明しました。今まさにそのリスクが表面化し、さらに格付機関からは、早速、財政問題に対する牽制球が投げられている状況が、ポンドの投売りを呼んでいます。

上昇するユーロポンド相場を見るかぎり、この瞬間におけるポンドは、ユーロをも下回る信用状況だということになり、対ドル対円でも、いよいよリーマンショック以降の最安値がターゲットに入りつつあるかも知れません。

では、本日もアセンダント、山中康司氏による「AM外国為替テクニカル分析」のYouTube版を添付します。

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