こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
為替の波として、第二ステージがやってきた感じがします。
ユーロやポンドなどメジャーなヨーロッパ通貨が対ドルで売られて随分ドル高が進みました。投資のテーマが株やデリバティブなどの過剰リスク資産から、安全資産となる米国債やドル、円のキャッシュの買いに移る中、オージーやカナダなど資源を背景としたリスク投資は、最後までラストリゾートとして、強い買い意欲に支えられてきました。
しかし、通貨安で傷んだ欧州の資金は、その補てんを一部の目的として、これまで買い持ちにしていた資源国通貨を取り崩す動きが想定され、現にユーロオージーが反転気味に、ユーロ買いオージー売りを強めています。オージーは総じて強く推移していたため、その巻き戻しが心配です。ユーロが対ドルで底堅くなり始めたのも、対資源国通貨で買い戻されているのが一因に見えます。
一方、対ドルで強かった通貨は、ドルを手当する一手段として、売り戻す動きも想定できます。
カナダは、今のところ先行しているオージー安により、オージーカナダ相場が下落しているため、対ユーロやポンド相場は上値が重くなっていますが、カナダ売りへと波及した場合には、こちらも上昇推移することが想定できます。オージーカナダの下落も、今のうちにカナダを買い、あとでドルカナダを買ってドルを手当てするという前提の動きとも、考えられそうです。複雑なのでお勧めはできませんが、出遅れているカナダペアでカナダを売るという戦略もあり得そうです。
この流れが一巡した後を考えるのは、困難ではありますが、少なくともよほどのことがない限り、ユーロやポンドの対ドル相場は底堅く推移しそうです。もしかすると、このような動きは、欧州の金融規制が強化される中、どうなるかわからない不透明感が、レパトリを誘っているのかもしれません。
では、本日もアセンダント、山中康司さんの解説を、ForexTVジャパンの女子アナウンサーがお伝えいたします。
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