外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ドル円相場のテクニカル分析と、これからの経済指標(12月17日)

2009-12-17 20:05:28 |    -ドル円

次に、今日のテクニカル分析は、ドル円相場です。

東京時間中の株高相場やユーロドル下落のドル買い圧力を支援材料として、重いとされた90円台乗せに一時成功しましたが、89円台に沈むと一気にロングを投げて来たような動きでした。
短期上昇トレンドが効き始めており、短期的には上下ニュートラルになりつつある感覚があります。



ただ、クロス円では下落圧力が強まっており、そう簡単には上昇も難しい様子です。

12月15日に前回高値を上回って以降、何度か下値となった89.40をサポートとして、割り込むようなら追随してみるイメージがあります。数時間後には、最安値から引ける下値サポートラインがこの辺りに差し掛かります。再度、サポートするようなら短期上昇トレンドは、12月5日の高値に向けてもう少し伸びる可能性がありそうです。

◆最後に、本日の主要な経済指標発表は次のとおりです。

22:30 USD      失業保険申請件数
予想  470.00K   前回  474.00K  
 
00:00 USD      12月フィラデルフィア連銀製造業指数
予想  16.00   前回  16.70  
 
00:00 USD      11月景気先行指数 (MoM)
予想  0.80%    0.30%

本日はマイナーな指標が散見される程度です。それよりも、FOMCの後だけに要人発言や、債券市場やクレジット市場の動きが気になります。悪いシナリオを考えれば、リスク回避行動が先行し、ドル買い円買いの流れが強まる可能性がありそうです。
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チャートで見る、東京外国為替市場本日寄り付きから17:00までの相場概況(12月17日)

2009-12-17 19:35:05 |    -ドル円

ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。

取引日付が12月17日に切り替わる、今日の日本時間午前7時時点のドル円相場は、



前日終値と同水準となる、89.77円付近で寄り付いた後、昨日のFOMC発表直後に付け損ねた90円台を再度試す展開が先行しました。前場終了間際に90円台をつけると、昼休みの薄い中、90.26円付近の高値をつけ、90円台を維持したまま東京時間を終わりました。

しかし、欧州時間に入り、ユーロやポンドが一斉にドル買い下落を開始しましたが、ドル円はドル買いにはならず、再度89円台に沈み込むと、日本時間17:00現在までに、89.55円水準まで反転下落しています。

◆変動要因の考察
東京時間中、
円安を好感したドル円市場は終始円売りを継続する中、ユーロやポンドは仲値公示以降、急激に下落しています。テクニカル的な要因との見方もできますが、大手格付け会社がユーロのカバーボンド評価方法を変更するとの報道があり、こうした債券の格下げ懸念が、ユーロ売りに繋がっていた観があります。

欧州時間に移って、
ポンドが対ドルで急落するのと同じく、クロスを含む対円通貨が軒並み下落を早めました。東京時間中のユーロ下落時に相当なクロス円の売りが持ち込まれたと考えられ、マザーマーケット時間に入って一気に吐き出したと見るのが自然に見えます。前日には大手格付け会社がギリシャの長期ソブリン債の格下げを決定しており、欧州時間に入って再認識されたことも支援材料となっていた可能性はあるでしょう。

ユーロは後場の下落で1.4369の下値を付けたあとは揉み合い推移している一方、ポンドはその後も一段と下落して1.62割れ寸前まで迫り、それでもなお下値を伺う展開です。
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ポンド相場、対ドルではドル買い、対ユーロでは買いか★12月17日外国為替テクニカル分析

2009-12-17 14:45:28 |    -ポンドドル

今日のテクニカル分析でフォーカスするのは、ポンドドル相場です。

先週末から底堅く推移し、雇用統計の改善で買戻しが進んだポンドドル相場ですが、対ユーロでのポンド買いが堅調な中で、対ドルの金利差は顕著化しており、ドル買い圧力は日増しに強くなっているはずです。



1.64に迫った昨日でしたが、11月中旬から始まる中期下落トレンドの上値レジスタンスを確かめたように、直後から下落しており、本日、再度重要な水準となる1.6250付近まで下落しています。

1.6200を割り込むことは、年初来下値からのサポートラインをも割り込むことを意味しており、目先として10月15日に上昇した以前の水準へと下落する目が、再度膨らんできました。
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外国為替市場、12月16日の総括と、12月17日午前の東京市場の流れ

2009-12-17 14:22:15 | ☆外国為替を読む

まず、12月16日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。

◆総括
FOMC発表を控えて、ユーロやポンドの買戻しと、円の売戻しが優勢で米国時間を迎えた昨日の為替市場は、FOMC発表前には一時、調整のドル買い円買い相場となりました。発表直後、一時的にドル安が進みましたが、以降はドルが全面的に買い戻される展開でした。

ドル円相場



東京時間中、上値が重い展開で、引け際に89.38の安値をつけましたが、欧州時間以降は揉み合いながらも底堅い展開となりました。FOMCの発表後、前日高値を上回る89.98円まで上昇しましたが、90円台は重く、89.75円水準まで軟化して引けています。

ユーロドル相場



東京時間からユーロの買戻しが先行する展開となり、米国時間中盤では1.4590付近まで上値を伸ばしましたが、FOMC発表前には、調整的に1.45中盤まで軟化。発表後は乱高下したものの、1.4530付近で揉み合いながら静かに引ける展開でした。

ポンドドル相場



東京時間から英国雇用統計発表までは、1.62台中盤でもみ合いましたが、発表以降は米国時間に入ってもポンド買いが強く、1.6410付近の高値をつけました。FOMCを前に、一時調整的な売り相場になったポンドは、発表後も1.6300付近まで軟化したあと、1.63台序盤で引ける展開でした。


◆変動要因の考察
東京時間以降、
米国のFOMC発表までは、基本的にポジション調整が主流だったように見えました。ドル円はこれまでの円高を調整するように円が売り戻される展開で、一時的に上下した局面では、クロス円の影響があった模様です。

ポンドだけは、改善した雇用統計に反応し、ポンド買いが進む格好でしたが、FOMCの発表内容には特段の変化が無かったことから、通常の調整相場で引けた形です。

◆その他の市場

FOMCで低金利継続が確認されたことを好感して株式市場は上昇し、債券市場は短期が買い戻される展開でした。しかし一方で、流動性支援策の打ち切りが決定されたことで、株式市場は伸びを欠き、株価指標によってはまちまちで引けています。

債券市場は長期的な利上げ期待は変わらずと判断してか、中長期は僅かに下落して引けています。金相場は先週末の高値は更新できなかったものの、買い戻し相場の影響もあり、前日比では上昇して引けています。

◆本日12月17日、午前の東京外国為替市場の動き

特段の変化無く終わったFOMCから明けて、方向を探しながら揉み合っていた相場は、大手格付け機関が、ユーロのカバーボンドの格下げリスクを報じたニュースをきっかけに、ユーロが下落し、ポンドドルも連動して下落しています。ドル円はこうしたドル買い圧力に乗じて、90円台に乗せましたが、上値も重く、結果的に下落したクロス円の円買いと均衡する展開です。
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ユーロドル相場のテクニカル分析と、これからの経済指標(12月16日)

2009-12-16 20:05:42 | ☆相場分析-ユーロドル

今日のテクニカル分析は、ユーロドル相場です。

昨日のユーロドルの下落で、トレンドが決定的となった観があります。ユーロ圏の金融不安によるユーロ売りに加えて、昨夜はドルの早期利上げ期待が強まったことで、本日のFOMC発表を見据えた、思惑買いも支援していたと仮定できそうです。今後、相場の乱高下を想定する必要もあり、積極的な取引は回避するのが原則ですが、変動のイメージだけでもお伝えします。



市場では、利上げは時期尚早との見方から、金利据置が大方の予想です。FOMCの決定に特別な変化が見られない場合、失望的なドルの売り戻しが多少入るかもしれません。その場合、戻っても日足雲の下限となる、1.4620水準が妥当に見え、過ぎたとしても昨日高値の1.4663付近が限界ではないでしょうか。

何らかの政策変更があるか、その前に発表される経済指標に大幅な改善等があって、万が一10月2日下値の1.4480を割り込むようだと、1.43台の00から50付近の水準へ急落する展開もありそうです。

いずれにせよ、ユーロドルの下落要因は米国金利以外にも多く、戻りは限定的と見ますが、事実売り等の展開にも充分注意が必要です。


◆最後に、本日の主要な経済指標発表は次のとおりです。

19:00 EUR  11月消費者物価指数 (YoY)
予想  0.60%   前回  0.60%   
 
                  コア指数 (YoY)
予想  1.20%   前回  1.20% 

21:00 USD   MBA住宅ローン申請件数指数
予想  NA   前回  8.50%

22:30 USD    11月建築許可
予想  0.57M   前回  0.55M

22:30 USD    11月消費者物価指数 (MoM)
予想  0.40%   前回  0.30% 

                 コアCPI (MoM)
予想  0.20%   前回  0.20%

22:30 USD   11月住宅着工件数
予想  0.58M   前回  0.53M

本日は欧州時間で既に多くの指標が発表されていますが、その後も幾つか残っています。ユーロ圏の数字が悪化するようだと、欧米金利差の拡大期待が再確認されるでしょう。
米国時間にも、幾つか気になる指標発表が予定されています。
住宅事情が改善しない限りは、利上げの選択は低いというイメージがありますが、今夜は住宅関係の指標が続きます。

そして、日本時間04:15には注目のFOMCが金融政策を発表する予定です。
いづれにせよ、ドル円は除いて、ドル売り相場にはあまり付いてゆかないほうが良い予感がしています。
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チャートで見る、東京外国為替市場本日寄り付きから17:00までの相場概況(12月16日)

2009-12-16 19:16:53 |    -ドル円

始めに、ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。

取引日付が12月16日に切り替わる、今日の日本時間午前7時時点のドル円相場は、



前日終値と概ね同水準となる、89.60円付近で寄り付いた後、昨日の上昇相場を確認するようにドル買いから始まりました。89.72円の高値をつけたあと、小幅に乱高下すると、以降は終始上値が重たい展開となり、89.38円の安値をつけながら後場を引けました。
欧州時間に入り、市場全体がドル買いとなると、日本時間17:00現在で、89.72円水準まで反転上昇しています。

◆変動要因の考察

東京時間中の動きは、
前日のドル買い上昇からの調整下落に終始したというのが基本だったように見えます。ただ、予想を下回った豪州GDPの発表を受けて、RBA副総裁が利上げに対して中立な発言が聞かれたことで、オージーの売りが円買いにつながっていた可能性が指摘できそうです。

欧州時間に移って、
一瞬ドル売りが強まったあと、ドル買いが急伸する展開がありました。東京株式市場が堅調に引けた結果、クロス円の買いが先行したことで、主要3通貨が同時に上昇していたように見えます。
その後、主要3通貨のうち、ドル円はそのままドル買いを伸ばし、ユーロは、すかさず売り下げられ、日中安値を割り込んで1.4512付近の安値をつけるドル買いへ進展。ポンドドルは相変わらず方向性が定まりにくい展開で推移しています。
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ドル円相場、ドル買いで反応も各種レジスタンスは多い★12月16日外国為替テクニカル分析

2009-12-16 15:05:43 |    -ドル円

今日のテクニカル分析でフォーカスするのは、ドル円相場です。

本日米国のFOMCを控え、積極的な動きは限定的でしょう。目先のポジション調整も昨日終了した観もあり、変動エネルギーも中和されているようです。

ユーロドル相場では、ドル買いに加えユーロ売りの材料が散見されますが、ドル円には特段の円安材料は見えません。大方の市場予想通り、政策金利を据え置いた場合、事実売りが出易い地合にも見えます。万が一サプライズがあっても、ユーロやポンドの下落がクロス円の売り材料にもなり、ドル円相場の上昇力を減退させるでしょう。



テクニカル的に、短期では12月5日の早朝に付けた90.76円が次のターゲットになっていますが、中長期の上値レジスタンスラインや、日足一目均衡表の雲下限が90.30付近にあり、また遅行線もここから先、当時の実体線と雲が上方に控えていることから、ここから先の上値は非常に重たいことが予想されます。
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外国為替市場、12月15日の総括と、12月16日午前の東京市場の流れ

2009-12-16 14:45:28 | ☆外国為替を読む

12月15日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。

◆総括
先週末、ドル高を牽引した米国経済指標の強さを、再確認する格好となり、一方で、欧州圏の信用不安懸念が継続した結果、欧米の格差が露呈する一日となりました。

ドル円相場



東京時間前場こそ底堅く穏やかな推移でしたが、後場に入ってドル買い圧力が次第に優勢となると、以降は淡々とドル買いが進む展開でした。米国市場で89.95付近の高値を付けたあと、引けにかけて調整下落して89.60付近で引けました。

ユーロドル相場



概ね1.46中盤での揉み合いに終始した東京時間の動きでしたが、欧州時間に入ると下落を再開し、今週安値、先週末安値を一気に割り込み、1.4525付近へと下落しました。米国時間中盤では下値を伸ばして、日中安値となる1.4503へ下落。その後、引けにかけて調整気味にユーロが買われる展開でした。

ポンドドル相場



東京時間を概ね揉み合いで推移した後、欧州時間に入ってユーロの下落に連れ安となり、1.6205付近の安値をつけました。しかし、前日14日の下値を割るまでには至らず、また米国時間終盤のドル買いでも安値を更新しないなど底堅く、引けにかけては1.62台後半まで値を戻しました。


◆変動要因の考察

東京時間は
手がかりに掛ける展開で、概ね揉み合いで推移しましたが、後場に入ってドル買いが優勢となった背景には、オセアニア通貨や金相場でのドル買いが指摘できます。基本的には長期ポジションの調整が主流に見えますが、RBA議事録から追加利上げが遠のいたことや、RBNZ総裁の自国通貨高懸念が材料視された模様です。

欧州時間で
特に欧州通貨の下落が目立った背景として、オーストリアの金融機関を重要な監視対象とする要請があったとの報道から、再燃した信用懸念が指摘できます。

米国時間に入って
発表された経済指標が好調だったことを背景に、ドル買いから反転する動きも見られました。しかし、その後直ぐにドル買いを再開した市場では、現在行われているFOMCで利上げが協議される可能性を示唆した憶測記事が材料視されたようでした。

◆その他の市場
株式市場は好調な経済指標を好感して強含む場面もありましたが、金利先高観が嫌気されて下落。債券市場では、底堅かった長期債までもが下落し、利回りは総体的に上昇。金相場はドル高に連れて下落しています。


◆本日12月16日、午前の東京外国為替市場の動き
ユーロドルは昨日下値から調整の買い戻しが穏やかに入り、ドル円は昨日終値を中心に小動きで揉み合い、ポンドドルでは、ポンド買いの調整が進みすぎた分が売り戻される展開です。
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アイランド(トップ/ボトム)【Island Top / Bottom】

2009-12-15 23:30:22 |   -FX実用相場用語

1~2本程度の足で急上昇(下落)した後、暫く高値圏(安値圏)で揉み合い、同様に1~2本程度の足で急下落(上昇)して、概ね変動前の水準に戻る変動した場合、アイランド・トップ(ボトム)フォーメーションを完成したことになり、反転のシグナルとなる可能性がある。

揉み合った塊を、離れ小島に見立てて、その部分をアイランドという。

為替相場は、基本的に24時間連続する、流動性が高いマーケットなので、滅多にギャップ(窓)を空けてアイランドを作ることは少ないが、流動性が低いマーケットでは、短時間の長い陽線や陰線では、恐らくギャップが空いていただろうと想像できる。この場合、チャートには、まさしくアイランドがポツンと離れて、現れてくる。

アイランド・トップは、下落反転のシグナルとなり、
アイランド・ボトムは、上昇反転のシグナルとなりやすい。

下のチャートはポンドドル相場で、2009年8月初旬を囲んだ部分に、アイランド・トップ・フォーメーションを確認できる。



ポンド円相場のテクニカル分析と、これからの経済指標(12月15日)

2009-12-15 19:35:16 |    -ポンド円

◆今日のテクニカル分析は、ポンド円相場です。

ユーロ下落が、やや決定的になってきた観がありますが、ポンドは、ユーロポンドの下落などによる買い圧力もみられ、対ドルでの下落は今のところ限定的です。ただ、ユーロ下落が進むようだと、ポンドドルにも次第にドル買いヘッジが入るように思われ、相場が下落を開始するのは時間の問題かもしれません。



現在のドル買いは、ドル円相場に対しては上昇圧力となり、ポンドドル相場では下落圧力になることから、ポンド円は殆ど反応していません。

タイミングの違いで、先週末の高値145.30付近へ上昇するようなら、ポンド売りを選択して見ます。
146円台乗せで一旦はストップ。目先の目標は、下値線となる143.80円前後、下値線を割り込むようなら、先週下値の142.00前後がサポートとなりそうです。


◆最後に、本日の主要な経済指標発表は次のとおりです。

19:00 EUR  独12月ZEW景気期待指数
予想  50.20  前回  51.10

19:00 EUR  12月ZEW景況感指数
予想  51.00   前回  51.80

22:30 USD  11月生産者物価指数(PPI) (MoM)
予想  0.80%   前回  0.30%  
                           コアPPI (MoM)
予想  0.20%   前回  -0.60%

22:30 USD  12月NY連銀製造業指数
予想  24.20   前回  23.50

本日は欧州時間で既に幾つかの指標が発表されていますが、まだまだ多くの指標が控えています。ユーロ圏の数字が悪化する内容だと、米国の優勢が明確となり、ドル金利の先高観が拡大する可能性を否定できません。そうなると、ドル買いがもう一段進むもともありえるでしょう。


23:00 USD  10月ネット長期TICフロー
予想  43.00B   前回  40.70B

23:15 USD  11月設備稼働率
予想  71.10%   前回  70.70%

23:15 USD  11月鉱工業生産 (MoM)
予想  0.50%   前回  0.10%

03:00 USD  12月NAHB住宅市場指数
予想  18.00   前回  17.00

01:40 CHF  ロスSNB総裁、講演   
23:00 バローゾ欧州委員長、講演
*米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 (16日まで)
*スウェーデン中銀理事会 (16日まで)

米国時間にも、幾つか指標の発表予定があります。
予想値はいずれも改善を見通しています。現在、本年最後のFOMCが開催され、明日、結果が発表されます。サプライズは無いと思われますが、それまでは思惑のドル買いが何処まで進むか、いよいよ佳境に入ってきた印象です。
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