今日のテクニカル分析は、ユーロ円相場をみてゆきましょう。
コアなレンジを下抜けたに見えた相場でしたが、長い下ヒゲを作ってスパイクした形となり、反転上昇して再度、レンジの中へ引き戻されてしました。
通常であればレンジの安値圏は積極的に買い、上値圏では積極的に売るのが順当ですが、4匹目のドジョウはいるのでしょうか。
確かに、4月から僅かに切り上がる下値サポートの中にも入り込んでおり、なかなかの底堅さを見せていますが、中期トレンドを一回だけ信用してみようと思います。
10月上値からの下落トレンドに引くことができる、レジスタンスラインを目安に、132.50円辺りのエントリーを考えます。
21日移動平均や週足の転換線と基準線が重なる132.70円前後を最終ラインとし、133円台に乗せるようなら一旦はストップというイメージです。
ドル円も上昇基調となっており、不利な展開に見えますが、ユーロドルが踏みとどまるというイメージを持っています。限度ある資源価格と、通貨には相当な流動性の違いがあり、最後まで金相場についてゆくことはできないと感じています。
◆本日の主要な経済指標発表はご覧のとおりです。
18:30 GBP 建設業PMI
予想 47.00 前回 46.20
19:00 EUR 10月生産者物価指数 (MoM)
予想 0.10% 前回 -0.40%
*藤井財務相会見 (夕方)
*EU財務相会合
欧州時間では、指標よりEU財務相会合より聞こえるコメントには気をつけたいと思います。
IMFとの共同声明ともいえるメッセージが昨日もあり、ユーロの高値警戒感には注意が必要です。
21:00 USD MBA住宅ローン申請件数指数
予想 NA 前回 -4.50%
22:15 USD 11月ADP非農業部門雇用者数増減
予想 -148.00K 前回 -203.00K
04:00 USD ベージュブック(米地区連銀経済報告書)
23:30 ガイトナー米財務長官、店頭デリバティブ改革について証言
03:15 ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁、講演
米国時間でも、余程のサプライズがない限り、トレンドを決める発表は期待できそうにありません。ベージュブックは、概ね低金利継続を確認する内容となりそうですが、一応、トーンの違いなどには注意しましょう。
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先ず始めに、ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。
取引日付が12月02日に切り替わる、今日の日本時間午前7時時点のドル円相場は、
前日終値と概ね同水準となる、86.68付近で寄り付きました。前日深夜に発生したドルの一段安により、86.60付近で揉み合ったまま本日を迎えた相場は、揉み合い高値となっていた96.75円水準を上に抜けると、87.16付近まで上昇。後場は、概ね87円台前半で揉み合う展開でした。
その後、後場を引けた直後から上昇を再開すると、日本時間17:00現在までの間に、87.30円付近の高値を付け、同水準で揉みあっています。
◆変動原因の考察
前日の海外株式市場が上昇して終わっていたにもかかわらず、
東京株式市場はさえない展開となり、手がかりに掛ける滑り出しとなりましたが、金相場が史上高値を更新しつつ断続的に上昇を継続した結果、クロス円の上昇に連れて、ドル円も上昇する展開でした。
円安気味に推移した為替相場も手伝い、株式市場はかろうじて上昇でザラ場を引けています。
金相場が順調に上昇している半面で、
ユーロやポンドの上値は重く下落気味に推移し始めると金相場も調整気味に上値が重くなっています。今朝はやく、IMFの定例報告に伴い、ユンケル・ユーログループ議長がユーロ高懸念を表明し、協調声明的な色をかもし出していた経緯があり、この報道が再認識されたことが一因と見ることもできます。
金価格が順調に史上高値を更新する中、ユーロドルは戻り新高値を前に、高値警戒感が強まっており、ポンドドルにもその影響が出ている模様です。
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本日フォーカスするテクニカル分析はユーロ円相場ですが、ここで一旦ページを改めます。
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今日のテクニカル分析でフォーカスする通貨はユーロドル相場です。
三角保合いとなっていた昨日の相場は、日銀騒動でドル買いとなったタイミングで、一旦は下値サポートを割り込む展開でしたが、1.4970を割り込めず、その後の展開で結局上値ブレークとなりました。
確率的には半々となる、保ち合いからのブレークですが、昨日は相場観に反する方へ抜けてしまい、悩ましい展開になっています。
2時間足で見ると、短期上昇トレンドチャンネルを上下一回ずつブレークして、元のチャンネルに戻ったように見えます。
ただ、ECB筋からのコメントなどで高値警戒感は依然として残っており、誰のものでもない金相場のように一気に高値更新とは行かない展開を想定します。
図示したトレンドチャンネルを基本に、サポート付近で買い、レジスタンス付近で売りという対し方がイメージできます。それぞれ裏側でストップを構えるのは基本ですが、26日高値更新のタイミングでは、追随してみる必要があり、万が一ショートとなっている場合はドテンなどで対応するのも一手です。
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まず、12月01日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。
◆総括
ドバイショックの反応が二転三転しながらも、やや楽観的な地合で昨日を迎えた市場は、日銀の臨時会合開催のニュースで円が乱高下したあと、世界的に堅調な株式市場の動きに合わせ次第にリスク警戒感が緩んだことから、ドルが売られる展開でした。
◆ドル円相場
東京時間の前場引け際に、日銀が臨時の金融政策会合を開催するとのニュースを受けて87.52円水準まで急上昇。決定内容が発表された途端に、今度は86.70円付近へ急反落するなど、一時乱高下しました。その後は米国市場が引けるまで86円台後半で揉み合いながらも上値が重たい展開でした。
◆ユーロドル相場
日銀の件でドル円相場がドル買いとなる中、1.4970付近へ値を下げるも、反応は限定的でした。しかし、決定内容が発表された後のドル売りには敏感に反応し、米国時間中盤まで続いたドル売り相場のきっかけを作った格好になりました。高値となる1.5117水準を付けたあとは、引けに掛けて調整気味に反落する展開でした。
◆ポンドドル相場
概ねユーロドル相場と同じ動きで推移しました。日銀会合の決定内容が発表される前には、一時1.6400(1.6390から訂正しました)付近の安値をつけましたが、以降は常に上昇トレンドを保ち、1.6645付近の高値を付けました。引けに掛けては調整反落しましたが、下げ幅もユーロより限定的でした。
◆変動要因の考察
東京時間で
日銀の臨時会合決定の話が浮上したのは、東京株式市場の前場終了以降だったため、先物相場が中心となってややパニック気味に上昇していたようです。言い換えれば、それほど意外だったのは事実で、追加利下げまでが想定される展開でしたが、年末年始の資金需要を睨んだ低金利での資金供給プランにとどまったことで、ドル円は往来相場となりました。
この間、RBA(オーストラリア中央銀行)は追加利上げを行いましたが、対円相場は先の日銀騒動で既に上昇していたため、利食いなどが先行して、反って下落する展開でした。
欧州時間以降は
主に経済指標が概ね順調な内容が多く、ドバイショックの影響も次第に限定的となる見通しが強まったことで、逃避先へ流れた資金が、徐々に戻って行くような流れとなりました。
特に、ポンドの買戻しが強かった背景には、ドル売りが再開したことに加え、ドバイショックによりユーロなどにも回避していたポンドが、沈静化につれて巻き戻っていたものと推測できます。
◆その他の市場
株式市場は、ドバイショックの沈静化と、概ね順調な内容となった経済指標などを好感して上昇。債券市場は下落、金相場は史上高値を更新する上昇となりました。
続いて、本日12月02日午前の東京外国為替市場の動きです。
活気づいた海外株式市場の流れは、東京時間に移って姿を消し、暫く様子見となっていた為替市場でしたが、金相場が1200ドル台にしっかり乗せて上値を追い始めると、ユーロやポンドも対ドルで上昇を始めた結果、クロス円などでの円売りが、ドル円相場の下値を持ち上げ始めています。
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