外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ドル円相場のテクニカル分析と、これからの経済指標(12月04日)

2009-12-04 19:40:18 |    -ドル円

今日のテクニカル分析は、ドル円相場をみてゆきましょう。

今夜は米国雇用統計の発表があり、短期変動を予想するのが難しい状況です。したがって、今日は相場の現状を把握して、経済指標の結果が良くも悪くも、どの程度の値動きが想定できるか、調べてみることにします。

先ほどからポンドが上昇してドルが売られていますが、ドル円相場が反応していないことからも、円自体へのインパクトは中立に近いようです。



日足チャートを見ると、下落トレンドの中で、反転の調整相場であることが良くわかり、相場位置も基準線で停滞しているなど短期的に中立な状況を証明しています。

雇用統計の内容が、極端にドル買いとなった場合、上値レジスタンスラインと一目雲の下限が、90.50水準で一致しており、この辺りが限界に見えます。
一方、極端なドル売りとなった場合は、年初来安値を目指す展開が順当ですが、ヒゲを無視した水準でも、今から2円程度の下落となる為、86円ちょうど付近を目安にしたいと思います。

繰り返すようですが、現状は上下どちらにも振れ易い状況ですが、振れ幅が大きい相場になれば中長期の下落トレンドが、最終的にはモノを言いそうなイメージです。


◆最後に、本日の主要な経済指標発表は次のとおりです。

欧州時間に主要な発表はありません。

22:30 USD 11月雇用統計
   -非農業部門雇用者数増減(NFP)
     予想  -114.00K 前回  -190.00K
  
   -失業率
     予想  10.20% 前回  10.20%
  
   -平均時給 (MoM)
     予想  0.20% 前回  0.30%
  
   -週間平均勤務時間
     予想  33.00 前回  33.00

00:00 USD 10月製造業新規受注 (MoM)
     予想  0.10%  前回  0.90% 


24:00 プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁、講演
03:15 ブラード米セントルイス地区連銀総裁、講演

米国時間では、雇用統計が注目されています。昨日発表があったベージュブックからは、堅調な経済状況がわかっており、雇用状態が改善していれば、再確認となるでしょう。

ただ、株式市場が上がればドル売りとなりそうですが、市場のポジションはドルショートが積みあがっているため、事実売りなどの展開には注意が必要です。
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チャートで見る、東京外国為替市場本日寄り付きから17:00までの相場概況(12月04日)

2009-12-04 19:24:05 |    -ドル円

ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。

取引日付が12月04日に切り替わる、今日の日本時間午前7時時点のドル円相場は、



前日終値と概ね同水準となる、88.26付近で寄り付きました。前日の円安相場では、米国時間に88.50円に迫る高値をつけており、天井を試す展開からスタートしました。しかし、88.41円付近で反落すると、87円台を瞬間覗きこむ下落となり、以降は上下の値幅を狭めながら揉み合い推移して東京時間を終わっています。
その後、日本時間17:00現在までの間で、ペナント状に収束したチャートパターンから下に抜けるような動きを見せていますが、決定的なブレークには至っていません。

◆変動要因の考察

◇東京時間を通して

概ね88円台で推移していたことから、対円でのドル買いニーズは衰えていないようですが、昨日は夜半過ぎからユーロやポンドが対ドルで下落しており、クロス円の買いによる円安援護も限定的だった模様です。株式市場は本日も1万円台を維持して終わる展開でしたが、上値を追う気配も無く、相対的に手がかり難といった状況です。

◇欧州時間に入って直ぐ

ユーロやポンドが上昇し、昨夜の下落から調整が入っているとも言えそうですが、今のところこれといった手がかりも無く、テクニカル要因が主流だと推測します。現に、ユーロポンド相場が下落していることから、その影響だと思いますが、背景が見えていません。

ユーロは時間が経過するとともに、上昇力を失い下落する場面もありますが、ポンドの上昇は衰えず、いまだに上値を追う展開です。
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本日フォーカスするテクニカル分析はドル円相場ですが、ここで一旦ページを改めます。
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ユーロドル相場、ヘッドアンドショルダーのネック割れは不十分★外国為替テクニカル分析(12月04日)

2009-12-04 14:45:25 | ☆相場分析-ユーロドル
今日のテクニカル分析でフォーカスする通貨はユーロドル相場です。



東京時間に入って揉み合いながら短期的なウエッジフォーメーションを作っています。上下抜けた方へ、30ポイントほど動く展開を予想しますが、実は昨日24時間を通じて、小さなヘッドアンドショルダーを作り、引け際の下落でネックラインを割ってきたように見えます。

したがって、もし下に抜けた場合、2日(ふつか)の下値となる1.5030付近を目指す可能性があります。さらに、万が一この水準を下に抜けるようなら、1.50割れを伺う展開もあるでしょう。
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外国為替市場、12月03日の総括と、12月04日午前の東京市場の流れ

2009-12-04 14:18:03 | ☆外国為替を読む

12月03日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。

◆総括
全体をみれば円売りの流れが伸びた一日でしたが、米国時間以降はドル買いがテーマとなる展開でした。

ドル円相場



円安の流れを引き継ぎ、88円台乗せを狙う展開でしたが、大台が替わるステージでは上値が重く、欧州時間一杯まで87.90円水準で睨み合う展開でした。米国時間に入り、市場全体がドル買い基調へ転換すると、その勢いで88円載せに成功。88.50円に迫る上昇となりましたが、クロス円下落による円買い圧力と揉み合う展開となり、88円台前半で推移したまま引けています。

ユーロドル相場



前日終盤の下落相場を取り戻す展開に加えて、クロス円の買いに支援された形となり、前日高値となる1.5120水準を超えると、先週の年初来高値となる1.5144付近に迫る上昇となりました。しかし、市場全体のドル買い基調に押し戻されると、引けに掛けて安値となる1.5045付近へ下落する展開でした。

ポンドドル相場



東京時間まではユーロ上昇に合わせて1.6720付近の高値をつけましたが、欧州時間に入ると反転し、引けに掛けて終始、下落基調を維持し、1.6530付近の安値をつけて引ける展開でした。

◆変動要因の考察
◇東京時間では
円を売り戻す流れがドル以外の通貨にも及び、円安を好感して上昇した株式市場が支援材料となっていたようです。米国時間まで87.90を上値に揉み合った背景には、恐らく88円台にまとまった売りが見えていた可能性があります。
このタイミングでは、クロス円も上昇に限界感が生じた結果、調整売りがでたのか、ユーロやポンドが対ドルで下落しています。

◇その後米国時間に入って
市場全体がドル買いへ傾くのですが、背景にはトリシェECB総裁が、ドル高を支持する発言やガイトナー米財務長官が改めて強いドルの重要性に触れたことが指摘できます。加えて、深夜発表されたISM指数が悪化すると、株式市場も軟調な推移となり、短期的なドルの買戻しが発生した可能性があります。

◆その他の市場
米国株式市場はそれまでの流れを引き継ぎきれず、前日比で下落しました。指標の悪化に加えて金利上昇が嫌気された模様です。その米国債券市場ですが、次回の入札予定発表を受けて、需給懸念などから売りが先行した可能性があります。
一時的に、株安債券安となって溢れた資金が、上昇した金利を目当てにドルキャッシュへ向かったという推測もでき、それが米国時間終盤のドル買いに繋がっていたのかもしれません。


続いて、本日12月04日午前の東京外国為替市場の動きです。

ドル円相場は、前場で一度、上下する展開もありましたが、昨日の揉み合いを概ね継続する展開で、88円台前半で推移しています。ユーロやポンドの対ドル相場もドルの高値圏で揉み合い推移しており、今夜の米国雇用統計を前に、動きにくい模様です。
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