今日のテクニカル分析は、ドル円相場をみてゆきましょう。
今夜は米国雇用統計の発表があり、短期変動を予想するのが難しい状況です。したがって、今日は相場の現状を把握して、経済指標の結果が良くも悪くも、どの程度の値動きが想定できるか、調べてみることにします。
先ほどからポンドが上昇してドルが売られていますが、ドル円相場が反応していないことからも、円自体へのインパクトは中立に近いようです。
日足チャートを見ると、下落トレンドの中で、反転の調整相場であることが良くわかり、相場位置も基準線で停滞しているなど短期的に中立な状況を証明しています。
雇用統計の内容が、極端にドル買いとなった場合、上値レジスタンスラインと一目雲の下限が、90.50水準で一致しており、この辺りが限界に見えます。
一方、極端なドル売りとなった場合は、年初来安値を目指す展開が順当ですが、ヒゲを無視した水準でも、今から2円程度の下落となる為、86円ちょうど付近を目安にしたいと思います。
繰り返すようですが、現状は上下どちらにも振れ易い状況ですが、振れ幅が大きい相場になれば中長期の下落トレンドが、最終的にはモノを言いそうなイメージです。
◆最後に、本日の主要な経済指標発表は次のとおりです。
欧州時間に主要な発表はありません。
22:30 USD 11月雇用統計
-非農業部門雇用者数増減(NFP)
予想 -114.00K 前回 -190.00K
-失業率
予想 10.20% 前回 10.20%
-平均時給 (MoM)
予想 0.20% 前回 0.30%
-週間平均勤務時間
予想 33.00 前回 33.00
00:00 USD 10月製造業新規受注 (MoM)
予想 0.10% 前回 0.90%
24:00 プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁、講演
03:15 ブラード米セントルイス地区連銀総裁、講演
米国時間では、雇用統計が注目されています。昨日発表があったベージュブックからは、堅調な経済状況がわかっており、雇用状態が改善していれば、再確認となるでしょう。
ただ、株式市場が上がればドル売りとなりそうですが、市場のポジションはドルショートが積みあがっているため、事実売りなどの展開には注意が必要です。
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