外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ドル円相場のテクニカル分析と、これからの経済指標(12月07日)

2009-12-07 20:02:20 |    -ドル円

今日のテクニカル分析は、ドル円相場をみてゆきましょう。

金曜日の米国市場での強気なムードは姿を消しつつあり、手仕舞った参加者が次第に相場から抜けてゆくような、熱気の無さを感じています。基本的には積極的に入り込むタイミングではなさそうですが、万が一のラッキーを想定してイメージだけでも持っておくつもりで、分析してみます。



日足では下落トレンドチャンネルのレジスタンスラインに張り付いている現況は、反転下落も、ブレークアウトもいまひとつという状況です。より長い週足を見ると、完全ではないですが、先々週の陰線を陽線で包み込む形で先週足が終わっており、通常で考えると、リバーサルパターンです。ただ、季節的なのか追随は限定的であり、余計に悩ましい状況を作っているようです。

万が一、リバーサルを継続した場合、前回10月末の弱いトップとなる92.30水準を抜けられるかどうかが、鍵となりそうですが、この閑散とした地合に加えて、暫く経験のない上値越えを、一度で達成するのは期待薄かもしれません。

その手前にある基準線をレジスタンスとして、円買いに挑戦し、前回トップを越えるようなら一旦はストップというイメージです。上を試した後の下値も90円割れが精一杯にも見え、90円前後を戻りの目標としてみます。


◆最後に、本日の主要な経済指標発表は次のとおりです。

18:30 EUR      Sentix投資家信頼感指数
予想  -4.00   前回  -7.00

20:00 EUR      独10月製造業新規受注 (MoM)
予想  0.60%   前回  0.90%

*22:00 EUR      トリシェ欧州中央銀行総裁発言

欧州時間での指標発表はいくつもありません。本夕に引き続き、トリシェECB総裁の会見が、米国時間にも予定されています。ユーロのスタンスについての発言などに、注意しておきましょう。


05:00 USD      10月消費者信用 (MoM)
予想 -10.00B 前回 -14.80B

02:00  バーナンキ米FRB議長、講演 
07:45 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、講演

米国時間でも、指標よりバーナンキFRB議長や連銀総裁の発言が気になります。また、株式市場や債券市場で、ポジションを決済する流れが優勢となれば、事実とは異なる動きも想定できることから、思い込みは禁物となる展開もありそうです。
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チャートで見る、東京外国為替市場本日寄り付きから17:00までの相場概況(12月07日)

2009-12-07 19:33:47 |    -ドル円

ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。

取引日付が12月07日に切り替わる、今日の日本時間午前7時時点のドル円相場は、



先週末終値の90.52円付近から、円高方向へギャップを空ける90.19水準で今週を寄り付きました。直後には90.05付近へともう一段下落しましたが、90円台割れに失敗するとギャップを埋めに、90.37付近まで上昇するも完全には埋まらないという展開で推移しました。昼休みの薄い時間をついて90円を割れると89.76円付近まで下落。後場に入っては90円ちょうどを確かては下落するなど、上値が重たいまま89円台後半で引けました。

その後、欧州時間に入って直ぐ下落を再開し、日本時間17:00現在までの間に日中安値を割り込んで、89.69円まで下落しましたが、追随も無く、静かに上値が重たい展開が継続しています。

◆変動要因の考察

東京時間を通して、
以外に上値が重かった原因として、輸出の売りがあったとの情報があり、寄付きが円安へギャップしなかった背景として指摘できそうです。また、寄り付きこそ上昇して始まった株式市場も思いのほか上値が重かく、円売りを進めにくい地合があった模様です。

欧州時間では、
早めの時間帯にトリシェECB総裁の講演が予定されており、発言待ちというムードで手がかり難の中、金相場の上値が重く推移しています。ユーロやポンドの上値が重い展開に、クロス円も下落基調となり、ドル円の上値を圧迫している模様です。

東京株式市場以外も、軟調に推移した市場が散見されており、同じドル買いでもややリスクを警戒するムードが漂い始めている観があります。
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本日フォーカスするテクニカル分析はドル円相場ですが、ここで一旦ページを改めます。
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ユーロドル1.5000割れは幸運、長期トレンド裏の宝くじを買う★12月07日外国為替テクニカル分析

2009-12-07 15:35:25 | ☆相場分析-ユーロドル

今日のテクニカル分析でフォーカスする通貨はユーロドル相場です。

各通貨とも、中期トレンドでのドル買い限界点までは到達していますが、かろうじてドル売りへのトレンド転換につながるまでには及んでおらず、微妙な均衡を見せています。
相場が物語るように、ここからの上下確率は基本的に同じですが、



ユーロドル相場は特に、トレンドや各チャートポイントが下値を支えている分、上昇が有利でしょう。

ただ、このところの相場は、上値は何度か試していますが、下値に関しては真剣に試した感覚がありません。幾度か1.4800割れを試したような形跡はありますが、いずれも長い下ヒゲを付けるなど、買うために売りを仕掛けたか、別の要因で投げただけのような動きです。1.4800が割れると、日足で雲の中へと入り込むこととなり、もしかすると一段下落の連鎖につながるかもしれません。

下落後に、再度基準線を越えて上昇するようなら、素直にあきらめるイメージです。高値付近の揉み合いでもあり、付かなければそれもよしで、金曜日のユーロドルから生まれた収益を少しリスクに替える程度です。
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外国為替市場、12月04日の総括と、12月07日午前の東京市場の流れ

2009-12-07 15:07:09 | ☆外国為替を読む

まず、12月04日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。

◆総括
何と言っても米国雇用統計が全てを支配した週末となりました。

◆ ドル円相場



それまで数日に渡った円安相場を引き継いで、88円台で迎えた東京市場は、前日の高値水準となる88.50手前で上げ渋る一方、88円台は底堅く推移する展開となり、この動きは米国雇用統計発表前まで継続しました。経済指標が発表されると、ドルの買いが買いを呼ぶ動きへと発展し、一気に89.50円を上回りました。90円台を前に一時上昇力に陰りがみえたものの、反落する気配は無く、90円台に載せると一気に高値となる90.76付近へと上昇。引けにかけて調整気味な下落がありましたが、90円中盤で先週を終わりました。

◆ ユーロドル相場



東京時間に入って直ぐに底値を探る動きを見せましたが、1.5050割れの底堅さを確認すると再度堅調に推移。前日にも戻り相場の新高値1.5144に迫る1.5141付近の高値をつけていたこともあって、米国雇用統計前までは1.50台後半で底堅く推移しました。指標発表直後は一時1.51台へ向かう動きとなりましたが、1.5050をしっかり割り込むと、一気にドル買いへ傾き、米国時間終盤までに1.4822付近へと下落しました。

ポンドドル相場



前日の下落余韻が東京時間に入っても冷めない状況で、一時1.6518付近の安値をつけましたが、欧州時間に入ると急反転し、他の通貨の動きが乏しい中で、1.6666付近まで上昇して米国指標を迎えました。雇用統計の発表直後は、ドル売りで反応し、1.6674付近の高値をつけましたが、市場全体がドル買いに傾くと安値の1.6421付近まで下落し、引けに掛けては1.64台後半へ戻す展開でした。

◆変動要因の考察
米国の雇用統計が発表されるまで、
基本的にはどの通貨も様子見相場でしたが、ポンドだけは欧州時間に入ると独歩高を演じました。ポンド高の背景は特に見当たりませんでしたが、ユーロポンド相場が下落していたことから、それが影響していた可能性があります。

米国時間に入って
ドルが全面高になった背景は、雇用統計のサプライズ的な改善が要因だと、断定しても良いでしょう。景気の改善が、実際に雇用悪化に歯止めを掛けていたことが判明し、ここ数日の米国経済指標結果が、矛盾なくつながったことで、ドル安懸念が急速に後退したのだと思われます。

◆その他の市場
株式市場が急騰したしたことで、ユーロやポンドは一時、ドル売りで反応しましたが、為替市場はドル売りが積み上がっていたことや金融引き締め懸念からドルの買い戻しが最終的には優勢となったと指摘できそうです。【追記】先週のIMM番組内で指摘されたことが、実現した格好ですが、今週のレポートには未だ反映されないはずですから、来週分で確認できると思います。【追記了】

債券市場は株式市場の上昇を受けて下落を強め、利回りが上昇した結果、ドル買いの支援材料にもなったと考えられます。金相場はドル高に連れて下落幅が拡大、ドル金利の上昇は、こちらでも下落の支援材料になっていたと考えられます。


◆本日12月07日、午前の東京外国為替市場の動きです。

各相場ともに思いのほかドル買いを進展できずに、ドルの高値圏で揉み合う展開です。ドル円やポンドドルはドル買い方向へギャップを空けて、ユーロドルは終値と水準を変えずに今週を寄り付いています。
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本日の通貨フォーカスはユーロドル相場です。以上の内容は、動画「FXフラッシュ1400」でも視聴できます。お急ぎの方は、右上のForexTV.jpバナーからお探しいただくか、下記YouTubeでもご覧いただけます。

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