今日のテクニカル分析は、ユーロドル相場です。
昨日のユーロドルの下落で、トレンドが決定的となった観があります。ユーロ圏の金融不安によるユーロ売りに加えて、昨夜はドルの早期利上げ期待が強まったことで、本日のFOMC発表を見据えた、思惑買いも支援していたと仮定できそうです。今後、相場の乱高下を想定する必要もあり、積極的な取引は回避するのが原則ですが、変動のイメージだけでもお伝えします。
市場では、利上げは時期尚早との見方から、金利据置が大方の予想です。FOMCの決定に特別な変化が見られない場合、失望的なドルの売り戻しが多少入るかもしれません。その場合、戻っても日足雲の下限となる、1.4620水準が妥当に見え、過ぎたとしても昨日高値の1.4663付近が限界ではないでしょうか。
何らかの政策変更があるか、その前に発表される経済指標に大幅な改善等があって、万が一10月2日下値の1.4480を割り込むようだと、1.43台の00から50付近の水準へ急落する展開もありそうです。
いずれにせよ、ユーロドルの下落要因は米国金利以外にも多く、戻りは限定的と見ますが、事実売り等の展開にも充分注意が必要です。
◆最後に、本日の主要な経済指標発表は次のとおりです。
19:00 EUR 11月消費者物価指数 (YoY)
予想 0.60% 前回 0.60%
コア指数 (YoY)
予想 1.20% 前回 1.20%
21:00 USD MBA住宅ローン申請件数指数
予想 NA 前回 8.50%
22:30 USD 11月建築許可
予想 0.57M 前回 0.55M
22:30 USD 11月消費者物価指数 (MoM)
予想 0.40% 前回 0.30%
コアCPI (MoM)
予想 0.20% 前回 0.20%
22:30 USD 11月住宅着工件数
予想 0.58M 前回 0.53M
本日は欧州時間で既に多くの指標が発表されていますが、その後も幾つか残っています。ユーロ圏の数字が悪化するようだと、欧米金利差の拡大期待が再確認されるでしょう。
米国時間にも、幾つか気になる指標発表が予定されています。
住宅事情が改善しない限りは、利上げの選択は低いというイメージがありますが、今夜は住宅関係の指標が続きます。
そして、日本時間04:15には注目のFOMCが金融政策を発表する予定です。
いづれにせよ、ドル円は除いて、ドル売り相場にはあまり付いてゆかないほうが良い予感がしています。
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