外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ドル円相場のテクニカル分析と、これからの経済指標(12月01日)

2009-12-01 20:05:57 |    -ドル円

今日のテクニカル分析は、ドル円相場をみてゆきましょう。

ドバイショックが依然として尾を引く形となり、不安定な相場状況が続きます。あまり参入したくない相場展開ですが、僅かな兆候が見つかれば挑戦して見たいと思います。
84円台をつけたドル円ですが、その後数日が経過し、下値追いを一旦はあきらめる展開となっています。中長期のトレンドは依然としてドル売りだと思いますが、例えば先ほどの日銀臨時会合にまつわる上下変動を見ても、下値を更新しづらくなっています。

下値サポートラインが短期的に引けるようになりましたので、ドル買いの入り口として活用したいと思います。



4時間足で見ると、下値サポートラインが差し掛かる86.50円水準では、84円台をつけた終値86.48円付近が近くにあり、現状の取引価格の下には、上昇の交差をした基準線、と転換線が控えています。

基準線の86.60円でドル買いをし、86円台割れで一旦はストップ。上値はここまでの中期下落レジスタンスラインが差し掛かる、88.50水準を目標とします。
レジスタンスライン及び雲は時間ごとに下降しており、長引くと上値目標は88円手前辺りに下がってきます。


◆最後に、本日の主要な経済指標発表はご覧のとおりです。

00:00 USD      11月ISM製造業景況指数
予想  54.80   前回  55.70 

00:00 USD      10月中古住宅販売保留 (MoM)
予想  -0.50% 前回  6.10%

00:00 USD      10月建設支出 (MoM)
予想  -0.40% 前回  0.80%

23:15 英ポーゼンMPC委員、講演
02:20 プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁、講演
03:00 ユーロ圏トゥンペルECB理事、講演
*ユーロ圏財務相会合

米国時間の発表は、前回が良すぎた部分もあってか、やや消極的な予想が多い印象です。要人発言も幾つか予定されており、コメント相場がもう暫く続きそうな予感です。
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チャートで見る、東京外国為替市場本日寄り付きから17:00までの相場概況(12月01日)

2009-12-01 19:55:16 |    -ドル円

ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。

取引日付が12月01日に切り替わる、今日の日本時間午前7時時点のドル円相場





昨日の終値から5ポイント程度低い、86.35付近で寄り付きました。相場はここまで短期的に上値・下値を狭めながら収束する、いわゆる三角もちあいを作っていましたが、上値を突破すると加速して87.48付近まで上昇しました。その後も高値圏で揉み合い、87.52付近の高値をつけましたが、引け間際には円買いが優勢となって86円台に入り込むと86.80水準まで下落して後場を引けました。
その後、引け際の勢いのまま86.70円まで下落し、日本時間17:00現在までの間に、87円ちょうど付近へと戻す展開です。

◆変動要因の考察
前場の引け際に発生した円売りの原因は、日銀が異例の臨時会合を開く決定をしたことで、追加の緩和策への期待が高まり、株式市場が急上昇したことを受けたものと考えられます。
しかし、追加利下げまで織り込まれていたのか、政策金利は据え置かれたことから、後場が終る時間にかけて円が急速に買戻された模様です。

ドル円相場が下げ止まって反転した動きについて、幾つか欧州の経済指標が発表され、堅調な結果を受けたクロス円の買いが入ったとの見方もできそうですが、ドル円場が急速に売り戻されたことによるドル売りに反応して、ユーロやポンドの対ドル相場が上昇したと見るのが順当に見えます。

ユーロドル、ポンドドル共に、始めのドル円上昇によるドル買いで、下押しする程度でしたが、その後のドル売り下落には順当に反応した結果、保合っていた相場が上に抜けることとなり、今もなお上値を追う展開となっています。
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本日フォーカスするテクニカル分析はユーロ円相場ですが、ここで一旦ページを改めます。
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外国為替テクニカル分析(12月01日)-ユーロドル相場、三角保合いはどちらへ?金相場も危うい保合い

2009-12-01 15:33:44 | ☆相場分析-ユーロドル

今日のテクニカル分析でフォーカスするのはユーロドル相場です。

昼休みに入ってドル円が急上昇し始めました。
日銀の臨時会合が量的緩和思惑につながり、円売りドル買いとなっています。
ユーロ円も急上昇しており、ユーロドルにとっては上昇圧力ですが、実はさほど上昇はしていません。つまり、ドル買い要因に影響を受けている可能性があります。
実は金相場がスポットベースでペナント状に収斂しています。基本的にどちらに抜けても相場は一時的に抜けた方へ走る展開ですが、万が一ドル買いに抜けた場合、ユーロドルも下に抜け、勢い付く可能性があります。



二時間足で見た場合、相場は雲の中で推移しており、雲を抜けることで、その方向へブレークする可能性も高まります。
1.5000を下に割れればブレーク開始のサインとなり、前日下値1.4970を抜ければコンファームとなりそうです。
1.4970のストップ売りでエントリーし、26日安値の手前1.4850水準を目指します。雲の上限となる1.5040より高い、1.5050以上へ反転するようならストップするイメージです。下値には幅がありそうですので、金相場を睨みながら欲張って見るのもよいでしょう。
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外国為替市場、11月30日の総括と、12月01日午前の東京市場の流れ

2009-12-01 14:59:54 | ☆外国為替を読む

まず、11月30日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。

◆総括
週末にはドバイショックに対する支援策が打ち出されて、週明け早々には逃避していた資金が還流する展開があったものの長続きせず、結局は一日中ドバイショックへの思惑に振り回される展開でした。

ドル円相場



午前7時の寄付きを、先週終値から10ポイント程度高い86.62付近で迎えたあと、87円台に瞬間手を掛けましたが維持できず、86円台後半で揉み合いました。後場に入ると一転して円高基調となり、欧州時間序盤までに85.86付近まで下落。以降は86円台中盤を境にして荒く揉み合いながら、上値・下値を共に狭める展開でした。

ユーロドル相場



先週終値から25ポイント程度高い1.5013付近で7時の寄り付き、直後はギャップを埋めて揉み合いました。その後、上値が突破されると一気に1.5085付近まで上げ足を速めましたが、後場以降、米国時間終盤までは上値が重く、1.4973付近まで下落。引けに掛けては調整の買戻しで1.50台に乗せて引ける展開でした。

ポンドドル相場



先週終値より15ポイント程度高く寄り付いたあと、概ね、同様の展開となり、1.6592付近の高値を付けたあとは米国時間終盤までに1.6379付近の安値を付け、引けまでに1.64台前半へ戻す展開でした。

◆変動要因の考察
◇東京時間前場の円売りドル売りの動きは
冒頭で触れたように、週末に発表されたアラブ中銀の流動性供給の発表で市場に安心感がひろがり、リスク逃避先から資金を巻き戻す動きとなったものと推測できます。ただ、後場に入り一転してドル買い円買いになった背景には、やはりドバイショックに関連して、一部の債券取引を凍結する要請をドバイ政府が申請しているとの報道を受け、リスクが再燃したことが指摘できそうです。

◇欧州時間から米国時間にかけて
ユーロやポンドの下落基調が明確になった背景には、ドバイ政府が債務保証をしない旨の報道が指摘できます。ただ、ドル円相場が底堅かったのは、日本政府が表明した円高懸念や円高対策により、介入警戒感が広がったため、との想定ができます。

◇米国時間では
発表された経済指標が強い内容となり、一時的に投資ムードが改善したことが指摘できます。しかしその後、米系金融機関が、英系金融機関の中東投資額を試算した報道に伴い、ポンドが嫌気されると共に、リスク懸念が再燃した結果、ドル買い円買いが再開した模様です。引けに掛けては、債務の初期交渉が開始されたとの報道でドル売り円売りの展開となりましたが、懸念された債務額が予想より少額だったとの印象もありました。

いずれにせよ、ドバイショックは制御可能という見方が大半ですが、市場心理として気にせざるを得ないといった状況は、暫く続くかもしれません。

◆その他の市場
債券市場は小幅ながら続伸して利回りは低下。株式市場、金市場共に小幅上昇していますが、以前の大幅下落から戻す程度となっています。債券市場は依然としてリスク回避の姿勢は崩しておらず、また深夜の値動きを見る限り、投資元として大きな割合を占めるイギリスのポンドには下落圧力が掛かっているように見えました。


続いて、本日12月01日午前の東京外国為替市場の動きです。

前日終盤から上値・下値を共に狭める、いわゆるペナント状に収束していたドル円相場は、上離れを起こす展開となり、87.50円へ迫る上昇となっています。背景として、日銀が本日2時より臨時会合を開催するニュースが指摘でき、円高是正策の思惑から円売りが先行している可能性があります。ユーロドルはやや連れ高、ポンドドルは無反応ですが、クロス円ではそれぞれ円売りとなっています。その後、RBAが追加利上げを行ったニュースがあり、クロス円の上昇を支援する展開です。
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本日の通貨フォーカスはユーロドル相場です。以上の内容は、動画「FXフラッシュ1400」でも視聴できます。お急ぎの方は、右上のForexTV.jpバナーからお探しいただくか、下記YouTubeでもご覧いただけます。

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