外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

外国為替相場 本日22日の主なヨーロッパ経済指標を読む

2009-06-22 15:00:00 | ☆相場分析-ユーロドル

17:00 独6月Ifo景気動向指数

本日は、ドイツの指標以外に、主だった経済指標の発表は特にありません。
予想は85と、前回の84.2らは若干の向上が見込まれています。

本日は、主な経済指標が無い分、先週末発生した気になる動きを解説します。
ヨーロッパ株式市場が堅調に推移する中、ユーロが対円で上昇する一方で、実は既に対ドルで軟化傾向にありました。

ユーロが総じて強くなりきれない中で、このところポンドの健闘が目を引きます。ファンダメンタルは決して良くないものの、対ユーロで売られすぎた調整が入っている模様です。

以前に、ユーロドル相場でヘッドアンドショルダーのフォーメーションに着目し、下落リスクを予測してみた経緯がありましたが、

ユーロポンド相場では、リバーサル(反転)を達成し、ユーロ売りが強まっています。ユーロが買われるべき動向や発表があっても弱い地合いは、この背景が原因である可能性があります。

また、このユーロ売りの動きにつられて、ユーロドルや金相場も下落基調を継続する可能性があります。ユーロは全体的に戻り売りの戦略が機能しそうです。


外国為替相場 昨日19日の海外市場まとめ

2009-06-22 14:15:00 | ☆外国為替を読む

先週末金曜日、19日のドル円は材料難から動意が薄く、東京時間午後も96円台、中後半での推移となりました。

ヨーロッパの早い時間帯で発表があった、ドイツの生産者物価指数は、概ね予想通りか、やや改善した結果となりました。株式市場は堅調に推移したことから、ドル円は円売りを再開し、一時97.20円に迫る水準まで円売りドル買いが進みました。

一方、ヨーロッパ通貨同士のクロスにも動きがあった模様で、ユーロポンドが下落すると、ポンドは対ドル対円でも強く推移し、ポンド円は一時159円台中盤へ上昇しています。

NY市場が参入後は、しばらく調整気味に小動きを継続。しかし、カリフォルニア州の格付け引き下げ懸念のニュースが飛び込んでくると、市場は一時ドル売りで一致し、欧州通貨は一時的に全面高の様相となりました。ポンドは1.5950ドル水準、ユーロは1.40台乗せと、ここ数日来の対ドル高値となりました。

その後は週末に絡んだポジション調整に加え、やや弱気となった資金が、アメリカ債券の入札を次週に控えて債券市場へ向かいきれず、結局は消去法的にキャッシュに還流した模様です。引けにかけては、いわゆる消極的なドル買い円買いの流れとなり、対ユーロで概ね100%を戻しきり、対円ではそのままドル売りを継続して、週末の大引けとなりました。

特段の週末イベントリスクも無く始まった今週の為替市場ですが、基本的には先週末の円高、ドル高の流れを継続。
ドル円は、96円台を割り込み、一時95.80円水準、ユーロドルは1.3890ドル、ポンドドルは1.6450水準の下値を付けています。

日経平均は、先週末終値からやや安いまま始まり、小動きのまま安値圏で前場を終わっています。