17:00(日本時間予定) ユーロ圏 6月ECB(欧州中央銀行)月報
17:30(日本時間予定) イギリス BOE(イングランド中央銀行)四半期インフレ報告
本日はヨーロッパ時間での主だった経済指標発表はありませんが、ECBおよびBOEから、定例のレポートが公開される予定です。インフレレポートはさておき、月報からはヨーロッパ最新の実情が明らかになる可能性もあり、聞こえてくる内容に、市場は一喜一憂しそうです。また、今週末に控えているG8(主要8カ国財務相会合)に絡んだ首脳陣の発言などで、為替はコメント相場となる懸念がありますので、注意が必要です。
今日のイベントは、何んと言っても米国時間の小売売上高ですね。
右端の前回値は-0.4%で、予想はなんとプラス転の0.4~0.5%程度のようです。
予想より強ければ、ドル買いが想定できるものの、ネットで0.8%近くの改善予想は、やや無理がありそうな印象です。ならば改善しても、0.4%を上回らないと失望売りの展開かというと・・・それも疑問ですね。予想に届かなくても、プラスに転じるだけで良しとすべきに見えますが。
問題は為替への影響は、どうなるでしょう??
結果を株式市場が好感してくれれば、キャッシュから投資先へ資金が向くので、ドルは売られ気味に推移する・・・というのがこれまでのシナリオですが、このところ債券相場の影響が強いだけに、万が一にもついでに債券価格が下落した(債券の資金も株式へと向かった)場合は、ドル安→ドル高・株高・債券安(金利高)という展開もありそうですね。
横ばい、もしくは悪化などという結果になれば、消費を占う指標だけに株安は回避しにくそうです。問題はその売却資金がどこに向くのかですが、このところの流れから、債券には向きにくくなっている印象があります。だと仮定すると、金利低下も回避されることになり、一気に為替へとなだれ込んでくることも予想されます。
いずれにしても、各市場が反応した順番に津波のように波及し、後には相場の乱高下という余波だけが残ってしまうとも限りません。相場には絶対はありませんので、ご注意ください。