外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

外国為替相場 本日23日の主なヨーロッパ経済指標を読む

2009-06-23 15:30:26 | ☆相場分析-ユーロドル
15:10 独7月GFK消費者信頼感
16:30 独6月製造業PMI暫定値
17:00 ユーロ圏6月製造業PMI暫定値
17:30 英5月BBA住宅ローン承認件数

本日は、内需関係の経済指標発表がいくつか予定されており、予想は、横ばいまたは小幅改善が主流となっているようです。昨日のドイツIfo指標は、しっかりとした改善内容であったにもかかわらず、ユーロ支援にはつながっていません。

万が一、小幅でも悪化するような内容であれば、市場は悲観的内容に再度、敏感になりつつあるように見えることから、昨日の流れを継続しそうです。

ここ数日の相場ですが、特に金相場がユーロドルに先行して動いているようにも見えます。金融不安の間でも比較的安定していた金の清算相場だと仮定した場合、今回の資金回帰の動きは根強い可能性もあり、一応、注意されるとよいでしょう。

本日のチャートは、ロコロンドン金相場とユーロドル相場を比較したものです。


非常に良く似ており、ユーロと金の相関関係を示す結果となっています。
青の矢印で示した6月15日足の下値を、ヘッドアンドショルダーのネックライン(ブルーの水平線)とした場合、ユーロドルは下抜けに失敗していますが、金相場は下抜けを果たしています。また、4月27日高値は、5月18日の下げ相場で下値を確認していることから、この918.60ドル水準は意味を成す価格と想定できます。

その価格を本日は既に割り込んできていることを重視した場合、金相場は次のステージとなる900ドル割れをターゲットにおいているようにも思えます。

こうなれば、さすがのユーロドルも底割れが必至とも思えることから、1.3800割れを注視しておく必要があり、個人的には、万が一戻り相場で上値抵抗線(赤い右下がり線)に近づくようなら、1.4000の裏にストップを置いてユーロショートといった戦略が、思い浮かびます。
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外国為替相場 昨日22日の海外市場まとめ

2009-06-23 14:45:24 | ☆外国為替を読む

先週末から、やや不意を突かれる形で再燃した景気後退感がくすぶり、資金回帰の流れが継続。対ドルでのユーロ売りが、為替相場全体を引きずるなか、対円にも影響を与えてユーロ円は下落。比較して底堅かったポンドも巻き込まれ、対ドルで値を下げました。

東京時間午後には、ドルの買い圧力が、一時的にドル円を押し上げた局面もありましたが、戻り売りが待ち構えていた感が強く、継続して対ドルで値を下げるヨーロッパ通貨に押し戻されるように下落を継続しました。

ヨーロッパ時間を迎えて、ドイツのIfo景気動向指数の発表がありました。
結果は予想および前回値を上回る好結果となりましたが、市場はユーロを買い上げる力もなく下落傾向を維持しました。本来であれば、一時的にでもユーロが買い戻される内容にも見えますが、相場動向から推測すれば、売りの動意がそれほどまとまっていると言えるのかもしれません。

NY時間に入っても、株式市場、資源相場の下落の流れを変えることができませんでした。
唯一、ヨーロッパ中央銀行筋から「ポンドのユーロ参加は、全てのユーロ参加国にとって歓迎される」とのコメントが伝わると思惑を呼び、一時ユーロやポンドが買い戻される局面がありました。
しかし、世界銀行から世界経済の見通しについて、悲観的なコメントが伝わると、再び資金の安全回帰が強まり、株式や資源相場も総じて下落。堅調な資源相場に連動して底堅かった資源国通貨も、下落を強めています。

さて、本日の東京市場ですが、昨夜より、円買い、ドル買い双方の圧力で均衡していたドル円相場でしたが、今朝は本格的な市場開始時間となる午前9時以前に、過去にも散発していた円買いが再度持ち込まれた模様です。

テクニカル的にも、昨晩を通して底値圏であった97.75/80水準を下抜けたことも相場を後押ししている様子です。

しかし、このところ堅調だった、資源と関連性が高い通貨が下落を強めていることから、オージー円やキウイ円の円カバーが、東京時間を待って持ち込まれている可能性が指摘できます。

ドル円は短期的な底値である95.50円を既に割り込んで95.15円の下値を付けており、ドル円単体での下落バイアスがかもし出されています。
ここまでの下値は、
ドル円    95.15円
ユーロドル1.3835ドル
ポンドドル1.6265ドル
の、各水準となっています。

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