外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

外国為替 本日3日の主なヨーロッパ経済指標を読む

2009-06-03 14:37:22 | ☆外国為替を読む

ドイツ   5月非製造業PMI   16:55(日本時間予定)
ユーロ圏 5月非製造業PMI   17:00(日本時間予定)
イギリス  5月非製造業PMI   17:30(日本時間予定)
ユーロ圏 4月生産者物価指数 18:00(日本時間予定)
ユーロ圏 1-3月期GDP     18:00(日本時間予定)

本日は、ヨーロッパ主要国のサービス業界のPMI(購買担当者景況感指数)発表が続いています。市場予想は、おおむね横ばいとなっていますが、ヨーロッパ経済に対して、引き続き楽観できる結果となるか、注目されます。

また、物価関係のヨーロッパ経済指標に関して、リーマンショック以降の通貨安によって輸入価格は高騰傾向にあることは予想がつき、物価指数は上昇する可能性がありそうです。しかし、需要を伴った資源財の上昇とは言いにくいため、景気が上向いた兆候と考えるのは早計かもしれません。

いずれにしても現在の相場は、短期的なテクニカル要因が相場の主導権を握っているように見えます。上下の新値を更新すると一時的にその方向へ走るといった相場展開が予想できますので、先入観を持たず、流れについてゆくスタンスが大切でしょう。

またこのところ、相場が新たに動き始める際、要人発言がきっかけとなるケースが散見されます。こういう場合は日本の投資家にとって、日本語として内容が伝わるまでのタイムラグは否めず、不利な状況に陥りやすいことも考慮しておく必要があります。

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外国為替 昨日6月2日の海外市場まとめ

2009-06-03 13:41:26 | ☆外国為替を読む

東京時間午後に入っても、ドルの売られすぎに対する穏やかなドル調整買いが続いていました。ドル円は狭いレンジの横ばい、ポンドおよびユーロは一時、踊場(おどりば)的なドル買いトレンドを作りました。

ヨーロッパ市場時間に入っても、しばらくその動きを継続。途中、政府系投資組織(いわゆる、ソブリン系ファンド)が、利益確定の、まとまったポンド売りを持ち込んだとの噂が流れ、ポンドは1ドル1.6325水準まで下落しています。
その間に発表された、イギリスの住宅関連指標は、かなり良好な改善結果となりましたが、しばらくは先の噂に翻弄された動きとなりました。
しかし、市場が冷静さを取り戻すと、ユーロを中心に再びドル売りの流れを再開。1日の夕刻に付けた、これまでのドル最安値を更新するあたりでニューヨーク市場を迎えています。

東京時間深夜に発表された、アメリカの住宅関連指標が意表をつく改善を示したことから、住宅価格の下げ止まり期待が広がった模様となり、ドル売りの流れは堅調となっています。

海外市場ではドル売りに対して警戒感が広まっているものの、依然として売り圧力が上回っている状況です。
その根拠として、景気回復の兆候を理由に投資マインドが高まり、ドルに逃避していた資金が再度、投資先へ向かっていることが指摘されています。ただ、昨日のロンドンFT(フィナンシャルタイムズ紙株式指数)は前日比小幅安で引けているなど、資金は必ずしも株式市場へ還流しているとは言えない面もあります。

また、海外市場では特に、アメリカの多額な救済資金発動による、アメリカドルのインフレーション懸念があり、商品市場が活況な根拠にもなっているようです。

リスクを容認するムードが広がったことによる“前向きなドル売り”が取沙汰されがちですが、裏にはインフレ懸念によるドル離れという“悲観的なドル売り”の要素を考えておく必要がありそうです。

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