昨日のドル円は、前日のドル売りの流れから、一転してドル買い基調となりました。
東京時間中は、日経平均が1万円台乗せに向かって活気付くなかで、中国の経済指標が、予想に反して好調を維持している内容だったことが、株式市場にとってはさらなる追い風となった模様です。この株高円安の流れは欧州時間に入っても継続して欧州買い・円売りの展開となり、クロス円が軒並み上昇しました。
NY市場を迎え、ロシア政府筋から「債券のポートフォリオからアメリカ国債の比率を下げる」とのニュースが伝わると、このところの債券市場に対する安心感に水を差した形となり、債券相場は下落して、利回りは再び上昇しました。
それまで堅調に推移していた株式市場も、資源高金利高の流れを嫌気してか、下落相場へと反転。引けにかけて発表された、アメリカ地区連銀経済報告(いわゆるベージュブック)の内容も、期待に応えるものではなかった模様で、結局相場は株安の流れを変え切れていません。
株安・債券安となったアメリカ市場は、資金の行き場がなくなり、結局は上昇した金利目当てに、キャッシュのドル買いとなっています。
ヨーロッパ通貨は対ドルで値を下げ、対円となるクロス円でも安く推移しましたが、ドル円相場はドル買い圧力と相殺された形となり、その後は小動きに推移しています。
今日11日午前の東京市場ですが、
朝方発表された本邦GDP(国内総生産)は、若干の改善内容となりました。昨日の海外株式市場が下落傾向で引けているにもかかわらず、日経平均は1万円台を目前にして底堅く推移。無事1万円台乗せを達成しています。
一方、為替市場は昨日のNY市場で進んだドル買いに対して、調整気味なドル売りで推移しています。10時半に発表された、オーストラリアの経済指標は、おおむね横ばいの、予想通りとなりました。ただ、新規雇用者数が予想より小幅改善となったことで、オーストラリアドルが対円で買われる場面もありましたが、市場全体への影響はほとんど見受けられていません。
日経平均は結局1万円台を維持できずに前場を終了。やや萎えた市場の雰囲気が、調整のドル売り相場へ若干の追い風になっている模様です。
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